表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/34

Vol.024【新世界 ☠︎ 解放】

2017年4月1日 朝


ツインライトプロダクション 本社


部長「えー!今日は入社式です!この動画編集部にも若い力が加わりました。こちらが桜沢空央(さくらざわ あお)さん!みなさん、色々と教えてあげてください。じゃ桜沢さん、ひとことお願いします。」


空央「はい! このたび、動画編集部に配属されました桜沢空央(さくらざわ あお)と申します。初めてのことばかりで皆様には何かとご迷惑をおかけするかと思いますが、精一杯頑張りますのでどうぞよろしくお願いいたします。」


部長「うん!桜沢さんには、南の下で当分勉強しながら編集を覚えてもらうからな!」



今日は新入社員が入社してきた日。

入社式当日にもかかわらず、漓久の思考の一部は非現実世界に取り残されていた。


部長「おい?南!?聞いているのか?」


漓久「あ、はい……南、漓久です。よろしく……お願いします。」


空央「よろしくお願いします!」




ケンジに前々から聞いていたけど……




とにかく俺も忙しい。

早く仕事に慣れてもらわなくちゃな。

ある程度出来るようになるまでは

ちゃんと先輩として面倒を見てやらなきゃ……


朝のミーティングが終わり、俺は桜沢に大まかな仕事の流れを説明した。

この部署の特徴や仕事の流れ、

どういうソフトを使ってどう作業をしていくのか。

入社初日の指導は主にそんなところだった。


俺が桜沢空央に対して感じたイメージ?

そうだな…


ケンジがうちの人事担当に聞いたみたいだが、どうせケンジの事だ!

写真をセビって見せてもらったんだろう!

よほどケンジのタイプだったのか、アイツなら夢中になるんだろうなとは思う!


容姿は、背が高く、レディーススーツがよく似合う!

髪型は程よくウェーブがかかったアッシュカラーのショートより若干長め。

礼儀正しく、明るく、目鼻立ちが整った新入社員ってところか。


多分、周りの人間からしたら、女性としては申し分ないんだろうな、と思う。

ただ俺からすれば、美人なんだろうけど

感情としては何も湧かないし、感じることもなかった。


---


その夜


ケンジ「よ!漓久!新入社員入ってきた?」


漓久「あー、俺の下で当分修行だとよ」


ケンジ「えー!可愛いしラッキーじゃん、漓久!!良いよなぃ、お前!役得だよ!」


漓久「それは関係ねー!けどこれからは何かと仕事面では助かる!」


ケンジ「恋……するなよ!あんな可愛い娘とお前が上手くいったら俺もムカつくからな!!」


漓久「心配すんな!ならねーし…現実世界の女には興味がない!」


ケンジ「なるほどね!」



ケンジは美人にめっぽう弱い……

ったく……

だらしねぇな。



ケンジ「けどよ漓久、ネバーランドの女?と会うことになったらどうするよ!」


漓久「え?」


ずっと考えてた気がする。

SoRaと現実世界で会った時のこと。

ネバーランドで会った時の事は常に考えていた!

怖い気持ち…

仮想世界でSoRaに夢中になれば、必ず現実世界には戻れなくなる!

でも、SoRaと現実世界で会うとどうなるんだろう。

1人の女性として好きになるんだろうか!

そもそも今の俺のSoRaに対する気持ちがハッキリ分からない!

恋なのか

愛なのか

好奇心なのか

それとも単なる……現実に対する逃げ道なのか


1番笑えるのは


SoRaが実は

俺の知り合いに居る

ただのオッサンだった

って事だろう。


それは流石に「笑い」より「地獄のような虚しささ」の方が勝つんだろうな。


---


そんな話を交わしながら、

俺たちは今年入社した若者たちの門出を祝うように、並べられた料理へと手を伸ばしていた。


祝福の空気に包まれたまま、

穏やかな会話は続いていく。


……その時だった。


「新たなスタート」というおめでたい言葉とは裏腹に、まるで別の何かが動き出すような予感を残して、一通のメールが漓久のもとへ届いた。


漓久「ん?mailだ!」

ケンジ「メール?迷惑メールだろ!!最近やたら多いし!!」


漓久「みつき…」

ケンジ「メールって、みつき?なら納得!!WWW」


漓久「けど、みつきがメールって珍しいな…なんだろ…ってか、アイツ早くLINE始めやがれ!」


メールを確認すると

「漓久君?ちょっと聞きたいことあるんだ。代々木公園まで来てくれないかな?……」


漓久「これに返信すんのかよ……めんどくせぇなぁ……最近メールしてないからなぁ……返信の仕方すら忘れちまった感じだよ」


漓久「放置!」


ケンジ「おい!返信してやれよ!!大事な用かもしれないぜ!!」


漓久「あんな暗い奴の悩みなんかヤダよ!まぁ、知り合いの話のくだらない相談ってとこだ!ほっとけ!」


ケンジ「お前のその冷たい性格…ホント何とかならねーか?」


漓久「ならねぇ!これが現実世界の俺!!リアの俺だ!!」


そんな夜が過ぎていき、漓久は自宅へ帰っていく。

---


そしてネバーランドでは……


俺が送った★は30個

SoRaがくれた★は30個


新着情報


SoRaが申請を許可しました

SoRaが友達になりました



長きに渡り漓久が送り続けた★が、やっとSoRaに届いたという瞬間だった。


しかし漓久はまだ、この瞬間を知らずにいた。



削除されたアバター

いよいよ第2部に突入!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ