表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
霊少女  作者: 蓮田 れん
1/11

挿絵(By みてみん)

「今井さんってさ、霊感あるんだよね」

放課後、帰り支度をしている最中だった。背後から声をかけられ、咲子はびくりと肩を揺らす。

夕日に染まったオレンジ色の教室で、肩まで伸びた茶色の髪を揺らしながら、優斗が立っていた。

甘く整った顔。真剣な目。咲子をまっすぐ見ている。

「……何かしら、急に」

どぎまぎする胸を押さえ、咲子はできるだけ落ち着いた声を作って問い返した。

「噂で聞いてさ。今井さん、本物の霊感があるって。昔、霊感で大きな事件を解決したこともあるんだろ?」

優斗は話しながら、少しずつ咲子の席に近づいてくる。

「……それがどうかしたの」

距離が詰まるたび、咲子の胸が激しく高鳴った。

「実は相談に乗ってほしいことがある。誰も信じてくれないような話なんだけど、今井さんなら馬鹿にせず聞いてくれると思って。……ダメかな」

長身をわずかに屈め、覗き込むように優斗は言った。

「話だけなら聞いてあげてもいいけど」

「ありがとう。助かるよ」

にっこり笑う顔に見とれて、咲子はごくりと唾を飲み込む。

高校に入学してからずっと憧れていた優斗が、今、こんな近くにいる。嬉しさと恥ずかしさで、咲子は世界がふらつくのを感じた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ