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序章

 「ここまでだ━━━ここが私たちの終着点だ。」

 彼は僕らにそう言い放ち、自らの命をたった。残ったみんなも次々に自決していく。残ったのは僕だけだ。この結末に至ると知っていれば・・・などと栓なきことを考え首元にナイフを置く。

 沈殿していく意識と冷めていく体。死の間際にあっても頭の中には数々の思い出がよぎる。やり直したいなんて何度思ったか。生への渇望と死への恐怖が付きまとう旅だった。ああ、それでも━━━僕たちはここまでこれてよかった。

 



 

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