4話 これがユキナの本気です!
ケラケラ笑うハヅキをポカポカと叩いて恥ずかしさを忘れることにした。やめろぉって言っているけどもう少しだけ叩いてやるんだから。
「ごめんってばぁ、ユキナが可愛いからかっちゃうんだもん」
「もぅ…でも許してあげる」
「ふふっありがと♪」
笑顔本当に可愛いんだよなぁ…私より絶対可愛いもんね。
「さて、私は一旦落ちようかな、時間あったらまた後でインするよ」
「そっか、私はあと少ししてから落ちるね」
「わかった、でも無理したらダメだぞ?」
「わかってるって、無理はしません」
無理しないようにと言った後にハヅキはログアウトしていった。ログアウトするとき光のかけらみたいに消えてくんだなぁと思うのだった。結構キラキラしてキレイだった。
「それじゃ私一人でも錬金術頑張って見せるんだから!帰ってきたらあっと驚かせてあげるからね!!ふはははは……んんっ…ちょっと変なテンションになりすぎたかも?」
まずは真水を釜に入れてから空き瓶を入れて…後はなんかこうMPを流し込んで…出来た!あとはかき混ぜながらMPを流して枯渇しそうになったら魔力ポーションを飲んで…。混ぜ混ぜ…混ぜ混ぜ…。買ってきたポーション5本飲み切って最後の一押し!
すると錬金釜の中が輝きだし中身が出来上がった。
「はぁ…はぁ…めっちゃえらかったけど何とか出来た!」
中を覗くと瓶が二つあった…おかしい私は一つしか入れていない。でも目の前には二本ある…。とりあえず手に取ると中身が全く同じものが出来ていた。交互に一分くらい見続けたらスキルを手に入れました。急な通知音に驚いて危うく落とすところでしたよ。
「えっと…〖観察眼Lv1〗〖鑑定眼Lv1〗を入手したみたい…。なんで?何か条件をクリアしたのかな?」
条件は…観察眼は一分以上同じ物を直視する。鑑定眼は同じ物を二つ並べ見続ける。これが条件みたいだけど、鑑定眼は取れるか運が必要なのかな?時間していないみたいだし。
「この二つのスキル何か違いがあるのかな?えっと…観察眼は〔見ているものによってそれの状態や弱点がわかる〕って書いてある。鑑定願の方は〔手に持っている物や近くにある物の状態や価値と使用方法がわかる〕…か。なるほど」
と言うことは今目の前にある瓶は観察眼で見てから鑑定眼でもう一度見れば何か違うとかあるかも。私は両方の瓶を観察眼で調べてみた。すると1つ目は魔力が満たされている水で飲めるみたいで2つ目が非常に不安定な魔力が含まれた水って書いてある。不安定ってダメってことなのかな?失敗品なのかな?
「最後に鑑定眼!…えつと1つ目が…魔力水」
〔魔力水魔力を帯びた水で特定のアイテムを作る際の中間素材、飲めばMPを回復することが出来る、魔力が30秒間10回復する〕
「2つ目が…濃縮された魔水」
〔魔力が濃縮された魔水で蓋を開けると爆発する極めて危険な水、特定の方法でも作れるが…〕
「ふむふむ、わかった事の1つがどうやらこれは爆弾ってことだよね?蓋さえ開けなければ平気なのかな?それとも落として割れても…たぶん爆発するよね…とりあえずインベントリーに入れておけば安全!」
皐月に魔力ポーションのこんな使い方バレたらどんな顔されるんだろ、凄いって褒めてくれるかな?でも初めてのゲームでここまで出来れば凄いはずだよね!これが今私に出来る本気だったけど全く悔いはないかな。
「さて、私もログアウトしよっと…」
ログアウト画面を開いてYESを選択すると世界が段々と暗くなり意識がすっと消えていった。
「んっ…今何時…?」
私はVRヘッドギアを外すし机に置いてある時計に目を向けた。どうやら午後5時のようだ、という事は既に弟やママも帰ってきているのでは?




