2話 初めての街探索
半年ほど空いてしまいましたがこちらはかなりゆっくり投稿していきます。本当に忘れた頃にとかに…。
噴水の前で座り込み人が右から左へと移動している中私は皐月…じゃ無くてハヅキを待っている。数十分経過したくらいに1人の女性が話しかけてきたのだ。
「あの、ユキナであってます?」
「へっ?」
私はマヌケな声を出してしまった。だって声は皐月だけど見た目が違うから脳の処理が少し追いついていないようだった。
「あっ合ってます!えっと、さ…ハヅキだよね?」
「よかったぁ…名前が見えないから焦るんだよね」
「それ不便じゃないの?と言うか…すごく強そうな格好だね」
一瞬リアルネイムを呼びそうになってしまった、皐月から聞いてなかったら危なかったと思った。
ハヅキの格好は銀色の鎧を着ているけどかなり軽そうな感じがする。多分男の人が着たら似合わなそうな感じかな?女性専用?みたいな。
「その様子だと私の格好に驚いてるみたいだね、どう?似合うでしょ!」
「似合うけどその鎧キツくないの?特に胸の辺りとか」
「意外と苦しくないよ、まぁキツくする事もできるけどメリット無いよね」
「それはそうだね…でも本当に似合うよ」
髪は短めだから後は白馬に乗って登場してくれたら結構タイプかもって思ったけど…これって昔私が皐月に話した王子様像その物だよね。いやいや、気のせいだよね?
「嬉しい、それじゃお姫様お手をどうぞ…なんてね」
舌を出して可愛く微笑むハヅキを見て私は手を添えた。そっと私を抱き寄せて立たせてくれた…が周りの視線が…。目をキラキラさせている男女のプレイヤーさん達がこちらを見ていたのだ。って言うかこれ絶対昔私が話したこと覚えてるやつだ……。
「ハ…ハヅキ…周りの目が…ね?」
「あははっちょっと目立っちゃったね、それじゃ歩きながら話そうか」
「うん、でもどこに行くの?」
「取り敢えずは道具屋さんかな?それかバザーがいいかな?」
「何か買うの?私お金とか全然ないんじゃないかな?」
「えっと初期の所持金って3000Gくらいだっけ?ポーションなら100Gで買えるから買っておいてもいいかもね」
「なるほど、このゲームの相場とか全然わかんないんだけど」
「そうだよね、道具屋さんに着くまで説明するね。NPCのお店で買える回復アイテムは基本100Gくらいで買えるけどプレイヤーが出しているバザーでは値段が少し上がっているからね」
「何でプレイヤーから買うと値段が上がるの?」
ユキナは不思議に思っているみたいだけど私からしたらもうそんな事も思わなくなっているので新鮮である。
「プレイヤーが作るアイテムは少しだけ回復量が高かったり低かったりするから値段が変わるんだよ、でもNPCのアイテムは回復量が一定なんだよね」
「なるほど、でもNPCも在庫とかってあるの?無くなったりとかしないのかな」
「うーん、一応在庫は存在するらしいよ?噂程度だけどね」
噂程度って事は今の所無くなった事がないのかな?周りのNPCを見てもプレイヤーと見分けがつかない。ハヅキに聞いてみたけどほとんど違いは無いみたいだから使っているAIが凄いんだねってなった。話している内に道具屋に到着した。
「ここが道具屋だよ」
「普通にお店なんだね、何かもっと…派手かと思ったけど」
「それ言ったらほとんどのお店がそんなだよ?因みにプレイヤーもお店とか買えるし実際に商売とか出来るからね」
「へー、どれくらいお金いるの?」
「えっと、その土地と家代によるかな」
「そこら辺はリアルなんだね…」
取り敢えず道具屋に入るとおじさんがカウンターに立っていた。
「嬢ちゃん達いらっしゃい、何かお探しかな?それとも売りにでも来たかい?」
話しかけられた…プレイヤーなのかNPCなのか本当に見分けつかないよ…。っと思っているとハヅキがおじさんに買い物に来たと伝える。
「回復のポーション5個と魔力ポーションを5個かな」
「ほいよ、全部で1000Gだ」
「はい…ハヅキお金ってどう出すの?」
「あ…教えてなかったね、インベントリーの上にお金のマークがあるからそこを押せば引き出せるよ」
そうだったんだ…おじさん待たせちゃっているし早くしないとだよね。ここを押して…こうだよね?お、引き出せた!すごい、ちゃんと重さがあってキラキラしてて本当に金って感じがするよっ!本物の金家に置いてあるから知ってるだけなんだけどね。
「お待たせしちゃいました」
「平気だ、ちょうど頂くぞ。嬢ちゃんにアドバイスだ、少しの金ならインベントリーに入れておくのがオススメだ、だが街の外に出るならちゃんとに締まっておけよ?」
「はい、ありがとうございます」
「おじさんまた来るね〜」
「おぅ!また来い」
買い物が終わりさっきおじさんに言われた事をハヅキにちゃんと聞いてみた。
「ん?さっきおじさんが言ってた事?あれは、初心者に必ず言うんだよね、私も最初の頃言われたからね。おじさんが言ってた意味は街中ならお金を実態化させた物をそのままインベントリーに入れておけば取り出しが楽だよって事と外に出て死んじゃうとインベントリーのアイテムとかを落としちゃう事があるんだけどそれはPVPだけだね」
「なるほど…ハヅキそのぴーぶいぴー?ってなに?」
「あ…そこから説明いるんだったね…簡単に言うとプレイヤー対プレイヤーって事かな、外に出るとPK…プレイヤーキルが出来るようになるんだよね。一応街中内でも魔法を使ったりPKしたりする事はできるけど間違いなく監獄エリアに送られるかな…」
なるほど…っと思ったけどイマイチピンと来ない。ハヅキが言うには外に出ても街中内に居ても知らないプレイヤーには気を付けてって事みたい。プレイヤーキルって事だから倒されちゃうって事だよね?正直倒されたくないので出会いたくすらない。
「ハヅキの説明で何となくわかったけど、あと監獄エリアってなに?」
「監獄エリアって言うのはね、街中内で罪を犯したプレイヤーを捕らえて一定時間そこに監禁されるけど罪によってはお金を支払えば出てこれるよ」
「そうなんだ、この通報って言うのも監獄エリアに行くの?それとも警備してる人とかが来るの?」
「通報は主にプレイヤーを運営に報告する時に使うものだね、通報ボタンを押すとスクショ…撮影画面になるから相手プレイヤーの写真を撮るとそのまま運営に届く仕組みになってるみたいだよ、因みに何もしていないプレイヤーを通報するの通報した本人にペナルティが来るから気をつけてね?」
なるほど…よくわかんないけど危険な人は通報ボタンを押して写真を撮ればいいって事だけは覚えた!ハヅキが言うには悪質なプレイヤーにした方がいいみたい、ストーカー行為やいきなり攻撃してくるプレイヤーは通報対象みたいです…でも街中内の場合はって感じらしいですね。
街の外ではPKが普通に起こるので通報する人は滅多に居ないそうで、あまりにも悪質な場合はするみたい。
「このゲーム色々大変なんだね…」
「いや…ほとんどのゲームこんな感じだよ?ユキナが知らなすぎるだけかな、本当に心配になるよ」
「マ…マジですか…」
「マジなのだよ…だから気を付けるのだぞぉ?」
「気を付けます、そもそも気を付けるも何もない気がするんだけど」
「まぁ私もインできる時なら一緒に行くからさ!」
どうやら私はあまりにもゲームを知らなすぎるみたいです…。
その後もちょっと色んな場所を案内され色々な物に驚きを隠せませんでした。だって現実にはない物ばかりなんだもん!
「色々見て回ったらもう夕方だね」
「リアルだとまだインしてから2時間しか経ってないけどね」
「なんか違和感すごい…ゲームの中だと5時間街の中見てたんだよね?でもリアルだとまだ2時間…」
「混乱するのもわかるけどそこは慣れだね」
ハヅキが言うにはリアルと同じ時間だと色々面倒くさいとのこと、運営さんも大変なんだなぁと思うのでした。
「なれる気がしないよ…暗くなったから外に行くのって危なかったりするのかな」
「そうだね、夜に外に出ると強い敵が湧きやすいかな、夜にしかないアイテムとかも採れるけど今のユキナには厳しそうだね」
「私もそう思う、そう言えば錬金術セット使ってみようかな」
「あ、使うのは待って?宿借りるからそこでした方が安全だから」
宿の方がいいんだ…確かに誰かに見られながらするのは嫌かも、ハヅキには色々お世話になっちゃってるなぁ。リアルでも何かお礼してあげなきゃね。
「わかった、宿を借りるって言ってたけどメリットとかあるの?」
「メリットかぁ、無くはないよ?宿に泊まっていれば自由にくつろげるし完全防音になっているし、窓からは開けてさえ居なければ中の様子は見えないしかなりいいよ?」
「確かによさそうだけど覗きとか聞き耳立てる人とか居るの?さっきの感じだと」
「鋭いね、スキルとしてあるけどレベルをかなり上げないとキツイかなぁ」
「そうなんだね、つい話し込んじゃった」
「ううん、私はユキナと一緒に居れて話せているだけでも嬉しいからっ!それじゃ宿に行こうか」
「うん」
ハヅキは相変わらず私の事好きって感じだなぁ、全然嫌とかじゃないんだけど私の何処がそんなにいいんだろ?
ハヅキの案内で宿に向かいながら考えたが全然わからなかった。
「ここだよっ!」
「おぉ、宿って感じだね!前に弟がしてたゲームに出てきた宿屋に似てる」
「たぶん同じゲーム会社が作ったゲームだからじゃない?」
「なるほど、弟が色々説明してくれていたけどほとんど聞き流してたから…あはは…」
「弟くん…強く生きて…」
「私ってそこまで酷い?」
「たまに酷いかも?でも悪い方じゃなくてね?いい方でもないけど…」
そう話をしながら宿に入るとおばさんが受付に立っていた。何故か近所のおばあちゃんにそっくり…他人の空似って本当にあるんだね。声は全く似ていないけどね。
「おや?いらっしゃい、宿泊かい?それとも休憩していくかい?」
「2人宿泊でお願いします」
「わかったわ、2人で6Gね」
「「はい」」
この感じだと1人3Gなのかな?って思ったけど合っているよね?
6Gを渡すと部屋の鍵をくれた、部屋は2階の端の部屋らしい。
「ありがとうございます」
「ふふっどうぞごゆっくり」
私とハヅキは2階の部屋に向かい鍵を開け中に入った。中は思ったよりも広くベッドも2つある。ここがゲームの世界って忘れそう。
「それにしても本当にこのゲームすごいね」
「でしょ?ユキナなら絶対気に入ってくれると思ってたから」
「でもまだわからない事だらけだけどね」
「そこは私も教えていくし聞いてくれればいいよ」
「ありがとう、それじゃインベントリーから錬金術セットを出してっと…意外と小さいんだ」
「初心者用だからね、本格的なのを買いたいなら錬金術屋に行かないといけないかな?買う人滅多にいないけど」
「そうなんだ…」
中に入っていたのは初心者用錬金釜セットと初心者用調合セットが入っていたので取り出した。錬金釜は名前の通りなんだけど調合って…お薬でも作るのかな?
「ハヅキ調合釜って知ってる?」
「知ってるよ、アイテムを入れて粉砕したり回復アイテムを作ったりできる道具かな」
「なるほど、錬金釜だと作れなかったり?」
「うーん、多分作れるんじゃないかな?試す人が居てもあまり情報が出回らないんだよね」
「そうなんだね、試すしかないって感じなんだ」
始めたばかりなのもあるけど色々覚えてハヅキの助けになれるくらい頑張ろうっと心の中で決めました。私は前衛より後衛向きだとハヅキに言われた。
「とりあえず今私が持っているアイテムをユキナに渡すから自由に使っていいからね」
「ありがとうっ!でもいいの?」
「いいのいいの、素材はたくさん持ってるから!」
ハヅキがインベントリーを開き何かをポチポチ押していると目の前にトレードと出てきた。
「このトレードって何?」
「簡単に言えば交換かな、ユキナは何も渡さなくていいからね」
「うん、と言うか今渡せるもの何も無いよ…」
「そうだよねぇ…知ってた」
トレード画面に色々素材アイテムが表示されているけど…草や石ばかりなんだけど私ゴミ箱にされてないよね?後は真水とかあるけど。これ本当にゴミじゃないよね??
次回はまた少し空いてからになりますが今月中には投稿できると思います。




