『精霊国と魔国の現在の関係』
たくさんの広大な浮島のような国が数多存在する世界。国の領土全体を結界が覆っている。結界管理の総元締めが精霊国。点在する総ての国の結界を管理し、中心に位置している。
《精霊国》
多くの魔術師が生まれる国。結界による国防を最初に可能にしたために、他国より強く豊かな国になった。最初に結界を敷いたのが女神フレイヤと言われている。
それ以来、フレイヤの剣の継承者が国王、あるいは国王の伴侶となる。性別を問わないが、女性であることが多い。男子が継承した場合、女性を宰相に据えるのが慣例化している。光属性魔術師であることが必須。
有事の際は、国王に指名されている有能な魔術師が集う。彼らは聖魔術師と呼ばれ、フレイヤの剣の後継者はその中に現れることが多い。
《魔国》
精霊国の隣国。
地繋がりで、かつては精霊国の一部、魔獣が多く生息する場所だった。
古代、魔国には魔獣が生息し、人を捕食して生きていた。魔族は人と同じ形をしているが、先祖は魔獣と言われている。魔族は人と交わり、交流を深めるにつれ、人を食わなくなり、より人に近づいた。
魔族の進出に危機を抱いた精霊国の人々は結界で自国を守った。それ以来、長らく対立関係が続いた。
千年以上たった今でも人を食う魔獣・魔族は存在するため(二割程度)、積極的な交流はない。