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SMF 1
「ゴメン、ママ。知らなかったわ」
「知ってたら逆にキモいし」
それは確かに。健太は苦笑いしながら、
「いつ?」
「トラが産まれて半年後かな。バイクの事故でさ」
カレーを散々食い散らかし、一人五百円置いて生徒たちはご機嫌で帰って行った。トラは久しぶりで疲れ過ぎたと、上に上がって早々に寝床に入ったらしい。今は店内は常連客の二人組と健太だけだった。
「この辺を仕切ってたゾクの頭だったの。ガタイデカくて、頭もキレて。そんで下のモンにはトコトン優しくて。あと弱いモンにも。そんなトコ、やっと似てきたよトラの奴」
憂げのある表情で亜弓が話し続ける。




