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トラ トラ トラ!  作者: 悠鬼由宇
第6章
381/440

ジャイアントキリング 6


 どれ程二人の間に静寂があっただろう。話したいことは山ほどあるのだが、胸に詰まって口から出てこない。健太は大きく息を吸い込んで、ようやく


「お前、まだ酒は飲めるのか?」


「ふっ もう飲まないし、お前とは絶対に飲まない」


「何で、だよ?」


「お前を見ると、娘を取られた気分になって、ぶっ飛ばしてしまいそうだからな」


 吹き出しながら須坂が楽しそうに呟く。



「は? 意味がわからん…」


「どうせ、トラ君の父親に、なるんだろ?」


「…… ハア? な、何言ってんだオマエ… 誰がそんな…」


「二人はよく言ってるぞ。お互い好きあってんのに、お互いそれに真剣に気づいてない、恋愛未熟者同志だって。アッハッハ」


 須坂が本当に楽しそうに、嬉しそうに笑う。



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