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トラ トラ トラ!  作者: 悠鬼由宇
第6章
378/440

ジャイアントキリング 3


 健太の心臓が一瞬、止まりかけた。


「は… 何冗談言ってんだよ。ふざけんじゃねえ」


「余命、半年あるかないか、らしい」


「…ウソ、だろ…」


「本当だ。彼らには既に告げてある」


「そんな… セカンドオピニョンは受けたのか?」


「ああ。どこに行っても、結果は同じだった」



 どれ位、互いの無言が続いただろうか。



「会社、は?」


「上には報告済みだ。今は引き継ぎのために午後から顔出しに行っている」


「奥さん、は?」


「全然受け入れられないみたいだ。今度変な神社に連れて行かれそうだよ」


「…… あかねちゃん、は?」


「大丈夫。トラ君がいるから」


「…… 俺に、出来ることは?」


「は? お前を左遷させた俺のために、何かしてくれるのか? どこまでお人好しなんだお前って奴は」


 須坂が電話口でクスクス笑う。



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