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トラ トラ トラ!  作者: 悠鬼由宇
第1章
36/440

DMF 6


「はあ。あの、生徒の保護者関係の方でしょうか?」


 男は首を振りながら、


「いや。全然。この学校には縁もゆかりもないよ」


「だとすると、学校側から発行された指導許可証を持ってもらわないと…」


「ま。今日一日だけだから。それに春休みで誰も見てないでしょ」


「はあ、まあ…」



 誰なのだろうこの男は。背は175センチある一美より高く、がっしりしており、嘗てはサッカーの選手だったのかも知れない。


 髪の毛はボサボサで顔もやや浮腫んでいるのだが、昔はさぞや女子にモテたであろう整った顔つきだ。眉毛は太く、意志の強さを感じさせる。唇は薄く、やや繊細な神経の持ち主なのかもしれない、見かけによらず。


「では、取り敢えず、今日一日ということなので… あの、怪我だけは十分に気をつけてください」



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