347/440
アドバンテージ 6
さっぱり的を得ない健太は、
「キョン。岡谷。話してくれ。これはあかねちゃんに関わる事なのか?」
キョンが蒼ざめながら頷く。
「多分だけど、あかね姐さん、拉致られたと思う」
健太は膝の力が抜け、地面にへたれ込んでしまう。
「だ、誰がそんな、ことを…」
「多分だけど。トラくんが前に一緒に連んでた奴ら。蒲田の不良達」
健太の脳裏に須坂の顔が浮かぶ。もしあかねちゃんに何かあったら、何と申し訳を立てれば良いのだろう…
「早く、警察に…」
「ダメだよお、警察に言ったら、あかねさん…」
健太は拳をアスファルトに叩きつける。




