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トラ トラ トラ!  作者: 悠鬼由宇
第5章
343/440

アドバンテージ 2


 グランドを後にして駅に向かう途中。



 真っ青な顔をした岡谷が、トラの元に小走りで走り寄り、何やら紙のような物を手渡す。



 トラはそれをじっと眺める。目を走らせるに従い目が鋭くなり、読み終えると紙を持つ手は怒りで震えていた。



 そして岡谷に何事か呟くと、駅に向かって走り出した。



「あれー、トラどーしたん?」


「おーい、トラァー、どーしたぁー」



 同級生の呼びかけに一顧だにせず、トラはあっという間に皆の視界から消えて行く。


 残された岡谷は蒼白な顔のまま立ち竦んでいたー



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