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トラ トラ トラ!  作者: 悠鬼由宇
第4章
284/440

エラシコ 2


 初めてコーチのシュートを受けた時の衝撃は忘れられない。


 それまでもトラのシュートとか受けていたから、キャッチングにはそこそこ自信があったのだが、あの日オレは一球もマトモに掴めなかった… 大人の、プロ(じゃないけど)のシュートの威力は信じられなかった。



 あの日以来、練習後にコーチにシュートを蹴ってもらってきた。スピードにも威力にもだいぶ慣れてきた。


 正直、中学生のシュートなんて怖くなくなった。たとえ慶王でさえも。



 ラストワンプレー。相手の10番がミドルから打ってくる。


 ああ、これは三月までだったら決められてたわ。


 でも。今はこのシュート、止まって見えるわ。


 あれ。景色、止まってる?



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