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トラ トラ トラ!  作者: 悠鬼由宇
第3章
207/440

ディレイ 4


「ビックリしました、正副二着をフルセットで揃えるなんて…」


「それと。何人かは今履いているスパイクじゃ試合に出られないんだ」


「そ、そうなんですか?」


「うん。ユニフォーム二セットに新しいスパイク。全部で四〜五万円はかかるよね」


「…そうですね… 部費で補填できればいいのですが… 部費は大会参加費と試合球の購入で既にないんです」


「うーーん、なんかいい手はないかな。そうだ、ユニフォームは何処で作っているの?」


「ずっと前から納入してもらっている地元の業者なんです。そこに見積もり出してもらって…」


「そうかー。ちょっと待ってて」


 健太は立ち上がり、喫茶店の外に出て電話をかける。


 カッコイイ! 今の一連の仕草なんて出来る男、って感じ!


 一美は健太の後ろ姿に惚れ惚れとしてしまう。



(目がハートになってるし)


(ま、確かに今日のオッちゃん、ちょっとアリかも)


(それな。最近ちょっとオッちゃん臭くない、かもー)



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