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ポケット 6
健太は脇の下に汗が流れるのを感じながら、必死に言葉を紡ぎ出す。
「上田… 先生とは、練習の連絡とか…しか、ない。です」
スッと手を出すので、慌ててスマホを差し出す。
店内にゴクリと唾を飲み込む声が木霊する。
何度かフリックし、亜弓は健太の言葉にウソや誤魔化しが無いことを十分ほどかけて検証した。健太には一時間ほどの長さに感じた。
「アタシ、トラの保護者だよねえ?」
「はい」
「なのに連絡先をアタシより先に顧問に教えてイチャイチャメッセージ交換って、どゆこと?」
「べ、別にイチャイチャなんて…」
「絵文字使ってんじゃねえかコラ! んだよこの『明日の練習お願いします(絵文字)』ってよコラ! チャラチャラしてんじゃねえよ!」
男子達が一斉に首を傾げる。絵文字を使うとチャラチャラなのか… 三人の女子達も蒼ざめている… アタシら、チャラ子だったんだ… 絵文字使うと、トラママに罵倒されるんだ……




