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第8話 跡をつけられた



 この反応はレイナ=グラスカって人かな。


 後ろを見てみるが、姿はない。隠れているのだろう。

なら、俺の跡をつけてることになる。その理由は直接聞いてみるか。


「なぁ、レイナさんだっけか?俺に言いたいことがあるんだったら出てきなよ」


 そう言うが、彼女は出てこない。


(警戒してるのかな?)


 このままだと埒があかないので、強硬手段に出ることにした。


 俺は彼女がいるであろう場所の真上に雲を作る。

すると、雲から大量の雨が降った。


「きゃあ!」


 レイナが飛び出してきた。


「やっと姿を現したか」


「もう!何するのよ!てか、あれは何なの?」


「あれは...そうだな。『天候変化魔法』とでも名付けるか」


「何よそれ、まるで今作ったような」


「そうだけど?」


「はあぁぁぁぁ??そんなの無理に決まってるじゃない!

魔法を作るのに、どれだけの労力と時間がいると思ってるの?」


「それが一瞬で出来るとしたら?」


「あなた、まさか試験の魔法も……」


「ああ。俺の今の魔力量であんな強力な魔法は撃てねーよ。あれは大気中の魔力を使って撃つ魔法だ」


「そんなことが……。まあいいわ。どうせ学校でも会うことになりそうだし。そのときはよろしくね」


 そう言って彼女はどこかへ行った。なんだったんだ。


 これ以上考えても無駄だろうから、ひとまず宿に帰った。



 次の日、合格発表を見るため俺は学校へ来ていた。


 壁に貼られた試験結果から名前を探す。


(あ、あった。)


 どうやら無事に合格していたようだ。

 総合点数は……は?


 魔術試験 300点 剣術試験 100点


 剣術試験はまだいい。最高点数だからな。だが、おかしいのは魔術試験だ。何だ、300点って。オーバーじゃねーか。


「あら、リースじゃない」


「……レイナか」


「あなた結果はどうだった?私は合格だったけど」


「一応合格してたよ。点数が意味分からんけどな」


「ん?あなた何点だったの?」


「あれ、見てみ?」


 彼女が俺の点数を見る。すると、どんどん彼女の顔が変わっていく。


「う、嘘でしょ?たしかに凄かったけど、いくらなんでも高すぎでしょ!」


 彼女も俺と同じ反応をする。まあ誰だってそうなるよな。


 ちゃんと学校に確認してみるか。



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