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番外編:リース不在中の話 レイナの場合

リース家庭教師中のお話。

レイナ編です。レイナの次はミルだ!



 私たちがカロナールに旅行に行った初日、リースから家庭教師をするので、旅行は一緒に行けないという話を聞いた。


 せっかく楽しみにしてたのに。……まあ、仕方がないわ。大方、理事長の知り合いとかに頼まれたのでしょうね。


 その夜、ステラとミルと部屋で話をした。


「リースくんと旅行楽しみたかったなー」


「リースはいつもあんな感じよね。自覚はないだろうけど、スーパー鈍感だから」


「……直接言わないと分からないよ。今から行こう」


 そう言って、リースの部屋に行こうとしたミルを全力で止めた。


「ミル!ダメだよ。これはリースくんが決めたんだから、私たちが口出しすることじゃないよ!」


「そうよ、それに今から行っても迷惑よ!」


 ミルは膨れながらも、納得したみたい。


「……仕方がない。我慢する」


 ミルって案外行動力があるのね。全然知らなかったわ。いつも一緒にいる気がするけど、まだまだ知らないことでいっぱいということに気がついた。


「ま、まあ今は明日の話をしようよ」


 ステラの意見に賛成して、私たちは明日のことについて話した。



 楽しかった旅行もあっという間に終わり、今は帰りの旅客機に乗っている。


 やはりリースはいない。まだ家庭教師中みたい。


「はぁ……」


思わずため息が出てしまった。すると、


「はぁー」


 ステラも同じようにため息をついていた。


「なにため息ついてんの」


「そういうレイナだって、さっきついてたじゃん。」


「む、聞かれてたのね。仕方ないんだけどね。家庭教師のことは。カロナールの国王の直々の頼みらしいし」


 リースから家庭教師の話を聞いた後、理事長を問い詰めたらカロナールの国王直々の頼みということを教えてもらった。それにしても学生に家庭教師なんて頼むかしら。


「そうだよね。ひとまずは帰ろうか」


 周りは寝てる人ばかりなので、私は静かに本を読み始めた。……この本がみんなの、リースのためになると信じて。



 それから1週間とちょっと経った放課後のこと。


「……そうだ、リースから連絡が入ったらしい。明日には帰ってくるみたいだ。これでやっと揃うな。ふー、しかしあいつもよくやるよ。他国の国王の子供の家庭教師なんて、俺なら断るな。うん。……よし、じゃあ今日は解散!!」


 ようやくリースが帰ってくるみたい。待ちに待っていたわ!何を話そうかしら。いざ話そうとなると、思いつかないものね。


 ふと、ステラの方を見るとニヤニヤしていた。彼女も嬉しいのね。すぐに気づいて普通の顔に戻してたけど。


 その後、寮に戻り実家から持ってきた杖を使い魔に預けた。この子に隠してもらわないと、リースならこれの存在におそらく気づくだろう。まだ知られてはいけない、私の秘密には。



 翌日、少し早めに寮を出て教室に向かった。一番かと思ったけど、ステラが私よりも先に着いてた。なかなかやるわね。私に続いて、ミルも早く来た。


 その後、ステラが話しかけてきた。リースが来たら3人で突撃しようって話だ。面白そうだから、賛成した。


 今から楽しみだわ。早く来ないかしら。


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