第46話 レルフランド・フェスタ
「お前ら!ついにレルフランド王国最大のイベントが明日行われるぞ!!」
「「「うぉーーー!!」」」
え、何かあるのか?たしか明日は学校が休みというのは知っているが。
「この祭典は屋台などが多く開かれる。人も多くなるだろう。行く者はくれぐれも気をつけてな」
へー、そんなのも行われるのか。あとで誰かに詳しく聞いてみよう。
俺は放課後にレイナにイベントについて聞いてみた。
「なー、明日何があるんだ?」
「え、まさか知らないの?明日はレルフランド・フェスタよ。王国内の最大のイベントで、毎年人で溢れかえっているんだから」
全然知らないな。サウラ村にいたころも俺は来たことがないし、前世でもこんなイベントはなかった。
「えっとね、リース。それでさ、明日一緒に行かない?」
「ああ、いいぞ。他にも誰か誘うか?」
「いや、2人で行きましょ。たまにはね?」
「まあ俺は構わないけど」
「やった!……ゴホン。明日の朝9時に寮の前で待ち合わせね。絶対来てよ!」
「分かった。じゃあ明日な」
レイナはとても笑顔だった。そんなに楽しみなのか、明日のお祭り。気になるな。
俺は帰り支度を終えて寮に帰ろうとすると、ステラが話しかけてきた。
「ねえ、リースくん。明日の祭りにさ、一緒に行かない?」
「あ、すまない。明日は先約が入ってるんだ。ごめんな」
「……そっか。分かったよ。じゃあまたね!」
ステラはどこか寂しそうだった。だが、先にレイナとの約束を入れてしまったしな。今度、どこかに連れて行ってあげるか。
そんなことを考えてるとミルがこっちに来た。
「……リース。明日、一緒に行こ?」
「すまない、ミル。明日は別の人と行くことになったんだ。ごめんな」
「………分かった、なら今度どこかに行こう」
「ああ、いいぞ。行きたい場所に連れていくよ」
ミルは笑顔になって帰っていった。今日はなんだかよく誘われるな。明日はそんなにすごいのか?
「おーい、リース」
今度は誰だ?って、理事長かよ。
「ちょっと話があるんだ。理事長室に来てくれるか?」
「ええ、分かりました」
俺は理事長室へ向かった。
書いてなかったですが、この王国の名前はレルフランド王国です。ちなみに国王の名前はノーブル=レルフランド。よかったら覚えてあげてください。