表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
36/119

第36話 裏技を使う



 光の洞窟を見に行った俺らは40階層まで進んでいた。


 40階層の階層主はストームファルコンという鳥の魔物だ。

鳥の魔物なので当然空を飛ぶのだが、こいつの討伐にはとても苦労した。


 なんとか魔法で足止めをしてもらいつつ、翼を斬って地上に落とし、討伐した。


(ここらが限界かな……)


 今回の目的は神器の入手と迷宮について教えること(あまりに何も知らないので加えた)だからな。大体のことは教えたので、律儀に攻略する必要はないだろう。


 だから、裏技を使うことにする。


「よし、みんな。ここで一旦待機しててくれ」


 俺は41階層に下りて、すぐにそう言った。


「どうかしたの?」


「正直階層主のレベルも上がってきている。だから、裏技を使おうと思う」


「裏技ってどんなのかしら」


「俺一人で試そうと思ってたけど、まあいいか。こっち来て」


 そう言って少しひらけた場所に行き、俺は造形魔法を発動する。すると、迷宮の地面が動き始めた。


 俺がやろうとしているのは、迷宮の地面に穴を開けて最下層までの直通通路を作ることだ。


 通常、迷宮の地面や壁は壊せない。だが、造形魔法を使えば壊さずとも穴を開けることが出来る。それなら一瞬で最下層へ行ける。


 俺は地面に穴を開け、直通通路を作り終えた。


「……すごい。穴が開いた……これで下まで行くの?」


 ミルがそう聞いてくる。


「ああ、一番下まで行くぞ」


「じゃあ神器を取って終わり?」


「いや、最後の階層主は倒さないといけない」


「そうよね。頑張りましょ」


「あ、そのことなんだが。最後の奴は俺一人で倒すよ。みんなは見ててくれ」


「え?なんでなの、リース」


「最後の階層主は強い。正直、みんなを守れるかは分からない。だから、みんなには防御に徹していてほしい」


「分かったよ。そのかわり、危なくなったら言ってね」


「ああ、そうさせてもらうよ」


 こうして俺たちは穴の中へと飛び込んだ。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ