第33話 迷宮の安全スポット
「リースくん、すごいね!完全に斬れてるよ。
ステラはゴーレムの切断面を見ながら、そう言った。
「ある程度弱らせてから斬ったからな。割と魔力は使ってないよ」
「たしかにいっぱい斬ってたけど、あまり効いてなかったんじゃないかしら」
「最後の攻撃以外は斬ることが目的じゃなかったからな」
「どういうこと?」
「炎と氷を繰り返し当てることで脆くしたんだよ。熱したり冷ましたりを繰り返すと、そうなるんだ」
俺はレイナの質問に答えた。
「なるほどね。さすがだわ」
「悔しい……。私には斬れなかった」
「仕方ないさ。俺だって一撃で斬ることはまだ無理だからな。これからもっと使いこなすことができれば、斬れるようになるよ」
「うん、頑張る」
ゴーレムの素材を収納魔法に入れた後、俺たちは先に進むことにした。
その後も特に何事もなく、迷宮を突破していった。
そして25層目。俺たちはこの階層で寝ることにした。
「ねえ、リースくん。ここで寝るって言っても、どうやって寝るの?」
「ああ、それは魔法を使うんだ」
そう言いながら、俺は魔法を発動する。
すると、迷宮の床が動いて家の形となった。
「すごい、、、。家が出来てるわ」
「これも魔法なの?」
「ああ、造形魔法っていう魔法だ。物質の形を変形させることができる。どんなものでも、だ」
造形魔法は前世の俺が作った魔法だ。何かと使う機会がある便利な魔法で、前世の俺の愛用魔法の一つだった。
中も普通の家のようにしっかり作っておいたから、寝室だけでなくリビングやダイニングまである。
みんなには先に中に入ってもらい、俺は結界魔法を家の周りに張っておいた。
夜ご飯は収納魔法に入れておいた食材で俺が手料理を振る舞った。なかなか好評だったので良かった。
明日も朝早く出発することになったので、早めに寝床についた。
このペースだと一週間以内には最深部まで行くことが出来るだろう。今日は神器の性能も確認できたし、充実していたな。
夜ご飯も好評だったし、明日の朝ごはんも作ってあげるか。




