表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/119

第19話 遺跡の試練



 俺とステラは遺跡に入り、どんどん進んでいく。


 遺跡には試練があると言っても、道中は特に何もない。

 あったとしても、探索魔法に引っかかるので罠なんて無いも同然なのだ。


「意外と何もないね」


「ああ、この遺跡は広い部屋にしか試練はないからな。こういう通路は安心してていいぞ」


「まるで前に来たことがあるような言い方だね」


 やべっ。ついうっかり。


「まあ、リースくんだからありえるか」


 どうやら見逃してくれたようだ。あまり転生したってバレたくないからな。まあ信頼してるから、話してもいいんだけど。今はそれどころじゃないからな。


 そうして奥に歩いていくと、部屋が見えた。


「お、あれかな?」


「そうだ。始まるぞ、最初の試練が」


 俺たちは部屋に入った。


すると、声が聞こえてきた。


『汝ら、宝を欲するものか?』


「ああ、そうだ」


『なら、我の問いかけに答えよ。朝は四足歩行、昼は二足歩行、夜は三足歩行の生物は何だ?』


「え、どういうこと?」


 ふむ、なるほど。前回とは内容が違うな。だが、まあ分かったから問題ない。


「分かったぞ」


「え、リースくん。もう分かったの?」


「ああ、割と易しめな問題だな」


「私は全然分かんないや」


「おい、分かったぞ」


「……答えを述べよ」


「正解は人間だ」


「……正解だ。通れ」


 前方の壁が開き、新たな部屋が現れた。


「何で人間なの?教えて!」


「おれは人生を1日で例えたんだ。朝は生まれてすぐのこと。ハイハイだな。昼は青年期だ。夜は老人だな。杖をついたら、三足歩行だろ?」


「そういうことか!よく分かったね!」


「こういうのは何問も解くことが大事だからな。経験だよ。ちなみにここの試練は全部こんなのだからな」


「うぅ、私苦手だな〜。でも、これからもこういうのばっかかもしれないしね。私も対応できるようにしておくよ!」


 張り切ってるステラには悪いが、正直あまり使わないんだよな。俺も暇だったから色々解いただけで、暇じゃなかったら、やらなかったと思う。まあ、でも経験は大事なので何も言わないでおこう。


 その後も俺たちはどんどん進み、謎もどんどん解いていった。


 そして、最後の部屋の謎もすんなりと解いた。


「見事だ、選ばれし者よ。神器をその手に取るが良い」


 俺たちは神器が置かれている部屋に入った。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ