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第11話 貴族学園



 ある程度時間が経ったところで、俺は一つの提案をした。


「じゃあこれを毎日の授業に取り入れてもらっていいですか?」


「それは構わんが、これだけでいいのか?もっと他にもあれば、どんどん取り入れるぞ?」


 他か……。あまり急ぎすぎてもダメだしな。なら、あれを頼むか。


「それなら他の学校との親善試合はどうでしょうか。あちらには無詠唱魔法の実用性を示せますし、こちらは自分の実力が分かりますので」


「そうだな、他の学校といえば貴族学園ぐらいか」


「貴族学園?」


「ああ、それは通称だ。正確には王立聖十字学園と言う。

貴族やお偉いさんの子供が通っているから貴族学園って言ってるんだ。でも、親善試合を受けてくれるかどうか」


「それなら一つ案があります。挑発してあげればいいんですよ。親善試合をして負けるのが恥ずかしいからやらないのかって。そしたら受けますよ、きっと」


「なるほど、なら早速行ってくるわ!」


 そう言って理事長は行ってしまった。行動力ありすぎだろ。その間俺は貴族学園について他の先生に聞いてみた。


「貴族学園?そうね〜、あまり詳しくは知らないけど、貴族だけじゃなくて魔法騎士団の子供や聖騎士団の子供もいるらしいわよ。今の学園ナンバーワンの実力者も魔法騎士団長の息子さんらしいし」


 魔法騎士団か。前世にもあったな。てか、俺が勤めてたしな、団長として。まあすぐに辞めたんだけどな。何でかというと、自分の利益しか考えない奴らに仕えるのが嫌になったからだ。



「貴族学園について?あのムカつく奴らのことを聞いてどうするんだ。あいつら自分たちが偉いと思って他を見下してやがる。気に食わねえ野郎だ」


 大分嫌われてるみたいだな。まあ無理もないか。貴族の奴らは昔から変わってないみたいだし。


 色々聞き込みをしていたら、理事長が帰ってきた。


「おぉー、リース!親善試合の約束取りつけたぞ!一週間後だ。それまでに出来るだけのことはやるぞ!」


 よし、これで貴族の奴らにも見せつけることができるな。無詠唱魔法の力を。それにもしかしたら詠唱魔法を推奨したのは、貴族かもしれないからな。それの真実も分かるかもしれない。


 一週間後が楽しみだ。


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