【魔法大辞典】 序章 無属性・生活魔法 編
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■魔法属性
火、水、風、土、光、闇、無 “創世の始原七翼”
氷、雷、影、血、木、神聖、空間、時間、重力 “万理の三角”
精霊、付与、死霊、結界、幻惑、召喚、契約、 特殊属性
■この世界独自の世界観
“創世の始原七翼”
火、水、風、土、光、闇、無の七属性のことを魔法に携わる者の一部により“創世の始原七翼”と呼ばれている。これはこの世界が七柱の属性を司る神によって創られた神話による影響が強い。
“万理の三角”
とりわけ空間、時間、重力の三つを神が創りし世界の絶対法則として“万理の三角と呼び、この魔法を持つ者を神聖視及び、魔法に対して熟達していると見なされている。三大魔法とも呼ばれている。
■魔法・スキルレベル
人間によって決められており、現在ではこれが正しいと見なされている。
LV1. 駆け出し 技能を得ている証明。
LV2. 初心者 次のステップに進んだ証明。伝位において初伝に位置づけられる。
LV3. 一人前 数年程の努力の成果。
LV4. 中級者 数年程の修練してきた成果。伝位において中伝に位置づけられる。
LV5. 上級者 実用的な技術を習得し、十数年程の努力を積んだ者が得られるレベル。伝位において奥伝に位置づけられる。
LV6. 熟練者 技術において熟練しており、一つの区切りと成り得るレベル。一般に多くのものがここで諦める。伝位において皆伝に位置づけられる。
LV7. 達人 達人と呼ぶのにふさわしいほどに熟達したレベル。伝位において極伝に位置づけられる。
LV8. 天才 一握りの恵まれた才能を持つ者のみが辿りつけるレベル。
LV9. 英雄 英雄と呼ばれる者のみが到達することの出来るレベル。
LV10.超越者 極め続けてきた極致。レベルという概念における終着点とされる。これより上は存在しないと考えられている。
伝位とは、技能の段階、あるいは等級のことを言う。
初伝
中伝
皆伝
極伝
という風に下に行くほど、到達した技能の段階が高い証。
■魔法の等級付け
一般的に魔法図鑑に記載されている魔法には5つの階級が存在する。
「最下級、下級、中級、上級、最上級」である。
最下級の例:【火生成】
下級の例:【火球】
中級の例:【炎の投槍】
上級の例:【爆裂】
最上級の例:【業火】
■魔法属性が多い理由
正式なものは7つであるが、世界のシステムが分けるべきだと判断した結果、どんどん枝分かれして派生していった。世界のシステムとは、世界に宿りし意思――いわゆる神のような存在だと考えられている。
■魔法適正
基本的に全ての人は魔法を大なり小なり使えるが、魔力の量や質、才能などによって強くなれるかは運次第と言われている。だが、少なからず魔法適正の属性が一つ、ないしは二つの人などがいる。そもそも最初は属性と言われるものは世界に存在しなかったとまで言われているため、適正と呼ぶべきものがあるのかは未だ判明していない。
■魔法の相克
相克とは、ある二つの物事が互いに勝とうと争い合う関係を指し、
水は火を消し、
火は土を溶かし、
土は風を防ぎ、
風は水を散らす、
という魔法の基本原則が存在する。
光と闇は互いに打ち消し合い、補い合うため拮抗する。
■魔法の詠唱 メリット
魔法はあまり知られていないが、想像力、つまり無詠唱で簡単に発動することができる。だがイメージするだけで発動するようになっては、おちおち考える事すら出来ず大変危険なため、詠唱をすることによって想像力の補強をやらなければ魔法が使えないというイメージを持たせるための方便の様なものだった。それがいつしか詠唱をしなければいけない、という風潮へと変わっていった。同時に、長い詠唱を何も見ずに言うため、素晴らしく尊い事だと貴族が考えたことによって広まったとみられるが、この論文は貴族たちの猛烈な批判にあい棄却されたため、書かれている書物は全て禁書扱いされている。
そのため、現在は魔法の才を持った貴族の子供が魔法を制御しきれず、暴走して死んでしまうのを防ぐためだという言い伝えが主流である。
しかし、結果的にだが詠唱のメリットとしていくつか挙げられる。
・魔法想像力の補助 魔法の形を変えやすく、明確にしやすくする。
・魔法の威力上昇 威力上昇しやすくなる。
・操作性の安定 暴発しにくくなり、魔法の形を安定しやすくする。
・魔法強度の増大 干渉されにくくなり、破られにくくなる。
・魔法精度上昇 狙いやすくなる。指向性の増大。
・魔法行使速度上昇 組み上げやすくなり、速射能力が上昇する。
■魔法の工程
魔法を発動する動作を論理的に、そして客観的に理解しやすくするためにこのような工程があると考えられている。
多くの魔法ユーザーが感覚的にしている事を言語化したものである。
・魔力操作能力 魔力を自在に扱えているか。
・魔力親和性 魔力との相性がいいか。
・魔力構成力 緻密に練り上げられているか。
・魔力強度確保 形を維持できる最低限をクリアしているか。
・魔力具現力 魔力に実在の力を備えているか。
■生活魔法
生活魔法とは、魔導王国時代に誕生したとされる魔法分類の一部である。
生活魔法とはその名の通り、生活に即した魔法であり、生活を豊かにするためのもので、貴族よりも一般大衆のような魔法に対して知識に疎かったり、少ない魔力量でも発動されるような工夫がなされた魔法である。
元々、過去の日記や伝聞、物語にも度々登場していたことから認識はされていたものの、創作により面白おかしく造られた空想上の魔法だと歴史学者や魔法研究者に考えられていたため研究されていなかった。
これは、そもそも物語に出てくる魔法が、移動時間を短縮するために【転移】が日常的に使われていたり、農業用に生ゴミの時間を進める【発酵】、荷物の重さを軽減する【重量軽減】など、時間と空間、重力の三大魔法に軽々しく抵触しているため、存在を否定されていた。
しかしながら、数百年前、遺跡より一部欠けているところがあったものの、魔法が記された書物を発見し、その中に生活魔法の記述が明確に記されていることが発見し、その存在が実在視され始めた。
現在でも、生活魔法の否定派と肯定派が別れているが、長くなるため省略する。
――遺跡より見つかった魔法が記された書物より、有用な魔法は再現されるなど魔法研究も格段に進んだ。その一部には【洗浄】などの有用な魔法が挙げられるが、他にも様々な魔法が現代に蘇り、生活魔法専門の研究を目指すものなど、魔法研究に一段と熱が入る結果となった。
■魔法の種類は以下の順に記していく。
無属性
生活
火属性
水属性
風属性
土属性
光属性
闇属性
氷属性
雷属性
影属性
血属性
木属性
神聖属性
空間属性
時間属性
重力属性
精霊属性
付与属性
死霊属性
結界属性
幻惑属性
召喚属性
契約属性
融合魔法
●無属性魔法
【魔力弾】
【魔法縄】
【魔法矢】
【魔法槍】
【魔感撃】
【魔力衝撃】
【音速の衝撃波】
【魔力妨害波】
【身体強化】
【腕力上昇】
【体力上昇】
【耐久上昇】
【敏捷上昇】
【視覚強化】
【聴覚強化】
【嗅覚強化】
【翻訳】
【千里眼】
【透視】
【聞き耳】
【探知】
【生命探知】
【魔力探知】
【念動力】
【固定化】
【秘密の道具箱】
【断界】
【虚空】
【虚無】
【崩壊】
【透明化】
【無敵化】
●生活魔法
【洗浄】
【囁き】
【着火】
【微風】
【光明】
【消音】
【穴作製】
【浄水】
【乾燥】
【発酵】
【転移】
【重量軽減】
【時報】