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異世界系における小説設定資料  作者: Twilight
幻想小説を創るための設計図
20/48

そもそも小説に出て来る記号ってなに?


 タイトルと全く関係ないので恐縮ですが、ここでは読者様よりも書き手の皆様に寄り添ったお話をしていきたいと思います。




 ここ、『小説家になろう』では 2019/11/10 現在、小説掲載数『691,851』作品、登録ユーザ数『1,674,732』がいらっしゃいます。

 ※ちなみに数を知りたい方は『小説家になろう』のホームページ上部にあります。


 数は上に書いた通り、およそ百六十万人の方がいらっしゃいますが、つまりそれは百六十万通りの書き方があると言っても過言ではありません。

 それはこのサイトのヘヴィーユーザーの方には言うまでもありませんが、実際特殊な書き方をしている小説がちらほら散見します。


 そこでいくつかの例を挙げ、こういう書き方は少数派ですよ、とお伝え出来たらなぁと思います。

 という訳で早速、一つ目の例は自身のキャラクターに歯切れが悪くなったり、躊躇うような表現を使わせたいとしましょう。



「――おーい! 放課後一緒にゲームしようぜ!」

「……あー、今日は補習あるから止めとくわ」



 ここから友人がゲームに誘い、誘われた方が断った、というのが読み取れると思います。

 しかし、文章をあまり書かない人が表現すると、たったの二行でも全く違った印象を与える事になるのです。

 それでは悪い例を挙げてみます。



「おーい!!?俺と一緒に放課後ゲームしようぜ!!♪」

「・・・・・・・あ~俺今日補習あるからやめとくわ~、、、」


 ……何となく言いたいことは分かってもらえたでしょうか。

 この例文ではちょっとワザとらしさが前面に出過ぎていますが、実際にこう言う文は「小説家になろう」の中にも存在します。

 では、一つ目と比べて一体何が悪かったのでしょうか?

 前者が良い例で、後者が悪い例として並べて観察してみてださい。



「――おーい! 放課後一緒にゲームしようぜ!」

「……あー、今日は補修あるから止めとくわ」


「おーい!!?俺と一緒に放課後ゲームしようぜ!!♪」

「・・・・・・・あ~俺今日補修あるからやめとくわ~、、、」



 比較してみると、それぞれの文の長さが違う事に気付くでしょうか。

 良い例では短くまとめているのに対し、悪い例では情報ばかり多くて分かりにくい印象を与えてしまいます。

 この違いは単純に文章を書き慣れているかの違いです。

 初心者の方は読み手に分かりやすく伝える事よりも、自分の書きたいことが先行してしまうため、読みにくいという印象を与えてしまうのです。


 そこで出て来るのが、分かりやすく伝えるための記号です!!


 小説ではよく使われる表現として代表的なモノを紹介してみました。



 。 句点、マル

 、 読点、テン

 ・ 中点、ナカグロ

 ! 感嘆符、エクスクラメーション・マーク

 ? 疑問符、クエスチョン・マーク

 「」 かぎかっこ

 『』 二重かぎかっこ

 () まるかっこ、パーレン

 【】 墨つきパーレン

 <> ギュメ、山カギ、山がたかっこ

 《》 二重ギュメ

 …… 三点リーダー、リーダー

 ―― ケイ、ダッシュ

 / スラッシュ

 * アスタリスク、アステリスク

 ※ こめじるし

 & アンドマーク

 = イコール

 - ハイフン

 ~ なみがた

 々 繰り返し記号、踊り字、ノマ

 . ピリオド、フルストップ

 , コンマ、カンマ

 : コロン

 ; セミコロン

 § セクション・マーク

 “” ダブルクォーティション・マーク

 ‘’ シングルクォーティション・マーク



 はい。という訳で計28個もの記号を引用してみました。

 ※気になる方はこのページ下部にある『小説の書き方+徹底研究+ライトノベル小説の書き方講座』のサイトをチェック!



 日常生活では使わないものばかりなので、見たことの無いもの、聞いた事が無いものなどあるかもしれませんが、全ての説明をしては日が暮れるので残念ながら説明しません!

 なので、ここでは小説を書く上で、と・く・に!! 知っておいてもらいたい、三点リーダーとダッシュ記号について紹介したいと思います。


 三点リーダーは言葉の溜め(1)や長音の代わりなどの余韻(2)として使われたり、時間の経過などの間(3)や無言(4)なども表現できます。

 具体的な例として、下記のような感じで使われています。



「限定発売の俺のプリン、なんで勝手に食っちまうんだよ……」(1)感情表現


「うん、わかった……」(2)長音としての表現


「……まさか、そんな事になっていようとは」(3)静寂からの間の表情


「…………」(4)無言



 しかしながら俺様ルール的な書き方なのか、それとも気に入って使われているのかは定かではありませんが、三点リーダーではなく、「なかぐろ」つまり「・」を幾つも並べて使用している例が見られます。

 もしくは、読点を並べていたりするといったことも少ないながらあるのが現状です。

 分かりやすく説明すると、先の悪い例のような感じです。



「おーい!!?俺と一緒に放課後ゲームしようぜ!!!」

「・・・・・・・あ~俺今日補修あるからやめとくわ~、、、」



 さて、「なかぐろ」を使っているせいで、三点リーダーであれば文字数が二文字で済むところをこの例文では七文字も使っています。

 読んでいて目が滑ることがご理解いただけるでしょう。


 この「なかぐろ」を使った書き方は文章表現として基本NGです。プロの小説家の方々だけでなく、雑誌でも漫画でも使われることはありません。

 まあ、わざと素人っぽい表現や雰囲気を崩すために使うことならあるかもしれませんが、所詮はその程度です。

 プロを目指したいのなら、オリジナリティを出す事よりも結局はスタンダードが受けるのが世の常なのでしょう。


 また、「読点」いわゆる文章の間に使われる「、」も並べるように続けて使用する事は基本ないです。

 というかこれを小説で見ると、はっきり言ってダサい。(個人的な感想です)

 なので使う時は用法と用量に気を付け、御自分の責任で使ってください。




 では次に「ダッシュ記号」ですが、これですね。「――」

 これも三点リーダーと似通った部分がありますが、時間の経過(1)や余韻(2)、説明や副題などの括弧としての役割(3)、また、引用(4)や省略(5)などにも用いられます。

 具体例は以下の通りです。



 ――遡ること千年前――

「アスガルド帝国が最盛期を迎え、世界を支配していた時代――」(1)時間の経過や説明


「――好きだ、ゲームが」(2)余韻+倒置法


「あいつの家に、実は青い猫がいるって知ってたか?」

「――ああ、確か“どら焼き”って名前だろ。そこそこ有名だしな」(3)感情や想起


「深淵をのぞくとき、深淵もまたこちらをのぞいているのだ ――フリードリヒ・ニーチェ」(4)引用


「だから俺が――」

「いえ、結構です」(5)省略



このような感じで、横棒が伸びて繋がっているのがダッシュです。


 三点リーダーとどちらを使うか迷った時は、使用する際の雰囲気で間を空けたいなら三点リーダー、言葉に割り込むくらいのテンポならダッシュ記号と使い分けてみてください。

 また「罫線」と打っても出るみたいですが、縦書きに表示にしようとした時、うまく縦表示にならないこともあるみたいなので、使う時は気を付けてください。

 他にも、ダッシュ記号を使いたいのに「伸ばし棒」、「あー、うー」などの音韻を伸ばすために使う記号「ー」を使用している方もいますが、そちらは推奨出来かねます。

 同じように、「ハイフン」「‐」も止めた方が良いでしょう。

 ※半角ハイフンだとぶつ切れになったみたいで、読みにくいのです。「--」



 以上、簡単にですが説明してきましたが、いかがだったでしょうか?

 安易に「なかぐろ」や「読点」などは使わない様に気を付けつつ三点リーダーを、また、時と場合に合ったダッシュ記号を使っていっていただけたらと思います。



 最後になりますが、私は小説における作法が絶対だと言いたいのではありません。

 ですが必要最低限、読者の方へ見やすい文を書くことが「物書き」として書く上でのマナーであると同時にプライドであるとも考えています。

 オリジナリティを出したい気持ちも分かりますが、出した結果、読者の方にボロクソ言われた作品を私は知っています。

 それによって感想欄を閉鎖、もしくは物語を書くことを挫折するなんてことにはならないでもらいたいのです。

 結局、物語をどのように書いていくかは自分で決めるしかないのですから。




◆引用文献◆


小説家になろう ホームページ

https://syosetu.com/


記号の読み方 

https://www.1101.com/dictionary/hobojisyo/kigou_yomikata.html


小説の書き方、ルール文書規則と各なろう要素

作者:えびえび 様

https://ncode.syosetu.com/n9885er/


小説の書き方+徹底研究+ライトノベル小説の書き方講座 記号の書き方、使い方

http://novelgakuen.info/kigou.html


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