アデリーとニニコのお祝い漫才
「どうも、ニニコ・スプリングチケットです」
「ごきげんよう。アデリーよ」
「二人合わせて」
「「『バーニングトースト』です」」
「よろしくお願いします」
「昨夜『論文ニニコ』のネタを探してたら、偶然にも面白い小説家を一人見つけてしまったの」
「というと?」
「山之上 舞花氏を、ご存知?」
「もちろん知ってるわよ。小説家になろうでは、かなり名の通った作家さんよ」
「有名人だったの? 今日は、その山之上 舞花氏について調べてきたことを、発表します」
「大丈夫かしら」
「では、公開されている情報を列挙し、そこから推測されることを述べたい。まず、舞花氏は女性であり、子持ちの既婚者である」
「名前に花が付いてても、女性とは限らないものね」
「泉鏡花しかり、徳冨蘆花しかりね。――続いて、静岡県民であり、自動車の免許を所持している」
「文学フリマ東京で、名物の『バリ勝男クン。』を持参してたそうよね。美味しかった?」
「いや、私が食べる前に、古川アモロに全部食べられてしまったわ。バスタイム後の楽しみにしていたというのに」
「あら、残念ね」
「恨みは、代わりにフォックスに晴らしてもらったけどね。消し炭になったわ。――最後に、定期的に活動報告を発表しており、また小説を書く際にもプロットを立ててから書くタイプである」
「簡単なメモだけで、いきなり書き始めちゃうユウとは大違いね」
「さて。ここから分かることが、三点ある。まず、舞花氏は、段取りを重要視し、計画的に事を運ぼうとする性格である」
「まぁ、予想外のことが起きたり、うっかりミスをしちゃったりすることも、無くはないみたいけど」
「人生はトラブルの連続だから、仕方ない。――それから、勤勉で読書家である」
「読めば、知識に裏打ちされた文章だってことが、すぐ分かるものね」
「ランクインするのも道理ね。――最後に、初夢に富士山が出たはずである」
「急に飛躍したわね。どういうこと?」
「だって、静岡県は富士山麓に位置するでしょう? 霊峰の加護で、縁起が良くなるパワーがはたらいたと推測される」
「私には、理由を聞いても納得できないわ。――それで、肝心の論文は書けたの?」
「白紙のままよ。興味深い作品が多すぎて、つい、読み耽ってしまったの」
「まぁ。じっくり蒸したビーバーみたいね」
「「あっはっはっは!!」」
山之上 舞花様。お誕生日おめでとうございます。
そして、古川アモロ様。申し訳ございませんでした。




