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漆黒のSlave crest   作者: 猿兄
第2章探索者の町ラトーガ
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新たな力

新章始めます

陸は目を開けた。


先程までの白く明るかった場所とは正反対の肌寒く薄暗い牢屋、目の前には鉄格子、横は石壁だけの何もない空間、何処かにランプでもあるのか、淡い火の光りだけが今の陸の居場所を教えてくれる。


「おい!飯だ、さっさと食え!!」


おっさんは牢を開け木で出来た食べ物が置いてあるプレートを床に置いた。


ん?飯か?何だこれ?

カッチカチだが見た目はパンの様なものと茶色に濁った液体だった


これは人が食べていいものじゃねぇな。この液体スープ?湯気もたってないし中身もないただの液体じゃねーか...これ料理中に焦がしたっぽいな。このパンも薄っすらカビ生えてるし...賞味期限どころか消費期限ぶっちぎりで過ぎてるだろ...


出された食べ物への不満をぶつける様にキッとおっさんの顔を睨んだ。


「なんだぁ〜文句でもあんのか?いらねーなら食うな!!......ちっ、何で館長はこんなガキを買っちまったんだ...世話役も俺の身にもなれってんだ」


おっさんはそう吐き捨てる様に牢の鍵をしめ何処かに行ってしまった。


「はぁ〜...何だってこんな状況に巻き込まれたのかね〜...おい、ファル、ファル!!」


『んだよ?聞こえてるわボケ、てか口で言わなくても念じりゃ聴こえるからくっせー口で俺の名前を呼ぶんじゃねぇ、この胡麻野郎が』


......(色欲)


『あ“ぁぁぁーーー悶々するぜぇーーー!!!あ”ぁ!!この悶々発散してぇーー、はぁはぁ...あ“ぁぁぁーーごめんなさいデス!!止めてくださいですぅ!!』


(解除)



『はぁ...はぁ...こんの(傲...)何デスカ?どうしたんだスヨ?』


本当にこのクソ餓鬼は...


『あぁまぁこれから一緒に頑張るんだしさ、色々話しでもして親睦でも深めようかなって』


頭の中で話しながら出された液体(多分スープか)を啜ってみた...


まっず!!?苦味しかない...


『あぁ?親睦だぁ〜?なぁ〜んで俺がお前(強...)親睦最高!!で、何をはなすんだ、デス?』


『ん?あぁ...名前はお互い知っているから...そうだなぁ、ファルって男か?女か?』


気になってたんだよね、接し方も困るし。


『女であられますだぜヨ?...だから何だってんだよ、...あぁ〜?てめ〜もしかしてロ(暴...)ンにゃにゃ何でそんな事を聞くんだデスか?』


女の子かよ...これは本格的に、色々教えないとな...


『あぁ、単純にファルの喋り方と容姿が、ミスマッチ過ぎて混乱しててな、...まぁなんだ、贖罪して自由得るんだろ?手伝ってやるから、頑張ろうぜ?』


せっかく可愛い(見た目だけ)女の子なんだから


『ケッ、どうでもいいけどよ、何ですんなりあの女神のばばぁの頼み事なんか受けたんだ?』


こいつ...主人が俺に変わったから包み隠さなくなったな。


メルフィーさんは決してばばぁではない。


『ん〜、思う所もあるけど、あんな美人に頼まれたらしょうがないだろ、困ってたら手を差し伸べるのが人間ってもんだ!と爺ちゃんにも言われたからな』


その爺ちゃんのお陰からの今だけどな。


『けっ...んでどうすんだよ?ここから出ねーと始まんねーぞ?』


ん〜それなんだよなぁ...無明創造(クリエイトインノート)をどう使うかだよな、1レベルで1つの能力か...レベルも上がれば創造した能力も強力になんのかな?


『なぁファル、ステータスが見たいんだけどメルフィーさんみたいに俺にステータス見せてくれないか?』


『あ?何で俺が......いいぞ、条件次第で見せてやるよ』


条件...とんでもな条件突きつけられそうだな...。


『何だよ、条件って』


『お前が元の世界に戻ったら、俺にもプリン寄越せ!』


えぇ〜...


『そんなんでいいのか?何なら俺が作ってやるよ、まぁドールンに俺らの世界と同じような食材があればだけどな』


料理は一人暮らしをしてるお陰で、それなりには出来る。材料さえあれば大概の物はつくれるじしんがあるしな。

『ほ、本当か!!?お前いい奴だな!絶対作れよ!?かかか、よっしゃじゃあ特別に見せてやる』


名前 ルイス・レチュード(空島陸:精神体)

種族 人

年齢 16 (21)

隷属紋 奴隷紋

紋章Lv 18

精神力 B

筋力 C

体力 D

知織 B

感覚 F

紋章術 |無明創造《

クリエイトインノート》バラン

Lv1(上限12)

称号 [レチュード家次男 ][憑依した者された者][奴隷から這い上がる者][女神の加護][堕天使の主]


無明創造(クリエイトインノート)バラン

Lv1(上限12)

1:【既知の情報を元に創造し能力を作成し自身に付与する事ができる】

2:【Lvの上昇につき1つ能力作成が可能、紋章Lvの上限具合でLvが上昇します】

※Lv1での説明はここまでです。


...称号はスルーしよう、う〜んやっぱり紋章Lvが上がれば何かしら変化は起こりそうだな...Lv1での説明はここまで、って事はLv2、3と上がれば無明創造(クリエイトインノート)自体も強化されんのかな?、まぁよくわからんけど...


まずここから出るための能力だな、折角だから魔法とかスキルとか使ってみたいんだけど...今の俺はルイス君だから目立つのは駄目だよなぁ〜...相手を.......


ぶつぶつと自分の思考を巡らせてこの状況を覆す為の能力を考えている、何かを閃いたのか陸はニヤッと笑いだした。


『出来たのか?』


ファルは興味があるのかワクワクしながら聞いてくる。表情見れないけど。


『あぁいまから術を使う』


封鍵を手に取り、喉の部分に挿して鍵を回すと、鍵が首に入り込んだ。


無明創造(クリエイトインノート)!!」


術名を唱えると、首から黒光が溢れ出しルイスの身体を包み込んだ。

...解放(リリース)って言わなくてもいいみたい、何でメルフィーさんは言ってたんだろ...まぁいいや


『力を創造して下さい』

...

『創造完了』

『新たな力支配者の天秤(バランスルーラー)を付与する』


ルイスの身体を包んでいた黒光が目の前で1つの塊になると、黒光の塊が首に吸収されるように消えていった。


『ファル頼む』


『よっしゃ!ほれ能力の部分だけでいいだろ?』


...そんな事も出来るのか、まぁメルフィーさんもやってたしな、どれどれ。


無明創造(クリエイトインノート)バラン

Lv1(上限12)

1:【既知の情報を元に創造し能力を作成し自身に付与する事ができる】

2:【Lvの上昇につき1つ能力作成が可能、紋章Lvの上限具合でLvが上昇します】


支配者の天秤(バランスルーラー)

1:【発動後、相手を支配し服従出来る。支配の度合は相手の年齢に比例する。】

2:【使用者の意思で解除も可能、解除後は使用者に接して来た期間の記憶と使用者に関する情報が消える、稀に忠誠心のみが残る場合がある】

3:【相手の年齢を認識出来なければ発動しない】


まぁこんなもんだろ、初めてにしては上出来だな。




改稿 :バランスルーラーの能力に「相手の年齢を認識出来ないと発動しない」を書き忘れていたので記入しました


忠誠心が残る⇨稀に残るに変更しました

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