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漆黒のSlave crest   作者: 猿兄
第1章:黒の奴隷紋
7/16

ルイス・レチュード

一章の閑話です

僕が一体何をしたって言うんだ...皆んな......僕は何もしてないよ?何で僕に、...何で僕だけが...ナーシャ......君は幸せに...あぁ暖かい...死にたくな...い


≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪


(バタン)

「ルイスーーーー!!!!」


勢いよくドアが開き、元気な声とともに女の子が僕のお腹の上にダイブして来た。


「う“ぅ〜く、苦しいぃ......ナーシャどいてぇ〜...」


「何よ!!こんな超可愛い幼馴染のお姉さんが起こしに来てあげたのよ!!?もっと喜んだらどう??」


そうこの金髪の自称超可愛いお姉さんは、1歳年上の幼馴染のナーシャ・グレンだ、可愛いのは認めるけど自分で言わない方がいいと思う...何度も注意してるけど、聞く耳を持ってくれないのでもう諦めてスルーしている。


「あぁ...うん、おはようナーシャ。嬉しいよ、でもそろそろどいてくれないかな?後勝手に男の部屋に女の子が入っちゃ駄目だよ」


「サリーちゃんが入れてくれたわよ!!おば様にもお許しいただいてるわ!!男が小さい事気にし無いの!!」


はぁ2人とも何勝手に通しちゃってんの、毎度毎度勘弁して欲しい...ナーシャに起こされるのはまだ100歩譲って嬉しいから問題ないけどさ、起こされる度にお腹にダイブはお腹にも心臓にも悪いよ...


「はぁ...で今日は何?どうしたのダンジョン探索なら前も言ったけど駄目だよ?あそこは探索者登録をしてない人は入っちゃ駄目だし...モンスター討伐の為の力もまだ無いんだから...」


あぁ...そう言えば


「今日がその隷属の儀の日よ!!これで私達の夢の為の第一歩、探索者になって2人で無導旅団のようなクランを作るの!!早く起きて支度しなさい!!!」


ドールンの子供達は15歳になったらその年の淵樹の周に、この世界の信仰する主であるスカイルノート様の隷属となる為の儀式を行う、その儀式の際に12種類の紋章を授かるんだ。そして紋章によって様々な力を得ることができる。例えば今の淵樹の周の淵樹紋でなら大地の力を使い、...淵熔の周の淵熔紋だと炎の力を使える。どの紋章を授かるかは個人の性格や今まで生きてきた経歴で決まる事が多いみたい、...因みに一個年上のナーシャは淵熔紋を授かっている。


「はぁ...わかったよ、じゃあすぐ支度して行くからナーシャは外で待っててくれない?流石に着替えは1人にして欲しい」


うん、流石に幼馴染とは言え成人を迎えた異性に裸を見られるのは恥ずかしい。

意を解したナーシャは顔を真っ赤にして部屋を出て行った。


「ルイスの変態妄想魔ーーーーーー!!!!!」


変態じゃないし妄想魔と言われるほど悶々してないよ...


肩を落としやれやれと呆れながら首を振り、箪笥に手をかけ特別な日に着る礼服を手に取った。


礼装に着替え、エントランスに向かうと母のフイシャに妹のサリー、そしてメイド長のグラシィと執事のマシューが祝辞をくれた。


「ルイス、成人おめでとう...立派になったわね」


「ルイスお兄様おめでとうございます。お兄様を隷属出来る主様が羨ましいです」


「ドリー坊ちゃんに次、ルイス坊ちゃんの晴れの舞台に立ち会えた事執事として誇りに思います」


「ルイス様、私がメイドとしてお仕えしてもう20年近く経ちますが、幼少の時からあなたのお世話をさせて頂き嬉しゅう存じ上げます」


少しむず痒いけど正直に嬉しい、サリーだけちょっとずれてる気がする...


「皆んなありがとう!!」


「ふふ、ルイスあなたは若い時のグィンゲルそっくりね、目標を持ちその為の努力を惜しまない...」


そうなのかな?へへへ、なんか尊敬する父さんみたいって言われると嬉しいな。


「知ってますよ?貴方が無導旅団の様なクランを立ち上げたく頑張ってる事を...このレチュード家は嫡男であるドリーが継ぐけど...ルイス、あなたはあなたで自分の信じる道を歩みなさい」


フイシャは優しくルイスを抱擁し頬にキスをした。その様子を羨ましそうに見ていたサリーが私も!と負けずに空いていた右の頬にキスをして来た。


「ふぅ、ルイスお兄様...ナーシャちゃんが待ってますよ」


サリーは満足した様に、頬から唇を離し脱兎の如く部屋から出て行ったナーシャが飛び出して行ったであろう扉を指差した。


えぇ...片方なんかずれてるよ、ナーシャったら...これで何度目だい?


ルイスは再度肩を落としやれやれと首を降り家族に

「行ってきまーす!!!」

と元気よく挨拶して、光ある夢の一歩を歩き出した。







....この話と次話、実は奴隷館の後に出してたのですが読み直してて矛盾がいっぱいで始めたので消して書き直しました。お陰で1章は説明多しですw←苦笑


久しぶりに書くので文章や設定に?と思ったらページの上の欄に「感想」という文字が見えてくると思うのでそこに(110番ですこの小説めっちゃおもろい)と通報して下さい。多分野次馬(読者様)が増えると思います。


ナーシャの歳を一個上に設定しなおしました


ファル:ブクマ、評価宜しくお願いするぜデス

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