無明創造(クリエイトインノート)
メルフィーさんのお兄さん?...ルイス君の世界の神様って事だよね...あぁ、だからなにかと事情を知ってるのか、でも神様を説得ってどゆこと?
「申し訳ありません、順を追って説明します。まずルイスの世界、ドールンには隷属紋がある事は説明しましたね?、この隷属紋は神である兄のスカイルしか授ける事しか出来ません。私達は基本特別な理由以外で、下界に直接干渉する事をしてはいけないのですが...兄はルイスの紋章が授かる隷属の儀の日に、突然姿を偽り下界に降りてしまったのです。私が気付いた時は既に手遅れでした...ルイスは本来授かるはずの紋章でなくその首の黒の隷属紋に変えられていて、奴隷館に入れられていたのです」
お兄さん何してんねん!干渉どころかがっつり関わって、1人の人生狂わしちゃってますやん。
「ルイスの精神体を元に戻しても、その隷属紋がある限り彼には不幸しかありません、
本来であれば私が兄を探して説得しなければならないのですが、私はドールンの神ではないので下界に降りる事が出来ません。上から見て探すくらいなら出来ますが...それでは姿を偽っている兄を見つけられないのです。陸さん先程もお願いしましたが、ルイスとしてドールンの神である兄スカイルノートを探し出して兄を説得して下さい」
深々と頭を下げるメルフィーさん、うんまぁここで(受ける)、(受けない)、の選択肢が出てたら(受ける)を選択するのが漢だ...後さっきから空気のファルさん、ジロジロこっちをガンつけるな。
でもなぁ...
「そのお話し受けさせて貰ってもいいんですが...」
「本当ですか!??ありがとうございます!!」
「下に戻ったら詰んでる状況なんですよね...手足に枷で牢屋の中だし」
お手上げ状態なんです、と
ポリポリと頭を書いて両手を挙げてポーズを取ってみる。
「えぇその点は何とかなると思います、私は兄の妹ですので、その紋章に多少ですか干渉する事が可能です。その紋章には1つだけですが隠された能力があります。その力の正式名は『無明創造』知識を創造し身に付ける事が出来るようになる、というものです」
?!まじか、すげー!!
...ごめんなさい、驚いてみたけどよくわかりません、知ったかぶりしてました。
「ふふふ、やっぱり驚きますよね、要はこの能力は自分が創造した能力を、自分自身に付与する事が出来るという者なのです。例えば、先程私が何もないところから鏡を取り出しましたね?あれは収納空間といって亜空間に物等を収納できる能力なのですが、人の身である陸さんも、無明創造を使えば使える事が出来る様になるでしょう」
「す、凄い能力ですね...でも、そんな凄い能力ならルイス君が使った方がいいんじゃないですか?」
うん、別に俺じゃなくてもいいような気がしてきた。
「ルイスではこの能力を使う事が出来ません、というより...わざとなのか本当に理解し難いのですが使う事を出来なくしてあるんです...その紋章の真ん中が鍵穴の様な形をしているでしょう?兄が持っているのか、何処かに隠しているのか...多分専用の鍵がないと能力を解放する事が出来ない様なのです。あと、例えその鍵があったとしてもルイスでは能力を十分に使いこなす事は出来ないでしょう。何故なら私達の世界とドールンでは文明に差がありますから」
あぁ成る程ね...ドールンの文明レベルでは俺達の世界の科学や教育、そういった文明に差があって無明創造
で能力作ってもしょぼい物しか出来ない、といった所かな?えっと、後鍵だっけ?鍵ないんじゃ俺も使えないじゃん、メルフィーさん以外と天然入ってる?
「鍵の事をお考えですね?先程も言いましたよね?私はスカイルの妹なので、多少ですが干渉出来ると、後私は天然ではありませんよ?」
考えてる事バレてました。メルフィーさん怖いよ、るいちゃんと同じレベルで怖いよ、ニコッとしてるけど笑ってないよ?
「はぁ...すいません話しがずれましたね、その鍵ですが...ファルが入っていたこの封鍵を使います、この鍵は形どってはいますが実体は無いものとお考えください」
そう言って、メルフィーさんは封鍵を俺の喉にある鍵穴の紋章に刺し込み、『解放』と唱え鍵を回した。
ファルがまた空気回でしたね...w何処かでファル視点を書きますのでよろしくお願いします。
後