意外な一面
頑張った、俺!!
「ごめんね、女性を傷つけるのは駄目だと思うんだけど、この身体を駄目にするわけにもいかないんだ」
手に握られた短刀を取り、再度取られないように投げ捨てる。
「おやおや凄いですね、彼女は私の専属奴隷でも特に戦闘特化した獣人族なんですよ?」
長髪兄ちゃんがニヤニヤしながら近づいてくる。
『ファル頼む』
『っち、後でサクサ倍寄越せよ?』
本当にブレないなコイツ...
長髪兄ちゃんのステータスが目に浮かんでくる。
名前 ホア
種族 人
年齢 48
隷属紋 深蛇紋
紋章Lv 50
精神力 A
筋力 D
体力 C
知織 A
感覚 C
紋章術 隠蔽
称号 [奴隷館の館長]
は?隠蔽って何?
思わず口に出してしまう。
「隠蔽?...」
ホアの顔が歪む。
「ほぅ、...何故あなたがこの場に居るかも不思議ですが...あなたは鑑定のスキル持ちだったと、マジックアイテムも所持してるはず無いのに」
...........................
やばいやばいやばい、鑑定のスキルってドユコト??素人の俺に詳しく教えて!?多少ゲームしてたから分かる、でもさ鑑定って女神が勝手に創ったもんちゃうの?マジックアイテムさっきから有能すぎやろ、なんやねんこの世界。
「で?だからなんだよ、鑑定のスキル持ってたらあかんのか?」
思わず関西弁でてもうたやないかーーー。
「はは、...あなた、誰ですか?」
ニコニコ面だったホアの顔が畏怖を含めた顔でルイスを睨む。
「は?誰ってこの首の紋章のせいで親に売られたルイス・レチュードですよ?」
とりあえず歳はわかったんだ、何かされる前に...。
右手に持っていたスプーンを捨て、スッと手をホアにかざす。
「支配者の天秤」
奴隷紋から黒光が溢れ出しホアの身体を包見込みだした、何かを察したホアは慌てて女の子に指示をだす。
「ポラ!!彼を止めなさい!!!」
陸に押さえつけられていた娘は、抑えられていた手を自ら強引に捻り、空いた手で陸の顔を殴りつけた。
「あっぶね!!!」
陸は女の子の手を離し、拳を避けその子の首に腕を回す。
「ちょっと寝てようか」
「...、・・・・様申し訳ございません」
女の子は気を失い崩れ落ち、その間に黒光がホアの身体を包む。
「はぁ〜...久しぶりに技使ったわ〜」
「お前...武術のスキルあるのか?、凄かったぞ!!」
おっさんが背中バンバンしながら叩いてくる。
「スキル?、ただじーちゃんに教えられただけだよ」
...スキルって何?
溜め込んで溜め込んでこれなんです。




