おやしらず
そう
あなたは知らないまま
きっと僕も知らないまま
そんな風に過ぎていく
だっておやしらずでしょう?
ツーカーだったあの頃も
思い出してみれば昔の事
咬み合わせがとても悪くなって
奥歯にものが挟まったような
はっきりとしない空気になった
いろんなものを見てしまった
いろんなことを知ってしまった
噛んで
噛んで
噛み砕いて
きっとここに詰まってるんだ
だからかな
ときどきギシギシ痛む様に
少し自己主張をする様に
頬を甘く噛んだりする
歯ブラシなんか届きやしない
ぼくの大きくなった証
今度の休みは歯医者に行こう。
ありがとうございました。