番外編・外道院剛
この話は、プロポーズ編における外道院剛サイドのお話です。
新キャラも出ますよ。
バイクを停めようとシートから降り、スタンドを立てようとした瞬間、オレは背後から強烈な一撃を貰って、吹っ飛ばされた。
「痛ってェなぁ、なにしやがる」
何だってんだ、俺を誰だと思ってやがる。
弟斗亜羅威武の外道院剛といやぁ、泣く子も黙る鬼総長だってのに。
やれやれ、どこのおのぼりさんだよ。
「うるせー! 嫁さんが俺にプロポーズされんのを待ってんだよ! いいから鍵よこせ!」
そいつは、俺に向かって、さも当然という様に、一方的な理由を言い放ち、オレにバイクの鍵を要求してきた。
ーーー
オレは今日、ある物を買いにここらで一番でかい、ショッピングモールにやってきたのだ。
何を買いにだって。
ばかやろう。お前らには関係ねーよ。
さて、どこにオレのバイクを停めるかって、あぶねっ!
オレがバイクを停める場所を探していると急に赤髪の女が目の前に飛び出してきやがった。
馬鹿やろうが!
急に飛び出してくんじゃねえ!
全くなんだ。急に飛び出したりしてきやがって、死にてえのか。
にしても、あの女随分足が速えーな。もう姿が見えねーぜ。
そういや、ちらっと見えたあの横顔、どっかで見たことあるな。
ちっ、思い出せねえ。たしかオレがまだガキの頃だった筈なんだが。
まさか、いやそんなはずねぇか。
あの人はまだ、行方不明だった筈だ。
じゃなきゃ、オレが今も暴走族の総長なんて続けてる訳がない。
俺はバイクを停める場所を探し直した。
しかし、あの人が成長したら、さっきの女みたいになってるかもなと思ったのは、単なる偶然だろうか。
ーーー
ようやく見つけたところで冒頭に戻る。
俺はどうやらドロップキックをくらったらしい。
こんな無様な姿、メンバーの前じゃみせらんねーな。
さて、どこのおのぼりさんか知らんが、この落とし前、キッチリ着けさせて貰おうじゃねーか。
って、あれ?
まさか、公平くん?
オレを吹っ飛ばしたその人は、オレがまだ子供の頃に近所に住んでいた二つ年上の先輩、飯田公平だった。
あちゃー。
公平くんオレの事に全く気づいてないな。
無理もないか。
会ったのは久しぶりだし、オレもこの数年でかなり変わった。
それにこの人は昔っから、あの人の事になると周囲の事は目にも耳にも入らなくなるからな。
ん?
ちょっと待てよ、てことはだ、さっきの女はまさか。
公平くんは今もオレに向かって鍵を要求してきている。
やべぇ、かなりキレ気味だ。
この人がこんなに焦っている理由、さっきの女を懐かしいと思った訳。
……そうか。
公平くん、やっと見つけたんだな。
よかった、本当によかった。
なら、さっさと行ってください。で、その数十年分の想いを伝えてきてください。
「……ホラよ。さっさと行け。行って想いを伝えて来い! ……こけんじゃねーぞ。」
オレはバイクの鍵を投げ渡す。
公平くんは鍵を受け取ると直ぐにバイクのエンジンを着けて走り去った。
まったく、いつ見ても鮮やかな走りだな。
公平くんが走り去る様をオレは静かに見届けていた。
っと、こうしちゃいらんねー。買い物もあるんだった。
目的地に向かいながらスマホを取り出す。
公平くん、追い付くまで絶対スピードを緩めねーからな。
こりゃーマッポが出張るのも時間の問題だ。
オレはスマホを片手に電話を掛けた。
掛けた先はオレ達弟斗亜羅威武の溜り場だ。
「もしもし」
「おう、正樹か。オレだ。今何人動かせる」
「うーん、ざっと200人って所かな。増援を呼べばもっと来るよ」
「上等だ、直ぐにショッピングモールの付近に配置させろ。で、俺のバイクに乗ってる奴を追え。それと今そこに晃輝はいるか」
「うん、いるよ」
「なら、晃輝に俺の愛機を持って来いと伝えてくれ。ああ、Zの方だ」
「ふーん。シメるの」
「馬鹿やろう、逆だ。そいつを障害となる者から守ってやってくれ。特にマッポからな」
「わかった。ひょっとして例の人」
「そうだ」
「そうか。じゃあ、今日が最後なんだね」
「ああ。今日が俺の引退走行だ」
「……わかったよ。サイコーの走り、してやろうじゃん!」
「ああ、ありがとうよ」
そう言って俺は電話を切った。
正樹は副総長としてオレの考えを、目的を理解してくれている。
頭も回るし、本当、いい奴だな。あいつが居たから今日まで上手くやって来れた。
感謝しても仕切れねえなぁ。
続けてオレはもう一箇所に電話を掛ける。あんまり気は進まねぇが仕方がない。
「もしもし、警視庁の大里真希です」
「ああ、オレだ。剛だ」
「おやおや、君から連絡が来るなんて久しぶりだな。なにか合ったのかい」
「遥花さんが見つかった」
電話の奥で立ち上がる音が聞こえた。
「それは本当かい」
「ああ、オレもこの目で見たし、何より、公平くんがすごい勢いで追いかけてたからな」
「なるほど。用件はわかった。私のツテである程度の事は抑えよう。流石に現地の警官達は止められないがね」
「上等だ。そっちはこっちでなんとかする。……すまねえな」
「構わないよ。君にはこれまでいくつか借りがあるからね。警察としては、誉められた事ではなくてもだ」
「ありがとうな。この礼は必ず」
「ならさっさと捕まってくれ。……気を付けなよ」
そう言って電話は切れた。相変わらず無愛想な奴だな。
なんにせよ、これで準備は整ったな。
―――
オレが煙草を吸っていると、聞き慣れたエンジン音が近づいてきた。
来たか。
オレは煙草を捨て、足で揉消す。
「総長! お待たせしました」
一際でかい声で晃輝が言う。
「おう、また速くなったじゃねーか」
「ありがとうございます! では自分はこれで」
「晃輝、今日は俺の後ろに乗れ」
バイクから降り、自分は、別の奴のバイクに乗ろうとする晃輝を呼び止めそう言った。
「俺の最後の走りだ。最後にオレの背中見ていけよ」
晃輝はたまにアホだが、それ以上にオレとは違う何かを持っている。
早い話が、次の総長ということだ。
晃輝は覚悟を決めた顔で。
「宜しくお願いします!!」
とだけ言った。
安心したぜ、これなら、大丈夫そうだ。
オレは泣きそうな顔で、しかし力強く見つめ返すて晃輝を見て、静かに口角を上げ、そう思った。
さてと、行くか。オレの最後の走りへ。
―――
オレが公平くん達に追い付いたのは、市街地に入ってからだ。
公平くんがあんな無茶なショートカットをするなんて、相変わらずだなと思った。
「剛、おまたせ」
そう言って、トランシーバーから正樹が言う。
「剛の引退走行だって言ったら軽く1000人くらい集まったよ。他のチームからも応援が来たからね」
正樹が楽しそうにそう言った。
そうか、オレの為にそこまでの奴らが動いてくれたのか。
「よう、外道院。派手な祭りじゃねえか。なんでも、お前の引退走行らしいじゃねーか」
お前は、陀紅宛慈琉の荒北じゃないか。久しぶりだな。
「君はいつも突然だよね」
樺蓮の大田、お前も来てくれたのか。
「そういう所、最高にCOOLじゃん」
|GOOD KNIGHT DRIVES《グッド ナイト ドライバーズ》のアメリアまで。
お前ら、本当にありがとう。
ただのオレの我儘だったはずが、いつの間にかこんなにも沢山の人間が力を貸してくれる。
こりゃあ、下手な走りは出来ねえなあ。
「剛。ポリ公の動きが想像以上に早いけど、増援はそこまで多くないみたい。どうする」
正樹はサツの動向を事細かに教えてくれた。
大里も動いてるみたいだな。この動きの早さは、あいつ現場に来てやがるな。
だが、増援がないと言うのは最低限の配慮、いや、オレを捕まえる為か。
オレを捕まえるにはこれで十分だって。
はっ、小賢しいことしやがって。上等じゃねーか。
オレは一瞬目を閉じ、大きく息を吐いてから口を開いた。
「お前ら、今日は俺の為にありがとう。早速だが、引退走行の前に一仕事頼まれてくれ」
賛同の返事や雄叫びが響いてる。気のいい奴らだぜ。
オレはいい仲間を持ったな。
「まずは正樹、数十人を連れて前の二人のけつを持ってくれ。マッポの間をぶち抜いてな」
「了解、行くぞお前ら」
正樹はいとも簡単に承諾してくれた。
三十台前後の仲間が次々とパトカーの間をすり抜けていく。
流石は、チーム一の運転技術を持つ正樹とその直属の連中だ。
未だにオレが奴とのレースで勝てた理由がわからねぇぜ。
「じゃあ俺たちはサツの足止めだな」
「そうみたいだね」
「COOLに足止めしといてやるじゃん」
荒北、大田、アメリアがそれぞれのチームを率いて三方向に分かれていった。
流石は何年も競い合いって来たライバル達だ。オレの考えを読んで動いてくれる。
「ああ、頼むぞ。終わったら何時もの道で合流だ」
「「「わかってるよ」」」
全くいいライバル達だぜ。
「残りの連中はオレに続け。今、目の前にいるマッポどもを潰すぞ」
最後にオレは残りの奴等に指示を飛ばした。
奴らは全力の雄叫びで返してくる。士気は十分だ。
オレ達は数十台一セットとなってパトカーを囲み、動きを停める。
ばっか! 撒菱は辞めとけ。吹き矢にしとけ
オレは一部の奴等が巻菱を使おうとするのを辞めさせる。
それはマッポ意外にも被害が出るだろうが。使うなら爪楊枝詰めた吹き矢にしとけ。
オレ達暴走族は、迷惑かけても被害は出しちゃならねえんだ。
そこは理解しとけ。
そうしてオレ達は公平くん達をパトカーから引き離すことに成功した。
正樹達も仕事が終わり、オレ達の方に合流して来ている。
そろそろだな。
「晃輝、少しの間外すぞ。運転を頼む」
オレは晃輝にそう言って、バイクを一度降りる。
向かうの公平くん達の行った方角。
ガキの頃、オレが公平くんや遥花さん、真希と知り合い、一緒に遊んだ公園だ。
ーーー
公園では公平くんと遥花さんが追いかけ合いをしていた。
まだしてたのかよ。
本当この二人は何時まで経っても。
「変わらないね」
後ろから急に声を掛けて来たのは、警視庁の女刑事、大里真希だった。
何でこんな所に、……いや、当然か。
「やられたよ。まさか君があんな行動に出るなんて」
「たまにはらしくないこともするさ」
「そうだね。君達は警察どころか一般人にまで手を挙げない暴走族だったのに。けど、それで、私達の注意を、二人から君達に移せたんだろう」
こいつ、やっぱりわかってたか。
「敵わねえな、真希姉には」
「当然さ、ボクは君達の中で一番年長だからね」
真希姉は表情を変えること無く言ったが、声は何処となく嬉しそうだった。
こいつは何時もこうやってオレを負かすのが好きなのだ。
「それで。目的は果たせたんだろう」
真希姉は声のトーンを落とし聞いてくる。
「ああ。元々、遥花さんを探すためにチームの総長になって、更にチームをでかくしたからな。真希姉こそもう警察に居る必要はないだろう」
オレは煙草を取り出し、火を着けようとしたが、寸での所で、「未成年の喫煙はいけないなあ」と、真希姉に没収され、渋々従った。
俺たちは元々、遥花さんを探すため、当時のの自分が出来る事を考えて、今の立場に就いた。
オレは裏側から探すため、チームの総長となり、真希姉は表側から探すため、警視庁に就職した。
幼馴染のダチを探すのに、理由なんているか?
まあ、それもあったが、一番は遥花さんを探す公平くんが余りにもみていられなかったからだ。
遥花さんをを探して、小3で一人、国外まで行く人だ。オレ達なりに心配したのさ。
「ボクは辞めないよ。自慢じゃないがこれでも出世株なんだ」
ちょ、真希姉。没収された人間の前で、そいつの煙草吸うって、なんて嫌がらせだよ。
悔しいが、ちょっとかっこいいと思っちまったじゃねーか。
「そうですか」
オレは呆れて溜息を零し、公平くん達の方に視線を戻し、直ぐに目を背けた。
「意外と純情なんだね」
うるせー、ほっとけ。
公平くんと遥花さんは、互いに抱き合ってキスをしてた。
覗き見てるなんて、漢じゃないだろ。
それをこの人は心底可笑しがって。
普段は無愛想な真希姉がここぞとばかりに、笑いを堪えてるのを見て、若干腹が立った。
「失恋おめでとう」
さらに続けるか、その煽り!
本当にこの人は、何でこんなに性格が悪くなったんだ。
「とっくにしてたよ」
「あれあれ? 剛くん、泣いてるのを?」
なんだってんだよ、本当に。
そりゃ、あわよくばって気持ちはあったが、公平くんに比べたら、逆に失礼ってもんだ。
「まあ、それはいい。それで、剛くんはこれからどうするつもりだい。私はこれでも警視庁の刑事だ。君は暴走族の総長。つまり僕は今ここで君を逮捕することだって出来る」
真希姉はいつもの無愛想な口調に戻って、尋ねてくる。
本人にとっては真面目な話し方らしいが、本当、突然すぎるぜ。
「そうだな」
「君の捕らえる理由は沢山あるよ。道路交通法無視に集団危険行為、近隣住民への迷惑行為、etc
ああ、今日は公務執行妨害も入っていたね」
「そうだな」
「……剛くんは、捕まりたいのかい?」
真希姉は不思議そうに聞いてくる。
まあ、目的も果たしたし、やることも無くなった。ここらで捕まるのも悪くはない。
だが。
「すまねぇな、大里さんよ。オレはまだ捕まるわけにはいかねえんすわ。最後にやり残した事があってよ」
今日はオレの引退走行も兼ねている。集まってくれた奴らの手前もある。
今はまだ、捕まる訳にはいかねえ。
「うん、いいよ。行ってきて」
「いいのか」
「最初に言っただろう。君には、いや、君達、“弟斗亜羅威武”には借りがあるって。正直、君達が居なければ解決出来ない事件もあった。情けなくもね」
真希姉は、皮肉めいた口調で、肩をすくめて言った。
この人は、最初っから捕まえる気が無かったな。
「まあ、こういうことだよ。警察としては不本意ながらも、君達、弟斗亜羅威武は僕たちにとって都合のいい暴走族であって欲しいのさ」
そう言うことですか。
はいはい、わかりました。
じゃあ、ここはお言葉に甘えて逃げさせて貰うぜ。
っと、その前に。
「今夜、零時、オレは港に居るぜ」
そう残してオレはその場を後にした。
―――
オレは仲間達の元に戻った。正樹や荒北を始め、ほぼ全員が集まっている。
それを見てオレはすべての奴等に言った。
「皆よくやってくれた。これで仕事は終わりだ。これからオレの引退走行に移りたいと思う。マッポも含めた大走行会だ。着いて来れる奴だけ着いて来い」
その言葉に、多くの者が頷いた。皆着いて来る気満々だった。
オレは本当にいい仲間を持ったな。
ありがとう。こんな俺に着いて来てくれて。
「いくぞお前ら! 外道院剛の最後の走り、しっかり目に焼き付けやがれ!!」
その日、ある伝説が生まれた。
街に響き渡るは無数の青春の音と、それを追いかける国家権力の音。
二つは互いに共鳴しながらも、決して近づくことは無かった。
今日一人の漢が去っていく。
その事に涙する者は居たが、喜ぶ者は居なかった。
ただそれは、一人の漢が決めた道。
その走りを誰も止めることはしなかった。
ただ笑って、その跡を追うだけだった。
漢は走る。
自分の走ってきた道を振り返るように。
だが、その道は終わることはない。
漢が残した道を、また別の漢が走り、その先を逝く。
終わることの無い、荒くれ者共の道。
その頂に立った、一人の漢。
それを追いかけ、さらにその先を目指す漢達。
その走りは誰にも止める事は出来ない。
それは例え、理解を超えた何かであっても。
己の青春を捧げ、何かを追い求め、走っていく漢達の唄。
その唄は、今日も止むことはない。
―――
港で一人待っていると、聞き慣れた単車の音が聞こえてくる。
「またせたな」
「いや、こっちが早く着き過ぎただけだよ。満足したかい」
彼は遅れる事無くやって来た。ボクが1時間早く着き過ぎただけだ。
「ああ、ありがとな」
「……さて、改めて君の罪状を述べよう。外道院剛。道路交通法無視に集団危険行為、近隣住民への迷惑行為、公務執行妨害で検挙する。数年は出られない事を覚悟するんだね」
「あたりまえだ」
彼はそう言う。もう覚悟は出来ているんだとばっかりに。
つまらない。
「と言うのは冗談さ」
「はあ?」
「言っただろう。君には借りがあると。それに君は、窃盗や器物破損といった、いかにもな犯罪はしていない。唯一今日が初めてだろう」
「だけど……」
「それに私の父も君の目的は知っていたさ。情状尺上の余地も在ったりする。もろもろ含めて、君は一ヶ月の留置所暮らしと言った所だろう、詳しくは知らないがね」
「……すまねえな」
「別に構わないし、謝る必要も無い。これは君の出した結果なんだから。だから、一ヶ月間反省して来なよ、十年も気付かない自分の鈍さをさ」
「はあ?」
「おっと口が滑ってしまった。ところで、その手に持ってる袋は何だい」
やっぱり楽しいなあ。彼との会話は。どんなことでも一々反応してくれる。
「ああ、これか。やるよ。あんたにだ」
「これは……、随分趣味のいいネックレスじゃないか、どうしたんだい」
「あんた、誕生日だっただろう、今日」
「……フフ、君がそんな気の使い方ができるとはね。これを渡されても、これ以上刑期は縮めれないよ」
「いらねえなら返せ」
「冗談さ」
ボクハそのネックレスを着けてみる。
うん、いいじゃないか。
「どうだい? 似合うかい」
おやおや、照れちゃって。本当剛くんはピュアだな。
「ああ、似合ってるよ」
「それは良かった。お返しに剛くんが出てくるとき、ボクが外で待っていてあげよう」
「いらねよ」
「そうかい? これでも警視庁の華として人気なのに」
「……あんがとよ。真希姉の事、結構前から」
「ん? なんだい」
「なんでもねよ」
「そうかい。じゃあ、続きは、君が出て来てから聞くとしよう」
「はあ?」
「それまでしっかり考えておくんだね。ボクを射とめる言葉をさ」
なんだ、今日も聞けなかった。まあいいや、出てきた時にとことん追い詰めればいいだけだし。
「だっ、誰が好きだって!!」
「おや、やっぱり僕の事好きだったのかな」
「くっ、もう知らん!!」
「アハハ、ごめんごめん。ほら拗ねないでくれ」
「もういいから。さっさと行ってくれ!!」
ああ、早く一ヶ月がたたないかな。楽しみで仕方がないや。
その後、外道院剛と大里真希が結ばれるのは、また別のお話。
私はですね、湘南純愛組とか、荒くれナイトとか、そう言う暴走族達の話が好きなんですよ。
一回はこういった話を創りたかった訳ですよ。
結果ですね、モブ達が大分濃くなった。
まあとりあえず、夢が叶ったぜ。