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能無しと言うけれど。  作者: めるふぃ
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帰るためのヒント?

どうも、こんにちは。寝ている時の寝言が凄いらしい。めるふぃです!

こんかいは、少々ぶっ飛んだ内容にしていますので、失礼を

(魔力と”能力”返してやったのはいいが…まさか、初っ端に”纏。”の武神を呼び出すとはな…だが、まだ武器しか纏えてない…か。武神の本当の力は”完全武装化”にあるんだがな…更にいえばワシの力を取り込めば…”完全武装化”を超えれるんだがなぁ。まだまだ、楽しみは尽きねぇ。ケケケッ!)


この声は誰にも届くことは無い。これは、とあるドラゴンの心の日記である。このドラゴンは何が目的なのか、”七大罪の龍”の物語はまたの機会にしよう。


〜〜〜〜〜


所変わって、今は京紫とティナの現在地。砂漠地帯と火山地帯の間にある湖畔地帯の湖の上にある街…ナパタである。

[湖の上の街ナパタ:別称を亜人と人間の共存街。である。別称の通りに亜人と人間が仲良く共存している。この街では海鮮料理が有名である。湖畔の街なので釣りや漁業が盛んである。]

「海鮮料理食べたいな…」

「食べよ?」

うまい料理には目がない京紫。と、京紫の料理が一番好きな精霊姫(ティナ)である。京紫の頭の中は海鮮料理で埋め尽くされている。

「あんな事があった後だからなぁ、海鮮丼3杯はいける!」

「そんなに食べると、お腹壊すよ?」

最近、ティナの喋り方が変わってきた。そして、京紫の事を心配ばっかりしている。自分の事より先に京紫のことを優先するレベルになっている。

(いつか、ティナはギルツみたいにならないといいんだけど)

などと、失礼極まりない事を思っているのと…

「ケイシ、今変な事考えた?」

なんと、鋭い!こいつはエスパーかなんかじゃないのか?

「いや?さて、ついた!ここが俺イチオシの宿だぜ!」

「おぉ~」

大げさに宿の紹介をする京紫と、すごく関心したように拍手をするティナ。そして、早速中に入る…ここの宿はエルフがやっている。と、そこに看板娘みたいな子がやってきて挨拶と確認を始める。

「いらっしゃいませ!風の拠り所にようこそ!お食事ですか?宿泊ですか?」

「あぁ、宿泊だ。1泊2日頼みたい。二人一部屋で頼む。後、ラーフいるか?」

「?まぁ、承りました!父様なら、食事を作ってる最中ですので少し遅くなるかと…」

なるほど、この娘はあの人の娘か。あと、風の拠り所ってのは店の名前だ。

「あぁ、それで大丈夫だよ。あと、ラーフとは少し前に縁があっただけだから気にしなくてもいいよ?」

少し、警戒していた気がしたので一応誤解を解いておく。

「なるほど、ではお客様のお名前を聞いてもよろしいですか?宿を借りる時の条件でして…」

「ラーフの娘さんはしっかりしてるんだな。俺の名前は柳江京紫。んじゃ、この荷物を部屋に持って上がってもらえるかな?」

と、かなり重い荷物をドサッと置く。すると、看板娘はギョッとした顔をしだす。ってか、冷や汗が滝のように流れてないか?

「か、かしこまりました!お預かりしますね?」

頑張って持ち上げるが1cmくらいしか上がってない。少し可哀想になってきたので、京紫自身が持ち上げて運ぶ。

「やっぱ、俺が運ぶから案内して?」

「す、すみません!」

なんやかんやで、運び終わり街に買い物に行く。

「ティナの服買わなきゃだしな、ホントはみるくあたりが居てくれれば苦労しないんだが…すまん。」

と、少し照れながらティナに笑いかける京紫。ティナはというと…

「…ぁぅ」

全身やけど状態だ。湯気がもんもんと立ち上っている。

「ティナってさ…」

「…??」

「めちゃくちゃ可愛いよな。」

つい、本音がホロッと漏れてしまった。これは、もう後には引けないなー自分の気持ちに嘘を突き通すのは無理だと京紫は覚悟を決める。だが、まだ告白するつもりはない。

「ぁぅ、ありがと…」

「おぅ、、」

空気が…やばい。

(さっきからチラチラ見てきてやばいんだけど!!まさか、怒った!?んな馬鹿な!)

と、内心でめちゃくちゃ唸っていると…風が流れた…

『…?』

風が流れたという表現は少し語弊があるから変えることにしよう。変な感覚が流れてきたのだ…まるで、”何か”を歪めるような…

「ティナ…俺は、この感覚を知っている。前に自分で体験した感覚に似てる…ってか、そのものかもしれない。」

「どういう事?」

京紫の言ってる事はこうだ。”誰かがこの世界に召喚された”つまり、異世界召喚とか言うやつである。京紫は、かなり焦っている。

「これ、どこからだ?発信源がわからん。」

そう、もしかしたら帰れるかもしれないのだ。だから、必死に気配を手繰り寄せるが雲のようで掴めない。

「…つきとめた。かなり近いよ!」

「ティナ!ナイス!案内してくれ!」

ティナを抱きしめて喜ぶ京紫。ティナは思考回路途絶(オーバーヒート)直前だ。だが、ティナはすぐに抱擁を解き走り出す。京紫も続いて後を追いかける。

「あそこ!」

そこには、召喚陣があった…が、今にも消えそうだ。

「チッ!仕方ない。あそこに何があるかわからない以上警戒しよう…。」

そう、何が起こるかわからない以上むやみに近づくのは危険なのだ…京紫は帰りたいと思っても、そこの所はきっちりする。……ミスして死にたくないから。

「ケイシ!人が倒れてる!」

「ッ!?ホントだ…取り敢えず、連れて帰るか宿泊する所をラーフの所にしてよかったかもな…」

「?」

取り敢えず、駆け寄る。そこには歳は京紫と同じくらいと思われる美女が気を失って倒れていた…全裸で。

「C?いや、Dかもしれない…」

と、馬鹿なことを言ってる人には罰が降りかかる。

「見ちゃダメ!」

ティナが初めて京紫を攻撃した瞬間であった…

「目がぁ、目がぁ〜〜あ゛あ゛あ゛ぁ゛~~~」

どこぞのム〇カ大佐もこんな気持ちだったのだろう。ばりばり痛い…

「…取り敢えず、宿に帰る。ケイシも早めに帰ってきてね。」

「目が見えないのにどうしろと!?」

「…バチがあたった…」

怒っているのだろう。めちゃくちゃ怖い、まぁ、いいもの見れたからいいか!そして、自業自得だよね!とか、思いつつティナに自分の上着を差し出す。

「さすがに、その姿で連れていくのはまずい。だから、これ被せとけ」

1度、京紫とティナは別れた。ナパタの治安はかなりいい方だし、万が一があっても助けるべきはティナに対立してしまった哀れなヤツらの方だろう。だから、あんまし気にしてないから京紫は行動ができるのである。

「…魔法陣の痕跡が全て消えるとか、有り得るのか?それに、なぜ”召喚場所がここ”なんだ?わからない事が多すぎる。」

疑問が浮かべばそれは連鎖するように尽きなくなる。今の京紫には謎を解くほどの能力はない。だから、あの子が起きた時にでも聞いてみよう。なにか、少しでも覚えていることがあれば記憶のピースの手助けになるかもしれないのだから。京紫はまだ”完全”に記憶が戻った訳では無いから少しでも情報が必要なのだ。

「さて、明日には街を出たいが…あの子をどうするべきかな…あと、武器どうしよう。」

京紫の武器はバスターソードというどこにでもある安物の武器だったのだがそれでも、ずっと使い続けてきた愛着ある武器だったのだがあのオカマ(ryとの戦いで消滅したのだ…京紫自身の攻撃によって。

「どーしよ、課題が増える一方だな。」

(そろそろ、かな?)

京紫がここでずっと”待っていた”のだ…何をかというと

「やはり、おったか…久しいの小僧。」

…きた。この場にいるだけで吐きそうにそうになる…気を失いそうになるほどの威圧を放つこの世界の根源みたいな”精霊王(バケモノ)”が。

「そりゃぁ、3年ぶりだもんなお久しぶり精霊王。いや、ギルガメッシュと呼ぼうか?」

「ほう、ジャバウォックを従えたか…だが、まだ完全には程遠いみたいだのぉ」

全てを見透かす精霊王。こいつだけはほんとに気に食わない。こちらの話もほとんど聞かないし…この場で殺すか?と、考えていると精霊王が口を開く。

「まぁ、待て。今のお前さんではワシを殺すことは出来んよ」

「…」

やっぱり、見透かしてやがる。…たぶん、目的は”別にある”のだろう。と理解していたので、覇気を解く。じゃないとこいつは話し始めない。と、察したからだ。

「ふん、それでええ。んじゃ、本題に入ろうかの?」

「さっきの”魔法陣と召喚された人間”だろ?」

「話が早くて助かる。」だそうだ。

「さっきの魔法陣はアンタが出したのか?」

召喚魔法なんて超高等魔法Sランクの人間でも5人がかりじゃないと発動できない。それでも、”異界の者”を召喚なんて有り得ないのだ。だが、京紫は異界人なので絶対無理という訳では無い。その時にあった可能性…目の前のバケモノなら可能なのだ。

「いや、それがワシじゃない。ってか、ここに召喚された人間自身が発動したと考えて間違いない。」

京紫は絶句する。なぜなら、有り得ないからである。

「どうみても、さっきの子は魔力値が並の人間レベルだったぞ?無理だろ。どう考えても!!」

だが、精霊王は有り得るからそう言ったのだ。だから、聞かなければならない…帰るための手段になるかもしれないから。

「…”封印された古の禁術”だろうな。どんな形で知ったのかは知らんが、もしかしたら禁術を使ったのかもしれん。」

「ッ!!?」

”封印された古の禁術”とは、その名のまんまで危険認定された太古の時代の”天魔の魔法”である。

「そんなもん、どこで覚えるんだよ。絶対使えるヤツとかいないだろ。」

「いや?有り得る。さっきの子の他にもう1人…天魔の魔法を使えるヤツをワシは知っておるよ?」

楽しくて仕方ない。といった感じで話す精霊王…

「誰だよ、そんなバケモノジミた事できるやつ…」

「お前さんじゃよ、小僧。」

は?何言ってんだ?このクソジジィ。もう、思考回路が追いつかない…

「天魔の魔法とは、器の大きい者ほど使えるのだ。お前さんは最初に暴走した。それを”ワシら”が止めて封印した。それでも、溢れる魔力を止めることが出来なかったから[暴食]のジャバウォックを小僧に封じ込め完全な封印を完成させたのだ。」

待て待て、だんだんスケールがかなりの規模になってきてるぞ。俺は能無しだぞ?そう、能無しだ。能無し能無し能無し能無し能無し能無し能無し能無し能無し能無し能無し能無し能無し能無し能無し能無し能無し能無し能無し能無し能無し能無し能無し能無し能無し能無し能無し能無し能無し能無し能無し能無し能無し能無し…と、頭の中が遂にオーバーフローしてしまった京紫。

「潮時かな?ワシはもう行くぞ」

と声が聞こえた時にハッ!として我に返る京紫。

「一つだけ聞かせろ。お前の娘はどうするつもりだ?」

「ティナのやりたい様にさせてやるつもりだ。だが、危険と判断した時は連れ戻す。小僧、愛娘を頼んだぞ。」

こいつは、親バカだな…

「そんな事言われるまでもなく、だ!」

「いい返事だな。じゃぁの。」

と、その場に転移陣を出現させた精霊王。行こうとする手前で何を思ったのか立ち止まり再びこちらを向く。

「小僧。忠告とヒントだ。自分の力を過信しすぎるなよ。それは、お前の力であってお前の力じゃない。それと、纏の本質は”完全武装化”にある。忘れるなよ!」

「覚えとく。ってか、娘に会わなくていいのか?」

と、聞くと渋い顔をして精霊王が口を開いた…

「…喧嘩して、家出されたんじゃ……。」

「そっすか、。」

どこにでも居そうなお父さんしてるんだな…精霊王も娘には勝てないってのはホントのことらしい。精霊王と対峙する時は精霊姫をぶつけるのがいいだろう。絶対勝てる。…と、思っていると精霊王は転移陣の中に消えていった。

「さて、用事も終わったし…帰るか」

色々と疑念が増えたが今は一番にティナが心配になった。

「封印された古の禁術を使えるかもしれない人間とティナが対峙したらナパタの街が消し飛ぶかもしれん…急ごう。」

と、心に決意して京紫は急いで風の拠り所を目指した。


〜〜〜〜〜


「へぇ、またしてもイレギュラー登場かぁ。”僕の手帳”に勝手な物語を書き連ねる”キミ”は何がしたいんだい?」

いつものようにニコニコしている…とは言えないカレ。今日はかなりお怒りのようだ。

読んでいただきありがとうございます。感想などありましたら是非是非です!

短めに今、かなり忙しい時期なので頭が回らない事が多いので悪しからず、さて忙しいとか言いながら能無しと並行してもう一つ病み病み小説を書いていますのでそちらも、良ければどうぞッ!え?次回予告?そんなことできる技量ないです!キリッ

次回、能無しと言うけれど。[懐かしき面影?]是非是非です!(これが限界です。汗)

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