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能無しと言うけれど。  作者: めるふぃ
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旅立ちの朝?

どうも、ネタが溢れて書きたい内容がまとまらない。めるふぃです。

頑張って書いたので、宜しくお願いします!

(えーと、どういう状況なのかな?)

朝目が覚めた時、ティナは戦慄した……。なぜなら、真横で京紫が寝ているのだから……

(顔が熱いよぉ。どーしよ、ニヤニヤが止まらないよぉ。)

まだ、ティナにはこの感情がなんなのかわからない…少しずつ周りから学んではいるけど、”精霊”にとって人間は未知の存在なのだ。”精霊”の唯一の思考”危険の判断と感知”そして、殺して喰らう。精霊は食事を必要としないのだが、”喰らう”という行動になんの意味があるのか…それはまだ解明されていないのだ。唯一分かっていることは、喰らうと言う行動を起こした精霊の”食べカス”が虚化を生み出す。虚化とは人間の魂が汚れた成れの果てである。とまぁ、こんな風に説明してみたが結論何が言いたいのかといいますと、”精霊姫”が特別なのであって他の精霊には理解しきれない。そして、精霊姫がやりたい事はただ一つ…”人として生き人と仲良くなりたい”のだ。それの為なら努力は惜しまない。だが、今一つの未知に対面して悩んでいる途中である。―――これは、恋なのか。はたまた、仲良く出来ていることの嬉しさの延長線なのか―――断言しよう、”今はまだ”後者である。と。

(あ、思い出した。ケイシの部屋に来て一緒に寝させてもらったんだ……。安心して寝ちゃってたなぁ。)

警戒心をヤツジ達の前ではまだ解けていないティナ。なぜ京紫の前では警戒心ガバガバなのかは”精霊姫”自身にも把握しきれていない。

(ケイシ起こそうかな?…起こしちゃ悪いかな?)

何故だか、京紫の”背中”をつんつんしだす精霊姫(ティナ)今は朝の6時12分をまわったところだ。京紫はまだ夢の中で羊を追い掛けているであろう時間帯である。京紫がピクリッと動いたのでティナがフリーズする。自分のしていた行動を意識してなかったからだろう。だが、京紫はそんなこと知らないのでまだ夢の中である。因みに、京紫が今見ている夢の内容は駄龍につつかれて涙目になっている。京紫は後に誓う…(あの駄龍いつか泣かせてやる)と、全く八つ当たりもいいところだ……

そして、またティナは”無意識”に京紫の背中をなぞり始める。京紫が寝返りをうった。ティナは手を巻き込まれて京紫に抱きつくような恰好を取っている。

(…………)

ティナの思考回路途絶(オーバーヒート)からの気絶…。ティナの許容範囲を超える出来事が起こったのである。”恋愛感情”をまだ知らないティナがこうなったのは何故だろう?そりゃぁ、誰でもこんな体験したら”焦る”だろう。と、そんな時にタイミングが良いのか悪いのか起きる京紫。

(えーと、どーゆーじょーきょ?)

考察してみる。目の前にティナが顔を真っ赤にして寝ている状況を見るからに…

「そうか、夢か…よし、おやすみ。」

と、寝ようとする京紫…だけど、忘れてはいないだろうか?ここが何処なのか…を、そして、これまでの日常を……

「京紫、そろそろ起きなさーい?」

「あー、なる夢は夢でも…悪夢か……」

現実逃避を試みたが無駄に終わり、さらに悪夢の幕開けである。

「いつも通りに入るわよー?」

ちゃんとドアをノックするあたり、礼儀はあるようだ。さすが、お嬢様である。って、感心してる場合ではない…早く止めねば、

「待て待て!起きてるから!入ってくんな!」

だが、言うより早くドアが開く

「あら?起きてたのめ、ず……」

凍りつく、なんてもんじゃない…戦慄する。時間が止まる…そして、動き出す……。いかん、後ろからオーラがてか、ス○ンドが御目見してるよ…。今にも殴りかかって来そうなんだが!!

「で?」

「……」

たぶん、今の[で?]は、この状況を説明しろ。という意味だろう…。ここは、選択ミス一つで死ねるな……

[弁解1・必死に土下座する]

[弁解2・シラを切り通す]

[弁解3・逆ギレする]

[弁解4・いい訳をして誤魔化す]

(123は論外だよな…てか、俺悪い事してないし。)

「えーと、昨日相談を受けて聞いてたんだが気がついたら寝てた。」

割とまともな嘘を付けたはず…と、そんな事を考えているバカである。まぁ、この際逃げ道はこれしかないから仕方ないのだが…

「で?」

「え?」

どうやら、逃げ切れてないらしい…。

「だから、どんな相談を受けたのかな?」

笑顔だ。笑顔で微笑んでらっしゃる…目は笑ってないが。

「…お前らと仲良くなりたいんだとよ?お前らが敵意を見せるからこんな事になるんだが?」

「…いきなり”精霊姫”と仲良くなれって言われても無理なのだけど?」

まぁ、それが普通だよな…と苦笑する京紫。精霊は人間の”敵”なのだ…それが”人間”の共通認識なのである。だから、彼女と会うまで京紫自身もそうだった。会って間もない…てか、数秒の頃は死を覚悟までしていた。だが、言葉を交わしてから思った事がある。もしかしたら、精霊とも仲良くなれるんじゃね?とそして、”ヤツ”と出会い記憶を思い出し…あれ、あの夢をまた見たはずなのに…思い出せない、、、。

「……ねぇ?聞いてる?」

不意に声を掛けられた…。顔を上げるとエメリアが心配そうな顔をしている。さっきまで居たス○ンドも消えている、一体何があったというのか表情と情緒がコロコロかわる不安定なやつだな。

「は?なにが?」

「なにが?って…考え込むように下向いたと思ったら唸り出すもん、そりゃ驚くし心配になるでしょ?」

さすが、善意の塊である。感心していると…

「すごく、気に触るのだけど?」

「まぁまぁ、すまんな。とりあえず、言葉を交わしてみるのもありだと思うぜ?」

と提案してみる。

「まぁ、京紫がそう言うなら信じてあげるけど少しでも敵と判断できるような事があれば」

「…あれば?」

精霊姫を殺す。とでも言いたいのか?精霊は力ならバケモノだぞ…

「あんたの首を撥ねるから」

(おおっと、俺の予想の斜め上を行きやがった。)

「そ、そうか、まぁ、大丈夫だ。俺は信じてるから」

さて、そろそろ行動するかな。もう7時になってるし…

「んじゃ、今日は昨日言ってた通りにするから。後、ちゃんと帰ってくるから心配すんなよ?俺の居場所はここだけなんで」

最大級の笑顔を見せて決め台詞を吐いてみる。

「…キモッ」

殺してやろうか… 朝の軽口はいつまで経っても終わりはなさそうだなーと、思いつつリビングに降りていく。そこには、ヤツジとみるくがジュース片手に談笑していた。ヤツジと目が合う。

「おぉ、今日は早いなキョー君!おはよー!」

朝から元気だな俺の親友は…

「おー、おはよヤツジ。朝から元気だな、なんかいいことでもあったのか?」

まぁ、なんとなく分かるがーと、そこにまた一人の声がかかる。

「京っちおはよー、ヤツっちが元気なのはねー帰ってくるんだよねあの人が…」

「……まじかよ、あとみるくおはよ」

みるくは少し顔が赤い熱でもあるんじゃないか?とか、疑いつつこのパーティのリーダー核のあの人が帰ってくることに少し怯える。

「また、鍛えてもらえるんだよ!興奮するだろ!!」

いや、俺は筋トレバカではないので……。あの人は、諸事情によりこのパーティから離れている。言うなれば、”本部”に行っているのだ。

「さて、飯作るから待っててくれ」

呆れ半分で台所に向かう。そして、ギルドに行ってクエストを受ける…少しでも早くランクを上げるために。それが、今の京紫の目標なのである…。そのためなら、努力を惜しむつもりは無い。

「おー、いつもありがとー京っち♪いいお嫁さんになれるね!」

などと、軽口を言ってくれるやつなんてこのパーティのメンバーくらいだろう…

「俺には、もったいないよな……」

「ん?何か言った?」

「いや?てか、誰が嫁だ!お前がオレの嫁になるってのならまだわかるが?」

と、こちらも軽口で応戦!さぁ、かかってこい!

「な、なななッ、何言ってるのさ!京っち!!」

顔を真っ赤にしてギャーギャー言ってくるみるく。なにか様子が変だが…、まぁこの際置いておこう。京紫はなにも見なかった。という感じで流す。みるくは、不機嫌そうにジュースを飲んでいる。プハーッとか、擬音が聞こえてきたが気にしたら負けだ。



〜〜〜〜

「さて、俺はギルドに行ってくるわ。」

時間は朝食を全員で食べ終わった後だ。ヤツジ、エンジュ、みるくは納得して送り出すことにしたらしい。だから、心置き無くクエストに行ける。が問題が一つあるのだ…

「ティナは、どーすよ?」

そう、ティナはいくら何でもバレるかもしれない。だから、ここに残ってもらうのが一番いいのだが……ヤツジ達にはまだ許容できないようで

「ケイシに着いて行く。お願い。」

まぁ、仕方ないわなーと予想通りで苦労now

「しゃーねぇな、一緒に行くか。んで、3人はどーすんの?」

そして、もう一つの疑問。この3人は”あの人”が帰ってくるまで待つのか…それとも…?

「あぁ、俺らもクエストに行くよ。昨日から依頼が沢山着ててね。片付けないといけないんだ。」

断ればいいものを、と思うも口には出さない。

「そうか、りょーかいお互い頑張ろうな!ってか、ギルドまでは行くのか?」

「えぇ、行ってからクエストを受ける予定よ。だから、ギルドまでは一緒に行きましょ?」

期待通りの答えだ。

「そか、んじゃそこまでは一緒に頼むな!」

少しずつ、やりたいことが定まって頑張ることが出来る気がする。さぁ、出かけよう目的のために。

これまでの光景と同じだ、仲のいい4人と1人が森を走り抜けて行く。


〜〜〜〜〜


「やっぱり、世界は面白いね。彼等は僕の描いたシナリオを進むんだ。書くのが楽しくて仕方ないよ!」

こいつの描く”未来(シナリオ)”はどんなものなのだろうか…それを見届けるのあなたの役目。待つのは光か闇か。楽しみである。

読んでくださり誠にありがとうございます!

次話は、明日以降になると思います。では、次のお話でまた会いましょう!

あ、それと感想などあれば嬉しいです!書く活力になります!

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