意識
「ただいま」
「おかえり直哉」そして母は何かに気づいた顔して
「今日何かあったの?」
「いや別に何もなかったけど」
「そう?何かいつもよりちょっとイキイキとした顔してたから」
「じゃあ部屋に戻るね」
部屋に入ったとき千春からLINEが来た
[今日はありがとう]
[こちらこそ俺も楽しかったよありがとう]
[じゃあまた明日学校でね]
[うん。また明日]
次の日
俺は朝、昇降口で千春の後ろ姿を見つけた。
「千春おはよう」
「あ、直哉君おはよう」俺はいつの間にか話をするのに抵抗が無くなってきた。
「じゃあ私、教室こっちだから」
「うん。また」
俺は教室に入り勇気を出して近くの席の人に
「おはよう」
「おう。直哉おはよう」
「あ、そういえば直哉、これ知ってる?今流行ってるらしいんだよねー・・・・・」そいつは気軽に話しかけてくれた。勇気を出して言って良かった。それから今日俺は友達が少しできた。
(これでもうぼっち生活ともおさらばだ)
放課後
千春からLINE来た
[今日も一緒に帰らない?]
[うん。いいよ]
「じゃあ行くか」
「何か直哉君今日良いことあった?」
母と同じことを言われた
(俺そんなに顔に出やすいタイプか?)
俺は今日あったことを話した
「直哉君すごいね」
千春は自分のことみたいに喜んでくれた。
「いや、千春と話してて勇気が出たんだありがとう」
「いや私は何もしてないよ」
「そういえば直哉君って誕生日いつ?」
「俺は12月22日。千春は?」
「私は4月8日」
「じゃあは今週か。何かプレゼント用意しとくよ」
「え、本当に?ありがとう」
「な、直哉君その日一緒に買い物でも行かない?」
(え!?これってもしかしてデート?)
「う、うん。いいよ」
千春は恥ずかしながらも喜んでくれた。
「じゃあ私、家こっちだから」
「あ、家まで千春送ってくよ」
「あ、ありがと」
「じゃあ直哉君送ってくれてありがとう」
「じゃあまたね千春」
「また明日」
千春は笑顔で手を振ってくれた。その笑顔はとても可愛かった。