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第二十一話 ぼうけんのしょはきえません!

なんと本日二話目!!


お待たせしてすみませんでした。

 夢空間の突然変異によるモンスターの発生――

 ここで新たな問題が発覚してしまった。


「そうなの!?夢世界の崩壊だけじゃなくてそんなことまで起きてたのか」

 

 そう言った私と同様に明日美も驚きの表情を浮かべる。


「そろそろ、その粒子の中の一部である夢現花の花粉が飛ぶ時期だけど、

 今年は花粉の量が多すぎたり、現実世界でいう昼間に飛んでしまったりして、

 これが突然変異に関係するかもって調べてるところなんだよね。」

 

 花粉……私は辺りの紫色を見回してみる。それらしきものは飛んでいない。

 そして今のところ、視界の遙か遠くに霧のような怪物の姿が見える……

 けど、ここが見つかるのは時間の問題だ。

 

「万が一吸い過ぎると違う空間に飛んじゃうこともある位、

 危険で強い魔力を持っているんだよね。……あっそうだ、

 これがさっき夢宮さんと話してた夢現花と異変の関係の話の続きだ!」


「ホントだ、やーっと思い出した……か……待って、ということは……

 私が白い空間に迷い込んだのって……それが原因じゃん!」


「「そうなのーー!?」」

 

「っていうか、何から何まで……夢世界やばすぎじゃね!?」


「むにゃあ……おねえちゃんたち、うるさい……」


ああっ、せいら起こしちゃった!すまん、皆して衝撃が色々と……


「あと……おねえちゃんたち、だいじょーぶ?」


「ゴメンせいら、正直言って何一つ大丈夫では……」












「あのへんなもやもやのやつ・・・・・・・・・・、すぐうしろにいるよ?」




『……n、二……ニガサ、ナイ―――――』





「へあああああああ!!?」

「ええええぇぇーーー!?」

「うひょぉーーーーっ!!」

 

 どれが誰のかは置いといて、悲鳴の三重奏である。

 さあ、逃げるか戦うかっ……RPGだったらこの辺に選択肢のウインドウがー……

 あばばばばどうするっ!?


「もう見つかっちゃった~、仕方ない、夢宮さん幸乃さん妹さんっ、向こうに逃げて!」


「レイ、あんたはどうするの?」


「えっとね大丈夫、ここは僕g」


「あたしも戦うぞっ!こんなやつ一発で散らしてやるーー!!」


 最後まで言わせてあげてくれ……あーもうっ、こうなりゃ仕方ない!


「はあ……面倒くさそうだけど、私もやるよ。こいつをここに連れ出したのは私だ。

 だから私が片付けないわけにはいかない」


 眼前にせまったもやもやした化け物を見据える。おのれい、さっきはよくもー。

 いや違う、これ雑魚の台詞じゃん!もう何でもいっか……トホホ……


 戸惑ったように私と明日美を見るレイ。

 

「えっでも、二人とも……そんな危険なこと任せられn」


 ドシュウッ!


 レイのすぐ横に攻撃っぽいものが炸裂。

 うわあああだから最後まで言わせてあげてー-!


「……四の五の言ってられないみたいだね。ありがとう二人とも、

 でもどうやって戦ううもりなの?」


「あたし強いよ!!なんか殴ったり蹴ったり出来るよ!」


「明日美ちゃん説明雑っ!?まあ彼女が強いのはホント。にしても……」


 あんなことゆっといて私、どうしよう?

 なんて思っていると、何だかせいらが得意げな表情。


「ふふーん、せいらね、とってもいいもの持ってるよ!」


 そういって妹がポケットから取り出したのは―――

 



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