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ショタエルフの中身はオッサン  作者: ゴロタ
プロローグ的な何か
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あれっ?そう言えば…。

サブタイトルに…←を使用する回数半端じゃないことに気が付きました。話の中でも大量に使用してます。読みづらくて申し訳ありません。多分これからも使用します。(宣言)

イグーが兄貴と喧嘩を始めたので、赤竜の郷を勝手に散歩することにした、鈴木紗和38歳です。


門をくぐって最初に目についたのが、怪しい色の煙が立ち上る店でした。店の横に看板らしき物がぶら下がってますが全く読めず、僕はこの世界に来て初めて字が読めない事に気付きました。

会話が出来ることがせめてもの救いです。ちょっと呂律が怪しいですが。


怪しい煙が立ち上る店の中に入って見ようと扉に手をかけたその時後ろから「何故こんな所にエルフの子供が?」という声と「きゃあっエルフ!?子供のエルフだわっ!フレイル!話かけて来てっ!」という興奮した声が聞こえてきた。後ろを振り向くと、赤く長い髪の女性が隣にいる同じ顔の男性の腕を引っ張りながらキャアキャア騒いでいる。

「こっちを見たわっ!凄く可愛い~!」などと聞こえる。どうやら二人は双子のようだ。


「こ…こんにゅちは、僕はシュジュキシャワでしゅ。おねぇえしゃんたちは誰でしゅか?」


先ずは挨拶は基本だよね。ちゃんと通じるかな?この世界に来て、まともに喋ったのイグーだけだし。僕は女性の返事を待った。


「シュジュキシャワーって言うのね?とっても可愛い~~~~!ハアハア…天使のようですね…ハアハア…」


女性が興奮しながら、近寄って来る。ハアハア言うのが若干怖い。怖がっているのが分かったのか、フレイルと呼ばれていた方が僕を抱き上げて女性から隠してくれる。


「ちょっとっ!フレイル!邪魔邪魔!しかも何て羨ましい事をしてるのよっ!私に代われっ!今すぐにっ!!」


「カルネラッ!お前が落ち着かない限り、この子供は渡せない」


強い声でカルネラと呼んだ女性に、言い聞かせるように話す。するとカルネラさんは幾分落ち着きを取り戻したようで、こほんっ…と一つ咳払いをして、


「ふぅ……ごめんね~理想の天使が居たから~つい興奮しちゃったのよね~」


と言った。落ち着きを取り戻したことが分かると、フレイルさんは僕を隠すのを止めてカルネラさんの方に向き、僕を下ろしてくれた。


「自己紹介が遅れてごめんね~私はカルネラよ。そして双子の弟の……」


「フレイルだ。そして君に聞きたい事がある。何故エルフの君が赤竜の郷に居る?」


「あっ!それは私も知りたいな~」


二人から興味津々に聞かれ返答に困る。だって知らないし。寧ろ僕が聞きたいよ!38年間共に過ごした、僕の身体からいつの間にかちびっこボディのエルフになってしまっていて、この世界にいつのまにか居るし。


あれっ?僕の元の身体はどうしたんだろ?今まで深く考えて無かったけど、エルフの身体でここに居るという事は…僕の38年間共に過ごした僕の元の身体は………もしかして死んでしまったのだろうか?悲しくなってきて、僕は泣いてしまっていた。ちびっこボディは涙腺も弱かった。


「う…うぇ~~~~んうわぁ~~~~ん」


マジ泣きだ。僕がいきなり泣き出したので、カルネラさんとフレイルさんが慌てている。必死に泣き止ませようとしてくれているが、無理です。僕自身も制御不能です。ヘルプミー。

僕が助けを求めた瞬間に、僕の周りに居たカルネラさんとフレイルさんが後方に吹っ飛んだ。余りの事にビックリして涙が引っ込んでしまった。いや、涙が止まったのは良いことなんだけど………二人に何が?僕は急いで二人の方に向かおうとして、阻まれた……イグーに。

そう、二人を吹っ飛ばした犯人はイグーだったのです。


「お前ら……シャワを泣かせやがって。楽に死ねると思うなよ?」


ひえっ…怖いこと言ってます。勘違いです。誰かイグーを止めて!辺りを見回すと兄貴も居ました。兄貴にお願いしようと思いましたが、


「んだな。ガキを泣かせる様なクズは要らねえ!加勢するぜ!イグニス!!」


などと言っています。駄目だ火に油を注ぐ結果にしかならない。僕が自分で止めるしかないっ!………怖いけど。







登場人物が一気に増えて、てんてこ舞いです。いや自分が悪いんですが…。後は紗和が全然ウロウロしませんでした。嘘を付きました。m(。≧Д≦。)m

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