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ショタエルフの中身はオッサン  作者: ゴロタ
新しい生活の幕開け……か?
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騒動はより大きくなるのは定石だよね

お久しぶりです。

すっかり書き方忘れて………げふごふ。

 



「嫌だぁっ!来りゅなっ!あっち行けっ!あうあうあう~~~」


「待て待て~!」


「そっ…そっちに行ったよ。キャスカ……」


「おっしゃあっ!絶対に捕まえてみせるぜっ!」


 うひぃぃぃ!!!何なの何なの?その溢れるバイタリティーは?

 獲物を狙う野生の獣ですか君たちは?


 それにしてもこのビラビラレースのドレス、めっちゃ走りづらい。


 ただでさえ足の長さは相手の方が長いのに、更に着ている服に足を引っ張られている現状に、僕は裾を捲り上げながら一生懸命細い路地を爆走していく。


 というか、こんないたいけな幼児が目に涙を溜めながら走ってんだから、誰か助けてくれませんかねぇ?


 爆走しながらも、助けてくれそうな人が居ないか辺りをチラチラチラ見するけど、こんなときに限ってひとっこ1人居やしない。

 まあ、現在走っている場所が場所ですからねー。それも致し方なしってか?


 キャスカ少年から逃げるために入った場所は、細い裏路地みたいな場所であった。まだ昼間なのに薄暗く、所々から変な匂いが漂ってくる。


 イグーによると、赤竜の郷はそんなに広くは無いそうなのだが、ミニマムボディな僕にはとてつもなく広く感じるよ。


「ハアハア………ハアハア……」


 にしても、キャスカ少年しつこいな。

 僕を捕まえてどうする気なのか。

 そして好戦的じゃなさそうなラギくんが、一緒になって僕を捕まえようとしてるのも、痛いな。さっきまで気弱で人(竜?)の良さそうな奴だと思っていたのに。

 えっ?もしかして騙されてた?コロッとラギくんの手のひらで転がされてた?


 うひゃー竜、怖えー。竜、野蛮ー。竜、陰険ー。竜、腹黒ー。



【サワは竜に対して悪感情を抱いた】



 絶対に捕まってやるもんかぁーーー!!!



 しかし反骨精神に火を着けた僕の心とは裏腹に、限界にきていた僕の体力は呆気なく白旗をあげた。



 そう、足が縺れたのである。



 ズシャアッ……………………。



「うぎゃうっ!!」



 ドレスの裾を捲って走っていた事が災いした。僕は受け身もとれずに、勢いよく顔面から地面に着地した。


「ふ、ふぎゃっ……ふぎぎっ…………ふぎゃぁぁぁ~~~~!!!」


 うぎゃぁぁぁぁぁ!!!い、痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!!


 汚い地面でゴロゴロゴロゴロ~ゴロゴロゴロゴロ~と、豪快に左右へとローリングする。

 余りの痛みに生理的な涙を溢しながら悶える僕、そしてそれを間近で目撃してしまったキャスカ少年とラギくん。


「お、おいおい。だ、大丈夫かよ?」


「ちょ、ちょっとキャスカ…………これは流石にやり過ぎじゃない?」


「いや、でもさーラギも見てただろ?俺は何にもしてねぇよ!コイツが勝手に転んだんだよ!」


「でも………僕たち嫌がるシャワを追いかけ回したのは事実だよ」


「………………そうだな。俺も頭に血がのぼっちゃって、つい引き際をみ誤ったな」


「うぐぁぁぁぁぁぐげぇぇぇぇぇぇぇ……」


 キャスカ少年とラギくんの会話から、反省していらっしゃるのは伝わってくるのですが、現在の僕は意味不明の断末魔を、口から大音量で奏でている訳で。



 流石に人通りが少ないとはいえ、皆無では無い場所らしく、僕の大きな泣き声にチラホラ人が集まって来ます。


「おいおい、何だい?この大きな声は…………………」


「全く!何処の子供だろうねぇ?竜の子供だってのに、ぎゃあぎゃあ喚き散らして…………………」


「はふん。本当ですな。ああ情けない………………」


 集まって来た人達の言葉が途中で止まる。


 ああ、ほんと、煩くしちゃってすみません。でも許してほしい。だって僕、痛みとは無縁の()ジャパニーズにして、現チビッ子エルフですので我慢とか無理ですから。いや、マジで。



「…………その耳………もしや、エルフ!?」


「…………嘘だろ?な、何でそんなレアな種族が赤竜の郷に居んだいっ!?」


「…………はふん。待て待て、聞いた気がするぞ?あの(・・)イグニスがベタぼれで、どっかから拐って来たとか何とか…………」


「げ、げえっ……………。あ、あの(・・)イグニスが?それって不味くないかい?」


「ええ、それが事実ならば非常に不味いですね。何とかこの子を泣き止ませませんと…………」


「はふん。しかし我々が泣かせた訳でもなし…………」


「はんっ!そんな理由、喩えそれが事実だとしてもイグニスに通用するもんかい!確実にいちゃもん付けられるに決まってんだろ?」


「したりしたり………。では死に物狂いでこの子供を泣き止ますのだーーー!!」


「「お、おーーーーーーー!!!!」」



 この場が一瞬にして団結した瞬間であった。



エルフ=レア種族=引きこもり


変わり者の大人のエルフ以外は他大陸、というか住んでいる森から外には出ません。


エルフのチビッ子なんて、まず有り得ません。レア中のレアなのです。


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