渡る世間はブタ…?ばかり
余り深く考えずにさらっと読んで下さい。
どうも、こんにちは。鈴木紗和です。前回の話の途中で気絶した者です…。
いや、スミマセン…申し訳ないんですが、教えて下さい…。ここは、何処でしょうか?
目覚めるとそこは………切り立った断崖の、何かの動物の巣?の中だった。
あるぇぇぇ~…。えっと、確か…僕はイグーに持ち上げられてて……?それで…どうしたんだっけ…?
もしや、夢オチかっ?それとも、僕の妄想の産物だったのか?イグー何て人物は…いないのか?
混乱した僕は、自分の頬をつねってみる。
ギュムッ……。
「痛ちゃい……。」
ふおっ…痛いだと?じゃあ現実なのか?何処からだ?
僕が一人、混乱した状況の中、現状確認をしていると、後頭部に生暖かい風が吹き付ける。
ブファ~ブファ~…。ううっ…気になる…。だが、振り向いたらあかんっ!振り向いたら最後…のような気がする………。
ん?このまま行くと、結局最後じゃない?振り向いても、振り向かんでも、結果は一緒なのでは……?
ゴ…ゴキュリッ…。そう思った僕は覚悟を決めて、恐る恐る後ろを振り返ってみた。
時間が止まった……。
僕の後頭部に、生暖かい風を吹き付けていたのは、巨大なブタ…?う~ん…でも、牙があるし、翼もある……様な……。結果、僕の感想は恐ろしいより、アナタ美味しそうですね?になった。じゅるり。
アナタ、どちら様ですか?何故、ここに?……あっ、分かりますよ…ハイハイ…ここは、アナタのお家ですよね?お邪魔しましたっ。
僕が、勇気ある撤退をしようと、後方に下がろうとするとブタ…?が、素早く僕の後ろに回り込む。機敏なブタ…?だな……。
逃がしはしないってことか?外見がブタ…?なので、それほど恐くはないのだが詰んだ。と、思った時だった。ブタ…?が僕に向かって、果物…リンゴに似た形。色はいかにも毒リンゴですといった、青紫色の果物を放ってきた。
これを、食えというのか?このブタ…?は。
確かにお腹は空いている……。リンゴ(毒)は見た目は悪そうだが…。悩んでいると、僕の身体の一部、そう腹が音で抗議してきた。
ドリュドリュドギュル~…………。
僕のお腹の音に、ブタ…?が、生暖かい目を送っている……気がする…。
ブタ…?にまで、憐れまれるとは……。
くやちいっ。
分かりました。分かりましたよ……。食べればいいんだろ?それで満足なんだろ?鈴木紗和…38歳の意地を見せ付けてやるっ!……
ブタ…?にだが…。
いざ、尋常に…勝負っ!シャクリッ★
覚悟を決めて、リンゴ(毒)を咀嚼する。
シャリシャリ…シャリッ…ポキポキ…シャリシャリ………。ごっくん。
おおうっ。瑞々しい…そして、甘い…。歯ごたえも、俺がりんごだっ!!と、いわんばかりだ。美味しい♪
間、何かリンゴでは出ない様な音がしたなんて、きっと僕の気のせいだ!……よね?
お腹の赴くままにリンゴ(美味)を、貪るように食べてしまいました。
フィ~…お腹一杯だよ。ムニャムニャ…。
……っと、危なっ!!お腹が、一杯になったらすぐ眠たくなるとか……。子供かっ!!
あっいや、ボディはちびっこ使用ですが…。
ああ、抗い難い……。はっ…まさか、ブタ…?め。最初からこれを狙ってたのか?
眠った無抵抗な僕を、ペロリか?ペロリなのか?ペロペロ位で、勘弁して下さい。
等と考えては、居ました。うん。逆に色々考えていると、眠気っていつの間にか忍びよっているんです。イイワケジャナイ…。
イイワケジャナイケド……。
僕は、夢の世界に旅立った。
完!!
嘘です。続きます…。
イグー不在。どういうことかは、次話位で入れれると、いいなぁ。
予想以上にブタ…?が。ブタ…?が……。
しゃしゃり出てきおるっ。