わざとじゃ無いよ?
誤字脱字はあると思われますが、とりあえず書けたので投下します。
僕が静かに机に向かい一心不乱にクレヨンで、落書きをする。
こっちが連邦の白い悪魔ガン○ムで、こっちが萌え系ヒロインの茜ちゃんだ。ついでにこれがネギを装備しているツインテール歌姫だ~!!
ウハハハハ~!静かに座ってるのことなぞ、実年齢38歳のこの僕には楽勝なんだよっ!
この女教師との勝負は僕の勝ちだな。
と、最初は勝ち誇っていた僕であったが、なぜだか理由は分からないけど、僕の隣の席に座っている少年が、さっきから僕の顔をチラチラとチラ見してくるのは何故なのだろうか?
確かに僕はこの郷ただ1人のエルフでしょうから、物珍しいのは否めないのでしょうが、気になります。しかも何か言いたそうな表情の様にも見えますし。
だから反対に僕も、少年を見てやります。
少年は僕と視線が合うと、驚いて勢いよく視線を反らします。
う~ん……見知らぬ少年と見詰め合っても変ですが、そっちが最初に僕を見てきた癖に、何なんですかねぇ?
ったく。
府に落ちませんが、僕から話し掛けるのは面倒なので、もう無視をすることにしてお絵描きの続きに勤しむ。
僕は少年の視線に若干イライラしながら絵を描いたからなのか、途中でクレヨンの先端がボキッと大きな音を立てて折れた上に、見事に僕の方を見ていた少年の顔面にクリーンヒットしてしまったのであった。
「ウギャッ!」
クレヨンがクリーンヒットした少年は短い悲鳴を上げて、椅子から転げ落ちるとゴロゴロと床を転がった。
い、いやぁ……流石にわざとじゃ無いよ?わざと折ったクレヨンを少年の顔面に直撃させるなんて、至難の技だからね?
「一体何の騒ぎですか?貴方はラギですね?そんなに床の上を転がって……そんなにはしゃぐんじゃありませんよ?」
女教師の………あれっ?名前なんて言ったっけか?
ん~………まぁ現時点では名前はどうでもいっか。とにかく女教師が、痛みで床を転がっている少年にも塩対応だ。
仮にも自分の受け持つ生徒が突然床を転がった、どうしたのかと心配にならないのだろうか?普通に考えてはしゃぐとかそんなんじゃ無くね?
「うぐっ……うぐぐ……。す、すいません」
少年の方が謝っちゃったよ。
そして少し涙ぐみながらヨロヨロと席に着いた。
竜族の子供でも痛いんだなぁ……と、思っていたら、どうやら目に直撃したみたいだ。
少年の片目が少し赤くなっていたからだ。
女教師が向こうへ行ったら謝ろう。わざとじゃないからって謝らないのは駄目だよね?
「…………次にはしゃいだら、部屋から叩き出しますからそのつもりで」
女教師は、そう言うと少年を見ることもせずに戻って行ったのだった。
怖っ!異世界の先生メッチャ怖いんですけど?
日本のユルフワ先生とは全然違う。既に塩対応というよりも、ありゃあ唐辛子対応だよ。
僕は少年……ええっと、確か名前はラギだったかな?
ラギくんに素直に、ただし小さく謝った。
「……あにょ、ごめんにぇ?わざとじゃないにょ……でもごめんにぇ、大丈夫?」
素直に謝った僕にラギくんは儚げに微笑みながら許してくれた。
「うん、ちょっと痛かったけど大丈夫だったし、別に良いよ。それよりも僕の方こそチラチラ不躾に見ててごめんね?」
「うん。でもにゃんで僕の事を見てたにょ?」
「あれっ?覚えてない?少し前に僕と君は会ってるんだけど?」
ええっ?会ってたっけ?う~ん……う~ん…………思い出せない。
「ふふっ……。そんなに悩まないで良いよ。僕って竜族の中では珍しく影が薄いから……。覚えられていないのも慣れっこなんだ……」
ううっ……。本当にすみません!!そんな寂しく微笑まれたら、流石に申し訳ないんですけどぉぉぉぉぉぉ?
この僕とラギくんのやり取りを静かに、しかし熱く見ていた視線があった事に僕は全く気付いていなかったのであった。
なろうのバージョンが変わったせいなのか、非常に書きづらいです。
元に戻して欲しいんですけど?設定とかで変えられますかね?
駄目なら早く慣れねばならんね。はぁ……。
おまけに話は続きます。




