あっ、どうも
この話は徹夜明けで書いてますので、誤字脱字があっても許してほしいッス
ううっ…流石に恥ずかしくなって来たよ。赤い人は、唖然とした顔をしてるし。
確かにお腹は空いてるけどね。えへへ。
そして、気付いた……ぼくは助けてもらっておきながら、お礼もしていなかったよ。いい年した大人がお礼もせず、話した言葉がお腹空いたとは…我れながら、酷いな。
「あにょ、たしゅけてくだしゃってありゅがとうごじゃいましゅた。」
ペコリ………。
一息でお礼の言葉を告げ、頭を思い切り下げた…。
ん?所で、僕の滑舌どうなってるの?舌ベロ仕事しろっ!!えっ?自宅警備員に、言われたく無い?デスヨネー。
「あっはっはっはっはっ……面白いガキだな、気に入ったぜ。」
赤い人は、お礼を言った後の、僕の百面相を見て、実に愉快そうに笑っています。
おまけに僕の頭をグリグリと、撫でてきます。止めれ。
この赤い人は、さっきから僕をガキガキ言っているけど、僕は38歳ですよ?たとえ現在、ちびっこボディだとしてもだよ?人は見掛けで判断したら、駄目だと思う。僕より絶対に若いよね?17歳位だよね?と、少々不満に思っていたけど、後に年齢が判明した時、僕はジャンピング土下座をすることとなる。年上デシタ…。
「僕はガキじゃにゃいよ。しゅじゅきしゃわにゃの」
取り敢えず名乗りますか。と、思い立ち、僕は自分の名前を赤い人に告げてみる。
「ん?シュジュキシャワーか?」
あるぇぇぇ?続けて呼ぶなや?シャワーって、何故延ばしたし?
「ちがうにょ。しゅ・じゅ・き・しゃわ・にゃの!!」
「さっきとの、違いが分からんが…?」
ですな、僕にも分からん。諦めるしか無さそうです。くやちいっ。
結局僕はシャワと呼んでもらうことになった。赤い人は、今度は自分を指差しながら
「俺はイグニスだ。」
と名乗ったので、仕事放棄中の僕の舌の滑舌で、呼んでみた。
「いぐにしゅ……。」
やっぱりねー。予想通りでしたな……。
イグニスの方も、解っていたみたいで、しょうかねえなって感じで苦笑いしてます。
「イグーでいいぞ。それなら呼べるか?」
優しいな。それとも諦めか?やはしくやちいっ。
「イグー」
おお、呼べたぞ。決まりだ。赤い人改め、君はイグーだ。
そしてお気づきな方も、いらっしゃると思うが、実はこれ迄のやり取りは、イグーの片腕に持ち上げられて行われているのだが、そろそろ降ろしてはくれまいか?
いや、流石に危機は去ったし、ちびっこボディでも 重いよね?って思ったし……。
スイマセン、嘘です。
ただ単に、イグーの顔が問題なのです。
不器量って訳じゃない。寧ろイケメソだ。190cmはあろう高い身長、深紅といって良いほどの深く鮮やかな赤色の髪の毛…瞳の色は、琥珀色。顔の全てのパーツが、美の神にでも愛されてるのか?って位整っています。
目付きだけが少し鋭いのも、ワイルドな魅力がプラスされ、短所にはなり得ない。多分、いや、絶対にモテモテだろ?
こちとら自慢じゃ無いが、38年間生きてきて、1度もモテたことが無いデスヨ?
モテモテって何それ?美味し~いの?
嫉妬で頭に血が登り、涙目でイグーを睨んでしまいました。
「どうした?何故泣く?怪我でもしてたのか?」
涙目で睨んでいるにもかかわらず、僕の心配ですか?本当に優しいイケメソだな。君は…。爆発しろ、そして、爆ぜろっ。
僕が一人で、黒いことを考えている間にも、イグーは、「見える箇所に傷は無いみたいだな。」とか言ったり、「だとすると、さっき言ってた、腹が空いたっていうことか。」とか言いながら、いきなり走り始めた。
速いぃぃぃぃぃ。速すぎだぁぁぁぁ。しかも、いきなりかっ?
君は暴走特急か何かか?ぐぇぇぇぇ目が回る~。
極度の空腹+嫉妬で頭に血が登る+急激な暴走特急並みのスピード=目が回る。
上記コンボにより、僕は気絶してしまったのだった。
不定期更新です。が、奇跡的に三日続けて更新しています。