イグーの抱っこに違和感が無くなってきました。
明けましておめでとうございます。皆様はいかがお過ごしですか?私は甥っ子にお年玉をせびられましたが、「無理っス」「えええ~?お金持ってないのぉ?」「持ってねっス」「嘘だっ!」「嘘じゃねっス」等の攻防を繰り広げて参りました。
最近の小学生は恐ろしいデスネ……(´д`|||)
肉団子スープのお店屋に、迷惑を掛けつつも大分スッキリした僕は、意気揚々にギムレーの家への道をトコトコ歩いていた。
後ろに上半身裸のイグーを引き連れて。何故イグーが上半身裸なのかは、深く聞かないで欲しい…僕の名誉の為にも。
しかしイグーの上半身は、引き締まっていて羨ましいです。以前の僕は自宅警備という職業(?)のせいで、身体は脂肪で弛んでいて、尚且つ落武者ヘアーであった為、実の妹にすら汚物を見るような目で見られていたので、現在のエルフボディでそうならないように適度に運動はしようと思う。イグーにまで妹の様な目で見られたら、二度と立ち直れない気がするし。
ただし、頭髪につてはどうしようもない。あれは防ぎ様がない事象である。このちびっこエルフの父親が禿げて無いことを祈るしかない。ん?あれっ?そう言えば……僕の身体の元の人格とかは、どこに行っちゃったのだろうか?ままま…まさかっ…僕が乗っ取っちゃったのだろうか?そうだとしたら、どうしよう……。イグーに聞いてみようか?
「イグー!あにょねっ?僕がっ…僕が…………」
勢いで聞こうとしたが、一体どう聞けば良いのだろうか?言葉だとちゃんと喋れないから、上手く伝わらないのでは?事実、名前もシャワと呼ばれてるし……。かといってこちらの世界の文字はまだ分からないし……。う~ん……八方塞がりじゃないか?この世界の字が読み書きできるまでは、この問題はお預けにするしかなさそうだ。
「シャワ…?どうした?まだ気分が悪いのか?」
イグーは心配そうに聞きながら、僕の頭を優しく撫でてくれる。本当に出来た奴だよ。僕にゲ○を吐き掛けられて上着をダメにされちゃったのに、まだ僕を気遣うとか……顔だけじゃなく、性格もイケメン過ぎる。ああっ…!しまった!イグーの上半身裸の理由をつい自らポロリと漏らしてしまいました。
そうです…皆さん分かっていたと思われますが、イグーが上半身裸なのは僕のせいなんです。今後は食べ過ぎない様に気お付けますので、許して頂きたいものです。はあ…………。
「ううん……何でもにゃい…………」
「そうか?気分が悪かったらちゃんと言うんだぞ?我慢はするなよ?」
「うん。ごめんにぇ……。でもさっきよりはシュッキリしたかりゃ、大丈夫にゃの!」
「ならば良かったな……」
う~ん。さっきからずっと頭を撫でられてますが、とっても気持良いです。イグーのナデナデは最高ですね。このままずっと撫でていてもらいたい気持ちはあるのですが、残念ですが目的があるから、ここで終了です。僕は頭をプルプル振ってイグーの手を頭から外すと、元気良く目的地に向かうと宣言をしました。
「イグー!もうナデナデはいいにょっ!しょれより、ギムレーの家に向かうにょ!」
イグーは若干不満げな表情になったが、僕が絶対に意思を曲げないことは分かっている為、小さくため息を付きながら頷いてくれた。
「分かった…が、ギムレーとやらが危険な奴だったらシャワはその場から即撤退するんだぞ?それだけは絶対に約束してくれ」
「う~ん……でも、僕が行くって言い出した手前、イグーを置いて僕だけ逃げりゅのも…何だかねぇ……」
「俺のことは心配しなくて構わない。竜族の中ではまだまだ若輩者だが、死にはしないだろ。きっと」
イグーは自分のことになると、途端にいい加減になるな。こういうタイプは側に居る人が気お付けてあげないと、駄目なタイプだよ。以前の僕なんてその最たるものだったよ。いい加減のスキルは免許皆伝並でしたからね?
「イグーも、一緒に逃げるにょっ!イグーが一緒じゃないちょ、僕は絶対に逃げないかりゃねっ!」
僕がフンフン鼻息を荒くしながら、イグーに詰め寄るとイグーはしょうがねえなって表情で苦笑すると、また僕をヒョイッと抱き上げ歩きだしたのであった。
ううっ…。イグーの抱っこに全く違和感を感じなくなってきてしまっている今日この頃です。
次回はやっとギムレーの家に付く予定です。
多分…うん、多分。




