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ショタエルフの中身はオッサン  作者: ゴロタ
新しい生活の幕開け……か?
18/42

きっと今、物凄いゲスい顔をしている事でしょう。

誤字脱字は、スルーでお願い致します?

無言で長老が静かに涙を流していた裏で、僕とイグーも無言で見つめ会ったまま、停止していた。



な…なんと声をかけたら良いものか…。「さっきはごめんね?アハハ…」う~ん…何か軽いな。

「あれは事故だったんだよ!気にしないで?」いや、気にしろって言っている様なものだ…。

そうだっ!無かった事にしよう!!日本人のお家芸スルーだっ!例のあの事の話題は出さない事にすればいいんじゃないかな?よ、よ~し実戦あるのみだ!


「イグー、迎えに来てくれちぇ、ありあとぉ……」

「シャワ、先程の事なんだが、あれは…だな……」


おうっふ。被っちゃったよ。しかも、イグー……例の事故の話を振って来ましたよ?チャレンジャーなのか、空気読まないのか、はたまたその両方か……。この世界の種族は基本空気読まないよね?

まあ、会話ができる種族はイグー達の竜族と、精霊のパックにしか会ってませんが…。


「……………シャワ、いきなり外に飛び出すな。幾ら村の中と言っても危ない事があるからな……」


イグーはそう言うと、自分がぶっ飛ばしたカルネラさんの方をチラリと横目でみやった。


あっ!そう言えば、カルネラさんの事を忘れちゃってたよ。イグーに遭遇したから、動転しちゃってたみたいだ。というかですね、カルネラさんを危ない事呼ばわりですか?

ま、まあ………強く否定できないんですけどね。




僕がカルネラさんの状態を確認する為、長老の家の辺りに視線を向けようとすると、イグーが僕の頭を掴み、自分の方に無理矢理向けさせる。


グキッ………。


「痛ちゃいのっ!何しゅるのっ?」


イグーめ、自分の握力考えなさいよっ!精神年齢はオッサンでも、ボディは幼いのだよ?最近は精神年齢すら、ボディに引っ張られて幼くなって居る気もしますが。


「何って…シャワがカルネラを気にするからだ。今は俺と話をしている最中だぞ?」


「なっ……。イグーだっちぇ、カルネラしゃんの方をチラッと見てたにょに……」


僕だけ駄目って、なんじゃそりゃ?嫉妬でもしてるとか…か?………………いやいや、変なこと考えちゃったよ。無い無い無い……。無い…よね???


「俺は…別に問題無い。カルネラの事は、何とも思って居ないからな。寧ろ……邪魔か?」


ひいっ。最後にポツリと洩らした言葉が、本音だよ…。鬼だ。いや、竜か。


「じゅ…じゅるいよ!僕だって、カルネラしゃんの事は特に好きって訳でも無いにょ……嫌いでも無いけじょ……」


「本当か?最後の言葉が聞こえなかったが……。何て言ったんだ?」


「べ…別に何も言って無いにょ?」


イグーが疑わしげに僕を見てくる。こっち見んな!

と、内心思いながら見つめ会って居ると、突然僕の身体が誰かに抱え上げられた。


「ちょっと!私の存在を忘れないでよねっ!!ふひひ……シャワーちゃんゲットだわ~」


犯人は記憶の彼方に忘れ去っていたカルネラさんでした。

意気揚々と僕を抱えたまま、物凄いスピードで走っていますが、何やらイグーがブツブツ言って居ます……まさか……。


「消し炭になれっ!」


ゴウッ…………。


ヤッパリかぁっ!火の魔法を使って攻撃して来た。止めろバカ!危ないだろうがっ!アチチッ…。


キュドムッ………。「うぎゃっ」


当たった?カルネラさん、当たっちゃったの?

………特に当たって無い…。じゃあ一体誰の声だったんだろう?


そうっとカルネラさんの肩越しに後ろを見ると、何とフレイルさんが焦げ焦げで倒れて居ます。何故に?


ゴパアッ………。「あべしっ」


今度は誰だ?って、長老か…。長老も焦げ焦げだよ。二人とも大丈夫なのだろうか?其にしてもイグーは容赦がありませんね?どれ程頭に血が上っているのでしょうか?


「次の身代わりが居なくなっちゃったわね……」


カルネラさんが恐ろしい言葉をポツリと洩らしました。今のは貴女の仕業ですか?

悪だ……。そんなセリフを言うのは、生粋の極悪竜だけだよ、カルネラさんっ!


「逃がさない……」


「フッ…。奥の手を使いますわよ!ホラッ!!」


カルネラさんが僕を自分の前に抱え直した。って、奥の手って、僕で防御する事かっ!!

酷い…酷すぎるよ。最低だよ……。


「くっ……。カルネラァ…お前、シャワを盾にしやがるとは、卑怯過ぎじゃ無いか?」


流石に頭に血が上っていたイグーも、少しは落ち着いた様です。


「ふひひっ。命あっての物種だからね?手段は選ばない主義なのよ!卑怯上等!!あのイグニスが手も足も出なくなるなんて……ふひひっ。愉快愉快~」


カルネラさんの顔はきっと今、物凄いゲスい顔をしている事でしょう……。

出来るか不明ですが僕も奥の手を、出して見る事にする。


「来て下しゃい、パックしゃん!」


僕は加護を与えてくれた風の精霊のパックを喚ぶことにした。確か暇だったら来てくれるって言ってたし、全く確実性の無い僕の魔法(?)よりも、まだマシであろうから…ね。





カルネラ………暴走中。

フレイル………焦げ焦げ中。

長老………同上。

イグニス………怒りMAX。たが、待機状態。

サワ………人質?からの脱却を目指す。

ラギ………家に帰り、泣きながら母親に謝っている。

キャスカ………ラギの家に居た父親に拳をお見舞いされている。


ビゼー………夢の中。

レビー………兄のビゼーを起こしに行く所。


現在出てきているキャラの、現在。


ビゼーとレビー……再登場は未定ですけどね~。



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