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ショタエルフの中身はオッサン  作者: ゴロタ
新しい生活の幕開け……か?
16/42

秘密がいっぱいだよ?(主に僕の)

一発書き。手直し入れます…多分。

「ちょっと待つにょ!暴力は駄目なにょ!」


カルネラさんに抱っこされたまま、フレイルさんを制止しようと試みた。


「シャワー、大丈夫よ?冗談よ、冗~談!」


本当かな?二人とも目がマジじゃなかっただろうか?


「フレイルしゃん、本当なにょ?」


僕はフレイルさんに確認する。あっ!僕までフレイルさんに確認しちゃったよ……。ごめんなさいカルネラさん…。


「アア…モチロン…ジョーダンダヨ……」


何故急にカタコトになる?怪しい…。

僕はフレイルさんを、ジーッと見つめる………と、目を逸らした!?黒ですっ!さっきまでは、限りなく黒に近いグレーだったのですが、完全に黒に…真っ黒になったよ!!


チッ……。


僕を抱き上げているカルネラさんが、フレイルさんに向けて、小さく舌打ちをした。

こっ…恐い……。でも、キャスカくんとラギくんの目は僕が守るっ!必ずだっ!


「カルネラしゃん、嘘は駄目なにょでしゅ!」


「ふひっ…シャワーに怒られてる……ハアハア…」


カルネラさんは、顔を赤くしながら恍惚とした表情になる。だっ…駄目だ…。カルネラさんにはこれ、ご褒美だっ!

一端カルネラさんは、置いておこう…放置だ。うーん…それすらも楽しまれそうな気がするが…。




在らぬ方向に顔を背けているキャスカくんと、ガタガタ震えながら下を向いているラギくんに、当初の目的であった、この場所で何をしているのか聞くことにする。


「あにょ~二人とも、最初にフレイルしゃんが聞いたんだけじょ、ここで何をしてたにょかな?」


うん、滑舌絶好調ですっ!大体言いたい事が伝わった……筈だ。


「「………………………………………………」」


二人とも無言です。そんなに言えない事をしていたのだろうか?まあ、僕も小さい頃は意味も無く地面を掘り返しては埋め、掘り返しては埋め…を繰り返したものです。

皆さんも経験ありますよね?えっ?無い?いやいや、忘れているだけです!きっと………。


「いや、大体は分かるにょ…後ろで見てたかりゃ。ただ、何で木にょ根本を掘ってたにょかなって、思っちぇっ!」


僕のその発言で、その場の空気がビシリッと凍り付いた。

ひょえっ?どうしたのかな?ま…不味いこと言っちゃったのだろうか?


「……お前ら……この御神木には、近寄らない様にと、親に教えて貰って居る筈だよな?」


フレイルさんが、二人に確認をしています。

どうやら、あまり近付いたらいけない場所の様です。危なっ!僕は知らなかったよ…。無知って恐いね?


「はい……………」


と、ラギくんが小さな返事をして、


「…………………」


と、キャスカくんはやはり在らぬ方向を見たまま、動きません。


「この御神木は、風の精霊王のお気に入りだから、無闇に近付くのは禁じられているし、ましてや根本を掘るなんて………良く無事だったな?」


そ…そんなに危険な場所だったの?

日本で言う所の、禁足地とかに当たるのかな?

それに、風の精霊王とな!?い…居るんだ……本当に。若干テンションが上がったのは秘密だ。


「風の精霊王の機嫌が悪かったら、腕位はもがれて居たんだぞ?それほど危険な御神木の根本を、何故掘ったんだ?」


腕…もぐの?何それっ!禁足地じゃないっ!二度と帰っては来れないってのも、嫌だけど腕もぐって……とんでもない精霊王が居たものだよ?


「ご…ごめんなさいっ!ぼ…僕のせいなんですっ!だから、キャスカは無関係なんですっ!許して上げて下さいっ!」


よほどフレイルさんの話が恐かったのか、ラギくんが勢い良く謝り出した。


「なっ……ラギッ!てめえ、んな事言うなっ!俺が危ないから、止めようって言ってるてめえを、無理矢理連れて来たんだろがっ!」


「で…でもっ……掘る事にした原因は僕だし……」


「それでもだっ!」



二人が言い合いに発展しそうだった為、フレイルさんに止めてもらう。

少し時間を置いて、二人を落ち着いたのを見計らって、何故御神木の根本を掘ったのか、理由を聞いてみる事にした。


「で、原因はなんだっちゃにょ?」


二人はお互いに顔を見合わせた後、ラギくんが話始めた。


「ええと…実は今度、僕に兄弟が出来るんですけど、母さんの体調が余り良くなくて……それで長老に聞いたんです…。母さんの体調が良くなる方法を……くっ………」


言葉に詰まったラギくんのかわりに、キャスカくんがその後に話始めた。


「そしたら、長老が御神木の根が竜の体力回復には

良いって教えてくれたんだぜ?だから……つい……」


ちょっと、長老?そんな事言ったら、子供はやっちゃうよ?長老の迂闊な言動のせいで、被害が生まれる所だったよ?全く…。


「だが、長老は言った筈じゃないか?御神木の根が、体力回復に効くが、風の精霊王のお気に入りだから、風の精霊王に事情を説明して、木の根をわけて頂くと……」


「………確かに長老はそう言ってたけど、何時になるかわからなかったし……早く母さんに楽になってもらいたかったから……」


ちゃんと注意事項は伝えてたんだね、長老……。文句を言って悪かったな…。


「お前達の理由は分かった。俺達も、長老に頼まれて御神木のあるこの場所に来たんだ。もしかしたら、二人が御神木に近付くかもって、聞いてな…。当たりだった分けたが……はあ~」


「そっ…そうだったんですか?すみません、ご迷惑をお掛けして……」


ラギくんが、謝っています。すると、今まで静かにしていたカルネラさんが、


「じゃあ、フレイル~!ガキ共を長老の所に連れて行きなさいよ!私は今、とても忙しいから!」


「はあっ?カルネラ…まさかお前の忙しいって……シャワは関係無いよな?」


カルネラさんの突然の発言に、フレイルさん以外は目を白黒させています。


「ふひひっ。シャワーは、関係無いわよ?ええ、御座いませんよ?ふひひ~可愛い…良い匂い…ハアハア」


ううっ…恐いって言うか、既にキモいに片足突っ込んでる。そう、キモ恐い。

その場に居るカルネラさん以外全員の気持ちが一つになった瞬間だった。



逃げろ!!っと……………。




キャスカくんとラギくんが、一目散に逃げて行く。その後にフレイルさんが、続こうとして僕と目が合う。

そうです、カルネラさんに気付かれますので、僕の事は放って置いて、フレイルさんだけでも逃げて下さいっ!

いや、僕も本音では、逃げたいですけども。



フレイルさんは、少し葛藤したようですが、勢い良く此方に走って来ると、その勢いのまま僕をカルネラさんから、奪うように抱え上げ、逃げ出した。


その後を、鬼の形相で追いかけて来るカルネラさんは、やはり怖かったと、言わざるを得ない感じでした。


漏らしそうになったのは、永遠の秘密だ。










どうも最近、キャラの目を潰そうとするのが、作者の中でブームみたいです。

他作品でも、潰そうとしてます。何かの病気でしょうか?困ったものです。


カルネラ…書きやすくて、お気に入りなキャラですが…どうすかね?

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