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ショタエルフの中身はオッサン  作者: ゴロタ
新しい生活の幕開け……か?
15/42

夢中で逃げたら謎の少年達に出会いました。

一発書きで申し訳御座いません。いずれ直します。

僕はイグーから逃げるのに夢中で、辺りの確認をしていなかった為、現在自分が何処に居るのか、さっぱり分からなかった。

走り疲れて、地面に座ると足の筋肉が悲鳴を上げていて、立ち上がれる気がしない…。


足を地面に投げ出して休んで居ると、何処からか話し声が聞こえて来る。


「おいラギ!ちゃんと内緒で持って来たんだろうな?」


「う…うん…。でも…危ないよ?やめた方が…良いと…思う……」


「ちっ。情けない奴だな?男だろ?これが成功したら、お前ん家の母ちゃん助けられるんだろ?」


「う…ん。多分…そう……」


「なら、やるぞ!」


「う…うん。わかった……」



ウーン……聞こえづらいな…。何の話をしてるんだろ?危なそうな事をする積もりなのか?

僕は声の方にズルズルと匍匐前進をしながら、進んでいると、大きな巨木の下に二人の子供がしゃがみこみ、何やら木の根本を掘っている場面に出くわした。


二人の子供が一心不乱に木の根本を掘る様子は、異様であったが、止める程の事では無いため、暫く見ていると、気が弱そうな少年と目が合ってしまった。


「キ…キャスカ…妖精が…居る……」


気が弱そうな少年が、僕の方を指さしながら変な事を言う。気弱少年の発言で、妖精が近くに居るのかと、僕は辺りを見回すが、特に何も居ない。


「はあっ?妖精?居るわけ無いだろ?そんなもん」


気が強そうな少年は、僕に背中を向けているため、妖精がこちらにいるかすら確認して居ない。むしろ端から妖精など居ない様な発言である。


「い…居る…よ…。後ろを見てよ…」


えっ?僕しか居ないよね?まさか…気弱少年の彼にだけ、見える妖精が…居るとか?


「居なかったら、痛い事すっから……な………」


気が強そうな少年が、そう言うとこちらを振り返った瞬間、大声で悲鳴を上げた。


「んぎゃ~~~~!!マ、マジかっ!ラギ!妖精が…デカイ妖精が居るぞっ!」


「だっ…だから…言ったでしょ…御神木の根本を掘るのは…止めようって……」


「い…今さらんなこと言ったって、しょうがねぇだろがっ!逃げるか?闘うか?」


「無理…無理…呪われちゃうんだ…きっと……」


二人の少年達が、好き勝手に色々言って居ますが、妖精何て居ませんけど?僕の目だけに見えないような小癪な妖精なんだろうか?


怪訝な顔をしながら、少年二人に向かって更にズルズルと匍匐前進で進んで行く。何せ足が痛いもので………。

すると少年二人の悲鳴は益々大きくなる。ん?まさか…ね。僕の事じゃ無いよね?

僕はまさかと思いながら、二人に声をかけてみた。


「あにょ~…もしも…し……」


「ぎゃああああ~!妖精に声を掛けられたっ!不味いぞっ!ラギッ!耳を塞げっ!」


気が強そうな少年が、そう言うと気が弱そうな少年が耳を勢いよく塞ぐ。


僕は、やっぱり…妖精って僕の事なのかぁ~。と思っていた。妖精じゃなくて、エルフ何ですけどね?


現在僕がうつ伏せ状態で、遠い目をしていて、二人の少年が耳を塞いでしゃがんで居ます。

何この変な空間……。僕がこの状況に困惑して居ると、聞き覚えのある声が後方から聞こえて来た。


「あらあらあら~!シャワー発見っ!ふひひ…ねっころがってる姿もキャワイイッ!ハアハア…」


「カルネラ…鼻息が…」


カルネラさんと、フレイルさんです。やった~!この変な空気を、更に変にしてくれそうです!って、駄目だろっ?ここでカルネラさんが入ると、困惑がカオスになる。


「ハアハア…イグニスは一緒じゃないのね?ラッキーだわ。神は私を見捨てていなかったのよ…ふひひ…ハアハア…シャワーつ~かまえた~♪」


ぎゃあっ!つ…つかまえられた…。ううっ。離して…離して下さい~!


僕とカルネラさんが離せ!離さない!の攻防に興じている最中、フレイルさんは冷静に辺りを観察して、耳を塞いでしゃがみこんでいる少年二人に気付くと、


「うん?そこに居るのは……キャスカと、ラギか?」


と、聴いています。しかし二人は耳を塞いでしゃがみこんで居るため、フレイルさんの声が聞こえて居ない様子です。

すると、カルネラさんが僕を片手に抱き上げたまま、もう片方の空いている手で、勢いよく少年二人に拳骨を喰らわせた。



ごちんっ。ごちんっ。



鈍い音が、辺りに響いた。気が強そうな少年が、頭を抱えながら、叫ぶ。


「痛ってぇなぁ~。カルネラ…この、ブスッ!」



パグッ。



あちゃ~余計な事を言うから……更に叩かれてるよ。凄く痛そうだ…。ご愁傷さま。


「あら~元気そうねぇ?キャスカちゃん~♪私からの愛の拳はいかがかしら?えっ?もっと下さいですって?しょうがないわねぇ~?ふひひ」


カルネラさんは、とっても良い笑みを浮かべて気が強そうな少年改め、キャスカくんを見詰めています。


「んなこと言ってねえしっ!それに、カルネラ!お前が持ってるその妖精は、お前がけしかけたのかっ!」


カルネラさんは、可哀想な者を見る目でキャスカくんを見ると、僕の事を紹介してくれた。


「はあ~。頭がパッパラパーのキャスカちゃんでも、分かるように結論から言うわよ?この子は、妖精じゃ無いわよ?」


キャスカくんは心底驚いた顔をして、説明したカルネラさんでは無くて、フレイルさんに確認を取る。カルネラさん……どんだけ信用無いんすか?


「フレイルッ!カルネラが言っている事は、事実なのか?」


「本当だよ?シャワーはエルフだよ」


キャスカくんは、僕が妖精じゃない事が確認出来て、一安心らしくエルフの下りには反応しなかったのだが、もう一人の気が弱そうな少年改め、ラギくんが拳骨の痛みからやっと回復した様で、聞いて来た。


「すみません…フレイルさん、エルフって…何ですか?」


あっ!やっぱり君も聞くのは、フレイルさんなんだね…。カルネラさん……貴女……マジでどんだけ信用無いんですか……。


「キャスカが知らなくても、不思議は無いがラギも知らなかったのか?エルフとは、他大陸に居る種族で、魔法に長けている反面、体力がそんなに無く、基本的に自分達の住みかから出てこない…筈なのだが、このシャワーは変わり種だ。しかも何故このイオス大陸に居るのかも不明だ」


フレイルさんの話を聞いて、キャスカとラギが不思議そうな目で、僕を見て来る。

するとさっきまで黙っていたカルネラさんが、騒ぎ出す。


「ちょっと、二人共?シャワーを汚れた目で見ないでちょだいっ!潰すわよ?」


何処を?普通に考えれば目ですが、カルネラさんは基本普通じゃ無いので、判断がつきませんし、何故潰すのでしょうか?謎です。


「待て、カルネラ!」


フレイルさんが、止めてくれます。常識人に万歳三唱ですっ!

と、思ったのですが、次の台詞にてフレイルさんの常識人ポジションは無くなりました…。


「まだ聞きたい事がある。潰すならその後でだ!」


って、おいっ!潰させないよ?この双子本当に恐いんだけど?














分かってらっしゃいますよね?はい、続きます。

長くなっちゃいましたので。

続く癖に、次の予定は未定…。早めに上げれたら、褒めて下さい。なんつって♪

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