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ショタエルフの中身はオッサン  作者: ゴロタ
プロローグ的な何か
12/42

笑いと涙のラプソディ

遅くなっちった(σ*´∀`)

良ければ読んでちょ!誤字脱字は無視せよ!!

イグーとじゃれ会っていると、門番(推定)の線の細い青年がお爺さんと連れ立って歩いて来る。

確かあの青年は…レビー……さんだったかな?兄貴に顎で使われていたな…。舎弟とかそんな感じだよね~。

僕が失礼なことを考えていると、青年…レビーさんと一緒に歩いてきたお爺さんがいきなり僕を抱き上げようとした瞬間………嫌な音がした。


ボキョリッ………ドサッ………。


お爺さんは声も無くうつ伏せに倒れて起き上がりません、大丈夫だろか?心配になった僕はイグーのズボンの裾をグイグイ引っ張りながら聞いてみる。


「イグー…おじいしゃんは大丈夫なにょ?」


「ん?長老か?歳だからな…色々ガタが来てるんだろ?まあ大丈夫だろ。何時もの事だ」


大丈夫じゃないんじゃない?それ……。

真面目に心配をしているのは僕だけのようだ…その証拠にイグーはまた僕の頭を撫でているし、兄貴はレビーさんの肩を「良くやったっ!」と叩き、カルネラさんは「シャワーカワイイ…シャワーカワイイハアハア……」と言ってフレイルの襟首を掴んで、ガクガクと勢い良く揺さぶっている。何だこの集団!?


僕はイグーの手を頭から振り払い、トテトテ間抜けな音を立てて倒れているお爺さんに走って(るつもり)近寄った。

えっ?息してる?全然動いて無いけど?お爺さんに恐る恐る触ろうとすると、お爺さんが勢い良く起き上がった……。ビビった~。僕は心臓に手を当てて息を吐き出した。


「フェッフェッフェッ…どうじゃ?驚いたかの?わしをビックリさせた仕返しじゃよ。真にエルフの…しかも子供じゃとはな…。して、何故この大陸に居るのじゃ?記憶喪失とイグニスより聞いておるが、真かの?」


「あ…あにょ~そにょ~……何でここに居るかはわかりましぇん…んと…(この世界の事は)全くわかりましぇんっ!」


そう言うと僕は、イグーの後ろに隠れて顔だけをお爺さんの方に向けた。


「ふむ…こんな不思議なことはワシが生きてきた長い年月でも、初めてじゃの………」



お爺さんが、悩んでいると兄貴が会話に入ってくる。

「って事は、長老のジジイにもわかんねぇって事だな?で、イグニス…こいつどうすんだ~?」


僕はイグーのズボンの裾を握りしめ、返答を待つ。


「どうするも何も…大きくなるまでは面倒みるぞ?んで、大きくなってエルフの郷に帰りたいと言うならば送ってく」


僕はホッと胸を撫で下ろした。良かった~イグーは優しいねぇ…。将来壺とか買わさせやしないかと、心配だよ………。


「あっそ…まあ好きにしな。イグニスが保護者で特に異論はねぇだろ?」


兄貴がお爺さんに、聞いていると割り込む声が上がる。


「ちょおっと待ったぁ~~~~~!!狡い狡い狡い~!シャワーは私の…んがっ…もがっ……」


突然乱入してきたカルネラさんを、フレイルが後ろから羽交い締めにし、その口をレビーが押さえるというナイスプレーを披露していた。


「ホッホッホッ…カルネラはこう言っておるが、シャワーちゃんはどうしたいのかの?」


えっ?僕?僕はヤッパリ………。


「僕は、イグーと一緒が良いにょ!ご免にぇ……カルネラしゃん」



僕より遥かに高いカルネラさんを、上目使いに見つめて首をコテッと横に傾げると、カルネラさんは顔を真っ赤にしてまたハアハア言い始めているが、それは口を押さえられて居るせいだと思いたい………。



「では、本人の希望でもあるから、イグニスを保護者としてこの赤竜の郷の住人として認めようかの?」



あっ!?ちょっと待てよ?イグーって何歳なんだろ?僕より年取ってるんだろうか?確か……兄貴が300歳ってのは、聞いてたけど……?外見じゃ何歳なんだか分かんないよな。き…聞いてみようかな?


「………イグーは何歳なにょ?僕より年下かにゃ?」


と、聞くとその場に居た全員が爆笑しやがった。


「ギャハハハハッイグニスが、お前よりしたな訳ねぇだろ?笑わせんなよっ!」


兄貴がお腹を抱えています。


「そうですね…イグニスは竜の中では若い方ですが……フフッ」


レビーさんに微笑まれました。


「もがっもがっもがっもがっもがっ…くっ……」


カルネラさんも笑ってるのだろうか?というか、レビーさん……彼女の口を押さえるのを止めて上げてはどうだろうか?


「……くくっ………っ…………っ…………………」


頑張って声を抑えているが、聞こえてますからね?フレイルさん。


「フォッフォッフォッフォッフォッ」


お爺さんは、バル○ン星人なのかな?


「はあ……俺がお前よりも年下だったら、お前をこんな風に抱上げることも出来ないぞ?」


そう言いながらイグーは僕を抱き上げてくる。


「じゃ、何歳なにょ?教えて下しゃい」


僕はイグーの目を見ながらお願いした。


「別にいいが?200歳になるが?」


ガビーーーーンッ………。


完全に勘違いしてました。年下だとばっかり思っていました。

そうだよね…うん、竜だったね……フフフ…当たり前だよね?ラノベとか、ゲームとかでも見た目若くても年取ってるとかあったじゃんっ!僕はやはり知能まで若返ってしまったのだろうか?

とにかく、イグーには謝っておかないと!


「イグー!本当にご免なしゃい~~~うわ~ん」



涙腺がまた決壊したようだ。僕の泣き声と皆の笑い声が混じって辺りに響いていた。

僕は散々イグーの腕の中で泣きまくった挙げ句、泣き疲れて寝てしまったのであった。

次回は……っと、宣言するのは控えます。大抵宣言した事ができぬゆえ……ね。

鈍亀更新でも、許して欲しいデス。

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