底辺家族の世界〜設定紹介
世界観&設定紹介(はじめての方へ)
物語の背景が少し複雑になってきましたので、
登場キャラ・国の立ち位置・貨幣制度などを簡単にまとめました!
本編の理解がスムーズになるかもしれません。
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■ 登場人物
・アルベルト・ダッカート(27歳)
亡国エルセンティアの元兵士。国の崩壊後に脱走し、傭兵を経て人買いに。
現在は少女ユリアーナと旅をしている。知略と冷静さを持つが、情に脆い一面も。
・ユリアーナ(10〜12歳)
ロレント王国出身の銀髪の少女。戦争で奴隷として売られた。
「魔力貯蔵体質」と過去世の記憶を持ち、旅の中で人としての希望を取り戻していく。
・ミーセス(30歳)
元第2騎士団長で、アルベルトの元上司。
現実主義者だが、子供のような理想を捨てきれない面倒くさい男。人間臭くて熱い。
・ハカン(23歳)
物流商会の副商会長。情報通で人当たりも良い。
アルベルトの兄のような存在で、信頼できる情報源。
・ガルフェウス・ドゥガ(35歳)
元イルシャムの侍従で、現在はレークイスの官僚。
宰相アルシャバーシャに仕え、隠密行動の経験もある。
・レブラント・バッセル・エーフェリテ(42歳)
レークイス王国の王弟。粗暴で自己中心的。
金と権力で全てを支配できると信じている。永遠の子供。
・アルシャバーシャ・ギッデク・ペオドート(34歳)
イシャバームの宰相。ユリアーナを「買い」、逃げ道を与えた謎多き人物。
表と裏の顔を使い分ける策士。
・イルシャム・ギッデク・ペオドート(享年13)
アルシャバーシャの弟。愛嬌と機転を持つが、
魔力体質のため初任務中に捕虜となり、兵器の動力源として命を落とす。
兄にとって忘れられぬ後悔の象徴。
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■ 主な国家と立ち位置
・イグラドシア王国(聖貨保有率:30〜35パーセント)
経済と情報で世界を制する支配国。
教会と結託し、聖貨幣制度を牛耳る。
・レークイス王国(10パーセント)
北の軍事国家。魔術技術や兵器開発に力を入れるが、
経済力は乏しく、通貨の信用も低い。
・カッカドール王国(25〜30パーセント)
世界有数の農業国家。他国にとって“胃袋”のような存在。
温厚で安定した政体。
・ヒルバル王国(20〜25パーセント)
学術と文化の都。染色技術や芸術に優れる豊かな観光国家。
・イシャバーム王国(国家保有率:5〜8パーセント)
情報の力で成り立つ国。国家の保有率は低いが、
個人の聖貨保有率は世界最大。中立的な立場を維持。
・中央特区(教会と複数大国の共同管理)
いわば「ファンタジー世界の国連」。
政治・宗教・商業が交差する中立の舞台。
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■ 貨幣制度(ざっくり解説)
この世界では以下の2種類の通貨が存在します。
・聖貨幣(教会鋳造の共通通貨)
→ 聖銅貨 → 聖銀貨(100枚) → 聖金貨(100枚) → 聖白金貨(100枚)
→ 国家間取引、税、資産管理などに使用
→ 現実でいう「ドル」や「ユーロ」に近い存在
・自国通貨(ローカル通貨)
→ 各国が独自に発行する日常用通貨
→ 例:レーク金貨、カッカドール銀貨など
→ 国によって価値と信用度が異なる
【換金例】
・聖金貨1枚 ≒ レーク金貨2.2枚(信用が低いためレート悪)
・聖金貨1枚 ≒ カッカドール金貨1.1枚(信用が高め)
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■ 貨幣の感覚(生活の目安)
・パン1個:聖銅貨3〜5枚
・集合住宅(中流)の家賃:聖銀貨1〜5枚/月
・平民の年間支出:聖銀貨20〜30枚
・聖金貨1枚:自国銀貨約1000枚に相当
・ユリアーナの価値(市場価格):聖金貨1枚以上
※ 聖貨は主に資産・国際決済用のため、一般人の生活ではあまり使われません。
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■ 最後に
この物語では、「お金」をただの道具として描いていません。
物の価値から見える社会の格差、
そして「生きるためにお金を使う」キャラたちの姿。
そんな彼らの選択と生き様に注目していただけたら嬉しいです。
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※キャラ・国家情報は物語の進行に応じて今後も更新予定です!




