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トワの奏弦士  作者: 苫古。
◆第2章◆ 謳の悪夢
25/57

* 歐 ***


 姉さまが好きだった。

 姉さまを愛していた。



 姉さまは、わたくしの全て――――――――





 だから、姉さまを独り占めするあの花が大嫌いだった。

「もうすぐ咲くわ」

 そう言って、嬉しそうに微笑む姉さま。

 この花は、もうすぐ咲くのでしょう。姉さまの「好き」を受けて咲くのでしょう。



 姉さまの花は咲くのに、どうしてわたくしの花は枯れたのでしょう?


 わたくしの花は枯れたのに、なぜ、姉さまの花は咲くのでしょう?



 姉さまの花が咲くのはイヤだった。

 だから、()いだ。

 



 姉さまは優しいから、許してくれる。

 だって、これできっと、わたくしが姉さまの一番になるのだから。









 ――――――だから……、



 

 こんなの、いらない。





 そうよね、姉さま?









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