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魔物の行進ー始動編ー

 レベル上げを始め出してはや3日が経ちました。三日間、休み無しで魔物を狩り続けた結果レベルがとてつもなく上がりました。


 まず、私がレベル13から65にUPしました。これは、成長加速のスキルのお陰ですね。

 ルナは、レベル15から55まで上がり、カエデ、クオンは共にレベル50まで上がりました。クオンのレベルがあまり上がってないのは、カエデとレベルを合わせたかった為です。

 後、カエデがどうやら進化出来るらしいのですが進化するとレベルが1に戻るらしいので魔物の行進が終わってからにしました。



「ふぅ、レベル上げはこのくらいで良いですかね」



「疲れた」



 ルナはその場で大の字で倒れ込み、私はカエデとクオンに包まれて一息つく。



「ユキネ、ふわふわずるい」



「ふふん、かーさない」



 この3日で、二人の仲は深まり相棒と言っても過言ではない位になった。



「ん?なんか来る」



「あー、バーストリザードですね」



 やれやれ、人が休憩してる時に……空気を読んで欲しいですね。



「任せましょうか。メルティお願いします」



 クオンの尻尾から、40cm位のイタチが顔を出しユキネ達に向かって来ていた真っ赤な鱗のトカゲを一瞬で細切れにする。


「ありがとうございます。メルティ」



 この子はかまいたちのメルティ。妖怪族です。レベル上げの途中でたまたま見つけました。

 体長的にまだ、子供みたいですけど実力は折り紙付きです。



「ユキネのスキルって反則だよね」



「まあ、そうですね。相手の攻撃だろうとなんだろうと確率が0か100じゃ無ければ確定で自分の思い通りに出来ますからね」



「ユキネには勝てる未来が見えない」



「あはは、この先戦う事にならなければいいですねー。さて、そろそろ帰りましょうか。後は、魔物の行進まで休養です」



 私は、クオンに乗りルナにはカエデに乗ってもらいダンジョンへと帰還した。



「おお、ユキネよ。よくぞもどった」



「やあ、グリム。ダンジョンはどう?」



「ふふふ、我に感謝するが良い!」



 グリムが、ウィンドウを複数枚目の前に広げるとそこには驚きの結果が表示されていた。



「は?DP合計2300万、レティとレイス以外のレベルが45その他の魔物もそれぞれ35?グリム?どんな手を使ったのですか?」



「なーに、簡単な事よ。このダンジョンのシステム的にはダンジョン内にいる魔物と戦って倒せば良いのだろう?ならば、我の分身と戦わせればいけるのでは?と思ってなやってみたら、DPは手に入るし経験値もガンガン手に入るではないか」



 何その、ずるい手。ありなんですかね?特に警告文とかも無いようですしまあ、大丈夫でしょう。



「とりあえず、ありがとうございます。さて、私もそろそろ疲れが限界なので休みます」



 ユキネは、言葉を言い終わると同時に気絶する様に地面に倒れる。

 地面に触れるギリギリでクオンが尻尾をクッションにする。



「ふむ、そんなに疲れていたのか?」



「ええ、お嬢様達三日三晩寝ずにレベル上げしてましたから」



「よくもまあ、倒れなかったにゃ」



「実際、何回か倒れかけてましたけどね。ポーションとかで無理矢理、身体動かしてました」



 グリム達は顔を見合わせ、やれやれと頭を抱える。



 そして、時は流れ魔物の行進当日。



 私達の攻め込む国はやはり、レビルレイになりました。

 ウィンドウのイベントの項目欄に参加ダンジョンの名前が表示されていて、他のダンジョンの情報も見れるらしいです。


 私のダンジョンは名前をまだ、付けてないので無名ダンジョンと表示されていました。

 後、魔物の行進には予め登録した魔物しか参加出来ないみたいなので、私はディジーとリーさん、グリムを除く全てのXランクとSSS、SS、Sランクを数体って感じにしました。



「……始まりましたね」



 玉座に座っていたユキネがゆっくりと目を開けニヤリと笑う。

 ダンジョンの床に六芒星の魔法陣が広がり登録した魔物達とユキネが指定の場所へと転移する。



「おお!割と参加者いるんですね」



「ん?なんだ?嬢ちゃんもダンジョンマスターなのかい?」



 話しかけて来たのは、赤色の短髪の髪に逞しい髭を生やしたおじさんでした。

 おじさんの頭の上には謎の数字とダンジョン名が浮かんでいました。



「そうですよ。えーっと、バベルの塔のダンジョンマスターさん?」



「そうか、嬢ちゃん初心者かい」



 おじさんは、髭を撫でながらうんうん、と頷く。



「よし、少しだけ俺がレクチャーしてやろう。いいか、俺の頭の上に数字があるだろ?」



「この1ってやつですか?」



「ああ、違う違う。その少し横に薄らと見えないか?」



 おじさんの言葉を聞き、目を凝らすと確かに薄く5300と描いてありました。



「その数字は俺が登録した魔物の数だ。ちなみにその横の数字はダンジョンランキングの順位だな」



 と言う事は、このおじさんのダンジョンから参戦してる魔物は5300体って事ですね。

 ふむ、規模が違いますね。ん?ダンジョンランキングの順位?



「え?おじさん、ダンジョンランキング1位なのですか!?」



「おじさん……んん!ああ、そうだ。ちなみに俺はまだ30だ!決しておじさんではない!」



 あ、気にしてたんですね…。悪い事しました。



「まあ、いいか。それと、ダンジョンマスター側には参加しているSSSランクとXランクの魔物の数によってステータスが大幅に上昇するからな」



 だとすると、ダンジョンマスター側が有利過ぎませんかね?一方的な戦いは趣味じゃ無いんですけど……。



「だが、油断は禁物だ。冒険者側には神の申し子と呼ばれるふざけた魔法、スキルを使う奴らが居るからな。例えば、一撃でこちらの戦力の8割を持っていった事例もあるからな」



 8割!?なんともまあ、反則的な。



「後は、そうだな。ダンジョンマスターはこの戦いにおいて死ぬ事は無いが、ダンジョンマスターがやられればそのダンジョンは失格となり報酬とかも貰えなくなるから気をつけな。それと、ダンジョンマスター達には通信出来るスキルが追加されているから何か有れば連絡しろ。っと、そろそろ開戦だ。お互い頑張ろうぜ!」



 おじさんはいい笑顔を浮かべながら手を振り自分の魔物達の元へと帰っていった。



「おじさんには感謝ですね。さあ、皆さん大いに楽しんでいきましょう。Xランクの方々は、最低一人はクリスタルランクの冒険者を葬って下さいね。それじゃ、行きましょう」



 ユキネは、カエデに跨り狐のお面を付け刀を抜き放つと同時に、声が頭の中に響き渡る。



『これより、第38回 魔物の行進をスタート致します。ダンジョンマスターの皆さん力を合わせ勝利を手にして下さい。それでは、魔物の行進始動します』



 声が、聞こえなくなると同時に私を含めダンジョンマスター側が一斉に山から駆け降りて行きました。



ユキネ・ホワイトベル

レベル65

ランク ルビー

所有スキル

【確率操作】【テイム】【連撃】【豪腕】【白の世界】【黒の世界】

NEW

【乱撃】【強化の波動】【回復の波動】【風刃】【魔獣化】

常時発動スキル

【拘束無効】【炎・水属性無効】【雷・風軽減】【範囲成長】【範囲成長加速】【超回復】【未来視】【気配察知】



カエデ(シャドーフォックス)

レベル50

ランク E

進化可能

所有スキル

NEW

【影渡り】


クオン(クオンウルフ)

レベル50

ランクSS

所有スキル

変更なし


メルティ(鎌鼬)

レベル50

ランクX

所有スキル

【不可視攻撃】【千刃】【風の大鎌】


ダンジョンモンスター

レベルのみの変更なので割愛


その他


ルナ・ルミナスクローバー

レベル 55

ランク エメラルド

所有スキル

【超加速】【超反応】

NEW

【死の波動】【闇超強化】【即死無効】



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