魔武器生成
さて、レントとの決闘の後、使う予定だった闘技場を私達がぶっ壊したせいで、授業が無くなりそのまま下校という形になりました。
そして、次の日
「えー今日はお前らに魔武器を作ってもらう」
教師がユキネ達に紫色の石を渡し説明を続ける。
「魔武器は己の成長に合わせて進化する武器の事だ。既に武器を持ってる者もいると思うが、学園の中では魔武器を使ってもらう。魔武器の作り方は簡単だ、お前らに配った石……魔光石に魔力を流すだけだ。それじゃ各々で作って集合だ」
教師の説明が終わりそれぞれ一定の距離を開け説明された通り魔光石に魔力を流す。
闘技場は色とりどりの光に包まれ、光が収まると生徒達の手にはさまざまな武器が握られていた。
「これは……剣?」
ユキネの手になんの変哲もないただの片手剣が2本握られていた。
「魔武器にはそれぞれスキルが付与されている筈だ。名前を付けるとスキルが開示されるからやってみろ。なお、表示はされないが【不壊】のスキルは確定で付与されているからな」
「名前……名前ね」
正直、ネーミングセンスに関しては自信無いから今までは見た目とかでつけて来たけど……。
「こうも特徴が無いと困るな」
ユキネはうーんうーんと頭を捻りながら名前を考えるも思いつかず項垂れる。
「もうめんどくさいから、『ファントム』と『スペクター』で」
由来?無いですよそんな者、パッと頭に思い浮かんだのがそれだっただけです。
ユキネが名前を呼ぶと、一瞬だけ2本が黒く光るもすぐに収まる。
「さて、スキルは……ほぉ」
ユキネは2本のスキルを確認した後ニヤッと笑い、教師の元へと戻って行った。
「よーし、全員作れたな?それじゃ今から各々の魔武器に慣れる為に模擬戦をしてもらう。くれぐれも相手の腕を切り飛ばしたりしない様に!」
教師がユキネの方に目を向け、その視線に気づいたユキネはニコッといい笑顔を浮かべる。
「はぁ……。ゴホンっ、ルールは魔法は身体能力の強化のみ有り、魔武器に付いているスキル以外の使用は禁止、後、やり過ぎないこと、以上だ」
「ユキネー私とやろー」
「いいよ」
ユキネとルナは、一定の距離を開け各々の武器を構える。
「ルナはやっぱり鎌なんだね」
「ふっふっふ、ただの鎌と思ってたら怪我するよー」
「言われなくてもわかってるよ。どう見ても普通の鎌じゃ無いし」
普通の鎌と違い、刃が2本ついており柄の先端には黒い鎖が垂れている物だった。
「ユキネのは……随分シンプルな剣だね」
「ふふふ、でしょう?本当になんの変哲も無い剣ですからね!」
「は?」
「言葉通りだよ。スキルは付いてないわ、鑑定で調べても店売りのただの剣としか表示されないし。困ったね」
ユキネは頭に手を当て、あはは〜っと笑う。
「えぇ……」
「とは言え、手加減は要らないからね」
ルナは、不満気な顔をしながらもユキネが言うならいっかと呟き、鎌を構える。
「さあ、行こうか『ナイトリッパー』」
ルナの声に呼応する様に、鎌が黒く輝き周りの大気を揺らす。
「……ははっ、楽しくなってきた」
ユキネは冷や汗を流しながらもぺろっと舌を出し、いい笑顔を浮かべる。




