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チートスキル【確率操作】を駆使する異世界生活  作者: arice


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入学しました。後、決闘する事になりました。


「貴方、さっきから私達を見てますよね?何か用ですか?」


「お前、俺と勝負しろ」


 金髪の整った顔をした私と同じ位の年の男の子が私を指さして叫ぶ。


「嫌ですけど?」


 私の返答が予想外だったのか、口をあんぐりと開け手をプルプルと振るわせる。


「と言うか、そもそも入学前の受験者同士の私闘は禁じられてる筈ですが?」


「確かにそうだった……なら、入学後俺と勝負だ!」


「嫌ですけど?」


「なっ!」


「だって面倒くさいですし、戦う意味無いし。そもそも、貴方誰ですか?」


 腕を組み、はぁっとため息を吐きながらルナの元へと戻ろうとすると肩を金髪に掴まれる。


「俺の名前はレント!勇者になる男だ」


「そうですか。離してください、セクハラですよ」


 肩に置かれた手を払い落とし、ルナの元へと足を進める。


「おかえりー、誰だった?」


「勇者を名乗る変態だった」


『ピンポンパンポーン。受験者の皆様は教室にお集まり下さい。 まもなく筆記試験が始まります』


「鐘の音、口で言う人いるんだ」


「ルナ、遅れるよ」


 私達は食器を片付け教室へと駆け足で向かった。


-1時間後-


「んー!筆記試験も簡単だったね」


「ルナ、早々に解き終わって寝てたもんね」


「さて、受験者の皆様、先程お配りしたカードをご覧下さい」


 手元のカードを確認すると、うっすらと青色の光を放っていた。


「合格した皆様のカードは、うっすらと光を放っていると思います。 その光は皆様のクラスを示しております」


 教師の人は黒板に文字を書いていく。



「ルナ、どうだった?」


「青だったー」


「お、一緒だね」


「はい、皆様、前をご覧下さい。上からダイヤモンド、エメラルド、サファイア、ルビーとなります。成績が上の方はダイヤモンド、その次がエメラルドとなっております」


 ふむ、と言う事は私とルナは下から二番目のクラスという事ですね。

 狙い通りのクラスですね。


「入学式は明日です。合格者の皆様は、明日の朝に各々のクラスへとおいでくださいませ。それでは、今日は解散です」


「よーし、ルナ帰ろっか」


「んー、そうしたい所だけどあれ、いいの?」


 ルナの指差した方向を見ると、レントが私達を睨みつけていた。


「しつこいなぁ」


「相手してあげたら?」


「えー」


 私はルナに背中を押され、レントの前へと押し出される。


「俺と勝負しろ!」


「なんでそんなに私と戦いたいんですか?」


「体術の試験を見て思った、こいつを倒せれば俺はまだまだ強くなれると」


 うわぁ、the勇者みたいな事、言ってる……。めんどくさぁ。


「はぁ、わかりました。では、明日の入学式の後にお相手しますよ」


「約束だぞ!」


 レントは私を指差した後、その場を後にする。


「頑張ってねー」


「ルナのせいでめんどくさい事になったじゃん」


 ルナの頭を軽く小突き鞄を背負い帰路についた。


翌日


 入学式自体は特に問題なく終了したのですが……。


「おい、聞いたかよ。あの金髪勇者らしいぜ」


「えぇ! 勇者と戦うなんてあの子、馬鹿なのかしら?」


 と、この様に私とレントが戦うのが何故か広まっており、観客席が満席となっております。


「貴方が広めたんです?」


「そんな訳ないだろ、勝手に集まって来ただけだ」


 私が観客席を見渡していると、妙にニヤニヤしているルナが目に入った。


「……ルナのせいか」


「そんな事はどうでもいい。早速、やろうぜ」


「えーでは、ダイヤモンドクラスのレントさん対サファイアクラスユキネさんの模擬戦を始めます。ルールは殺しのみ無しです。それでは、始め!」


 さーて、普通にやったら瞬殺出来るのですが、折角ですし勇者とやらの実力を見ときましょうかね。


「最初っから飛ばして行くぜ!【光斬】」


 レントが白い大剣を振るうと光の斬撃が、私に向かって放たれる。


 まあ、光属性ですよね。 なら、私は闇属性だけで戦いましょうかね。


「【ダークウォール】」


 私が地面を踏みつけると闇の壁が私の前に聳え立ち光の斬撃を防ぐ。


「さあ、遊びましょうか」



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